「依音」誕生から一ヶ月



 

週末があっという間に過ぎていく。
3時間おきに授乳とオムツを取り替える日々が続いていたが、3時間にこだわる必要はない、という育児書の記述に従って、飲みたいときに飲みたいだけ飲ますようになった。

ある育児書では「母乳をやって、不足した分はミルクで」と書いているかと思えば、別の育児書には「もし、母乳が足りない場合は交互にやるほうがいい。不足分をミルクで補うようにすると、赤ちゃんは飲みやすいミルクを待って母乳を飲まなくなるから」という話が出ている。・・・まあ、参考にする程度で、あまり振り回されないようにしよう。

ほとんどは母親が面倒をみているが、深夜の授乳一回は父親が担当。(・・起きていられれば、だけどね)週末も、母乳をやっている間のミルク作りや、母親が家事で手を離せないときに依音の面倒をみる。

ミルクの飲み方も徐々に激しくなってきた。ときどきがぶ飲みして咳き込むほどだ。
10分から15分くらいかけて、80から100ccのミルクを飲む。
そのあと抱き起こして、すぐにゲップが出ればラッキー。15分くらい抱いていてもゲップが出ないときは、ちょっとやっかいだ。最悪の場合は、勢いよく吐き出してしまうこともある。
グズっていたり、なかなか寝付かないときも、オシャブリを咥えさせ八の字に揺らしてやれば、たいてい泣き止むし、眠りについていた。だが、大きくなるにつれ、そんな小手先の騙しでは通用しなくなってきた。手足をバタつかせ、だんだん動きの激しくなってきた彼女は、ときどきなぜご機嫌ななめなのか、わからない状況になる。オムツでもミルクでもない・・・いったい、何がそんなに気に入らないの?
咳き込むような泣き声は、放っておくと15秒ごとに音量が増していく。顔を真っ赤にして力いっぱい泣き始めたら、なかなか手がつけられなくなってしまう。
こんなときは、ミルクをあと20ccくらい飲ませるだけで、ぐっすり眠りについてしまうこともあるから不思議なものだ。

早いもので、依音誕生から一ヶ月が過ぎた。
7/19(日)に、近くの世田谷八幡宮に御宮参りに行ってきた。
外出は、先日病院に行ったとき以来二回目。
タクシーの中は、振動が心地良いのか、すぐに眠ってしまった。神社について順番待ちをしているときも、ずっと静かだった。この間、病院に行ったときもおとなしくしていたらしい。
なぜか外出するとおとなしくなる、外面(ソトヅラ)のいい依音だった。

 


 
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