「秘法十八」に戻る トップページに戻る 今日の日記


「諸君は野生動物の「進化」の幹から分枝して間がなく、 諸君のキツネザルやキツネザル類との類縁もいまだに強固であるため、 抽象を志す際にも具体を放棄することができない」
(2027年にMITで行なわれた計算機 GOLEM XIV の教授就任講義、「人間論三態」より)

「わたしの知るところは今は一部分に過ぎない。 しかしその時には、わたしが完全に知られているように、 完全に知るであろう」
(新約聖書、コリント人への手紙より)

「童なりし時は思うことも童の如く、 語ることも童の如く、論ずることも童の如くなりしが、 我、人となりて童たることを捨てたり」
(新約聖書、コリント人への手紙、13-11)

「おいで、さあ。/ 援けてあげる。/ 寝てあげる。/ 孤閨を棄てて、/ さあおいで」
(「幽明婚」橋本真理、深夜叢書刊)

「真理は万人によって求められることを自ら欲し、 芸術は万人によって愛されることを自ら望む」
(岩波文庫の奥付裏ページより。 岩波茂雄「読書子に寄す − 岩波文庫発刊に際して」)

「やがてそうした気持も、つかみどころがないものになりはじめた、 あたかも輪廻のあとに、前世での思考がわからなくなるように」
(「失なわれた時を求めて」(プルースト)第一篇、スワン家の方へ)

「そもそも人間の頭というやつは、小さな空っぽの屋根裏部屋みたいなもので、 自分が選んだ知識だけをしまっておくところなんだ。 ところが愚か者は、どんなガラクタ知識でも大事にしまいこんでしまうから、 かんじんの必要な知識がはみだしてしまったり、 あるいはガラクタと一緒になって、いざというときに取り出せないんだ」
(シャーロック=ホームズ、「緋色の研究」(コナン=ドイル)より)

「有限実行」
(ある書き間違い)

「かわいい少女たちとの恋愛、それとニューオリンズの、 つまりデューク・エリントンの音楽。 他のものは消え失せたっていい、醜いんだから」
(ボリス=ヴィアン「日々の泡」、前書きより)

「それは体系としては滅んだ。しかし徳としては生きている」
(新渡戸稲造「武士道」より)

「学問は臭き菜のようなりけり。能く能く臭みを去らざれば用いがたし。 少し書を読めば少し学者臭し、余計書を読めば余計学者臭し、 こまりものなり」
(三浦梅園)

「もちろんニュートンとかアルキメデスとか色々いますが、 実は本当の所一番偉大な人物は、名前は御存知ないでしょうが、 私の代数の先生でした」
(ダーウィンが、最も偉大な知性の持ち主は誰かと尋ねられて)

「きみは見ているだけで、観察していないんだ。 見ることと観察することとは、まるっきり違う」
(シャーロック・ホームズ、「ボヘミアの醜聞」より)

「私たちは、今後それに負けないようにいたしましょう。 私をあてにしていてください。 私たちは一緒に噛み破って切り抜けましょう。 そしてなお残された美しいものや善いものを、どんなにわずかでも、 感謝して楽しむことを忘れないようにしましょう」
(ローザ・ルクセンブルグ、1918年7月25日、ブレスラウ獄中よりの手紙)

「大学の教師は、だれしもその就任のときの事情を回想することを好まない。 なぜなら、それはたいてい不愉快な思い出だからである」
(マックス・ウェーバー、「職業としての学問」より)


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