1998 July 前期 (Arcana 18)

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過去のお言葉


July 1st (Wed.)

昨日、メイルでどかどかと仕事の催促と新たな仕事がいっぺんに いくつも舞い込み、七月八月は既に終わったも同然。

しかし、今日もらったメイルで幸福な気持になり、 何もかも許せるような大らかな気分になる。(躁鬱症ではない)

午後、ちょっと資料を探すために三条の本屋に行き、 今日から昼の部も始まった「アンデパンダン」で一服して帰る。
「アンデパンダン」では今日の夜八時から、 マルセ太郎の会があるらしい。暇なら出席するのに残念だ。 アイスコーヒーを頼んだら、 カップに入ったホットコーヒーと、 氷の入ったグラスを手渡される。これがアイスコーヒーか、、やるな。 さらに女の子がレジを打てず、他の女の子の助けを呼んだところ、 その子もレジを触ったことがないとおっしゃり、 アイスコーヒーを頼んだだけで一騒動になる。 野菜サンドも食べたが、これは美味しかった。 油断のならぬカフェではある。 京都在住の方は一度行ってみるといいですよ。

夜は フルニエ の小品集でも聴きながら、計算しよう。

July 2nd (Thurs.)

チェロの練習をして、昼食をとり、午後からBKCへ。 昔に書いたものを取り纏めたりと言った雑務。

仕事をしていたら、Windows98 のソースコードが某 ML 方面から流れてきた。 超極秘のはずだが上司に反感を持つ マイ○ロソフ○社のプログラマが漏曳したのだろう。 一読、素晴しいコードだ。 画期的な新OSになることは間違いあるまい。

週末は公私両方の用で東京に移動しているため、 夜は月曜ゼミにそなえて計算など。

July 3rd (Fri.)

今日の夜から東京に出張しておりますので、次回更新は月曜になります。

午前中は少しチェロの練習。 サムポジションの練習をしたら親指が滅茶苦茶痛い。
午後はBKCで、二つ会議に出席してから、 夜東京に移動の予定。
土曜日は夕方からの某A社の仕事のあと、渋谷 "The Deep" に出没予定。 日曜日か月曜の朝、京都に戻ります。

July 4th(Sat.)-5th(Sun.)

4日(土曜)。午後から神田猿楽町の某A社に出勤。 夕方からミーティングに参加。 その後、副社長のK博士ほかミーティング参加者で、 近所の居酒屋に飲みに行く。 副社長に結婚しないのか、と聞かれたが、 先立つ相手がいないっす、、、(号泣)

その後、渋谷の "The Deep" での「椿の会」に参加。 赤坂から渋谷に移動してからは一度も行ったことがなかったので、 迷子になり遅刻。最後の十分くらいしか見られなかったが、 月蝕歌劇団のUさんという女性がマルケスの「エレンディラ」 を朗読していた。 終わった後、山口氏と雑談。詩人の John Solt に紹介されたり。

下北沢亭に丁度辿りついた所で、某友人から入電。 渋谷の「黒い月」で待っているというので、再出動。 シラー種の赤ワインなどを堪能。ここのバーテンさんの一人が、 昼間も働いているというので、何をやっているのかと聞いたら、 赤坂でソムリエ学校の講師をしているそうで、そりゃあ異常に詳しいはずだ。 この方にギムレットも作ってもらったが、 冴えわたった素晴しいものであった。 二時半くらいまで飲んでいてタクシーで帰宅。

5日(日曜)。午後から新幹線で京都に移動。
車中で森博嗣「数奇にして模型」(すきにしてもOK、の洒落なんですか?) を読了。 作者の目論見は完全に果たされていると思うのだが、 何故かつまらなかった。いや、つまらないことを目指した結果、 やっぱりそれがつまらない、とでも言うか。
山科亭に帰宅後、チェロを少し練習。 二三日でもチェロを触らないと寂しかったので。 伴侶がスズキの安物というところがちょっと悲しいが。 次のボーナスあたりでいいのが欲しいなあ。

July 6th (Mon.)

午後から京大数理研へ。 T師匠とK君とゼミ。 僕が最近の計算を話し、その後K君も少し。 部分的に計算はできたのだが、 僕が期待していた結果とは違ってあまり面白くない結果になったので、 これからの方向がちょっと問題。
夜は師匠とK君と近くの居酒屋で飲んで帰る。

久生十蘭の「顎十郎捕物帖」が文庫で出ていた。 これは大傑作ですよね、、、でも文庫化はもしや初めてだろうか。 創元推理文庫の探偵小説全集の十蘭の巻に入ってるのは別にして。 十蘭ファンとしては何故こんなに人気がないのか疑問なのだが、 最近文庫でどんどん紹介されているようなので、 また十蘭の時代がやってくるに違いない (って、一度でも来たことがあるのか)。 ある意味、大衆作家だと思うのだけどなあ。

July 7th (Tues.)

午後から教授会。 その後、某プロジェクトの説明会があり、 さらに同プロジェクトのブロックメンバーで懇親会。 草津で二次会。帰宅したのは一時前くらいだった。

そこまで 納豆が嫌い(7月7日の日記) とは、、、 僕は納豆、好きなんですが、そんな私は駄目ですか? やっぱり脳が大豆蛋白で出来ているのでしょうか。

そういや、頭蓋骨をそっと分解する時って、 中に大豆をつめて水に漬けておくとか。

July 8th (Wed.)

午後からBKCへ。 雑務。明日から会議の毎日、多忙月間スタートか、、、

最近、わけあって Java の勉強中。 僕は C しか知らないので、 オブジェクト指向という考え方はお話としてしかしらなかったが、 なかなか面白いものではあるなあ、と感心。 なんだか素人目には話がうますぎるように思えるのは気のせいですか?

チェロの先生を紹介してもらったのだが、多忙な方なようで全然つかまらない。 早くきちんと習いたいのだが。

あ、ちなみに(七月七日分) 、都築先生が書いてらっしゃる「顎十郎」は、 贋作というか、惣れこんだあげく後をついだという感じですね。 贋作もあそこまで行けば立派というか、 あとを書き継げるくらいの教養と力のある作家というと、 都築先生をおいて他にはないでしょう。 都築先生の洒脱ぶりは久生ゆずりの面もあるでしょうね、きっと。

July 9th (Thurs.)

朝九時起床。 BKCへ。夕方まで会議。 I御大と数学の話などして帰宅。

ようやくチェロの先生と連絡がつき、来週月曜日に顔合わせとなった。 京都フィルで御活躍の演奏家の方なのだが、 相性があってレッスンが始まれば良いなあ。

夜はちょっとスケールなど弾いて練習をしたり、 Java でちょこちょこと短いプログラムを書いてみたり、 数学の最近の結果をまとめたり。

July 10th (Fri.)

「名も無き君にも、名も無き僕にも」

朝九時起床。BKCへ。夕方まで会議。 くたくたになって帰宅。

近所のスーパーで夕飯の食材を買う。 有線で中島みゆきの曲らしき歌が流れていた。 昭和で重要な詩人は寺山修司と中島みゆきの二人という説もあるが、 聴きながらスーパーで買物できる曲ではない。 「何かの足しにもなれずに生きて、何にもなれずに消えていく」って、 ヘビー過ぎ、、、しかも絶叫に近いがなり声だし。

ヴィデオで「ジェニファー8」を観ながら夕飯の仕度。 ユマ・サーマンってうっとりする程、美しいなあ。 しかし、持ったチェロがこんなに小さく見えるのは、 よっぽど本人がでかいのだろうか。


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