「嘘だらけの日中近代史」

2013.07.10
お断り
このコーナーは「推薦する本」というタイトルであるが、ぜひ読んでいただきたいというすばらしい本だけにこだわらず、いろいろな本についても駄文を書いている。そして書いているのは本のあらすじとか読書感想文ではなく、私がその本を読んだことによって、何を考えたかとか何をしたとかいうことである。読んだ本はそのきっかけにすぎない。だからこの本の内容について知りたいという方には不向きだ。
よってここで取り上げた本、そのものについてのコメントはご遠慮する。
ぜひ私が感じたこと、私が考えたことについてコメントいただきたい。

著 者出版社ISBN初版定価巻数
倉山 満扶桑社新書4-594-06830-12013/06/01760全1巻

私は以前「読む年表 中国の歴史」という本を読んだときに、「中国の歴史とはなんと平板なことであろうか。武力をもつ英雄あるいは策士(詐欺師)が現れて政権を確立し皇帝を名乗る。やがてその二代目三代目になると側近が皇帝を殺害し権力を奪う。それを数十年のインターバルで繰り返し、数百年経つと、また新たな英雄あるいは策士が・・以下繰り返す」と書いたことがある。
同様に「中国がひた隠す毛沢東の真実」では、中国共産党内部の抗争を、これでもか、これでもかと書いてあった。それを読むと連合赤軍の内ゲバなんてかわいいくらいである。とにかく殺し合いがすごい。昨日までの同志、いや夫婦同士でも殺しあう。それも銃とかではなくナタで首を斬るとか、とにかく豪快である。
まさに三国志そのものである。
ちょっと待ってくれ・・・三国志から2000年が経過したような気が・・

中国の暗殺は、スサノオノミコトとかヤマトタケルの陰謀や暗殺を思い浮かべる。おお、あのお話は2世紀か3世紀の神話でござった。

そういう歴史の繰り返しが中国であり、秦の始皇帝の時代から毛沢東まで、いや習近平の現在まで、中国の歴史は暴力と血塗られていることは誰でも感じることらしく、この本では、そういうことをたくさんの証拠を上げて論じている。

ここに描かれるのは、やはり中華人民共和国とは中華思想は溢れていても、人民のための国ではなく、共和国でももちろんない。皇帝が宦官かんがんに囲まれて優雅な生活をして、中国の周辺諸国から朝貢させて悦に入るという古代中国の国家そのものが21世紀にまで続いているということである。
中華人民共和国の習近平しゅう きんぺいは国家主席という名称であるが、その実態は皇帝なのである。彼が皇帝なら人民は当然奴隷であり、習近平を取り巻く政治家たちも日本やアメリカのように大統領と国会議員という関係ではなく、皇帝と部下の将軍とか科挙に合格した官吏という関係なのである。
じゃあ人民代(全国人民代表大会)はなんだといえば、あれは国会じゃないよ。そもそも日本の国会でさえろくに審議ができず通年国会にしようかと言われているのに、毎年1回3000人も集まったって議論も審議もできるわけがない。単に中華人民共和国は民主主義で運営されているというジェスチャーにすぎない。

北朝鮮国旗
でもさあ、北朝鮮だって正式国号は朝鮮民主主義人民共和国ってのは悪い冗談なのか、見え透いた嘘なのか、それとももう少しまともな国号を考えつかなかったからという理由なのだろうか?
北朝鮮をみて、民主主義と思う人もいないだろうし、共和国と思う人もいないだろう。
正式国号には、金朝鮮軍事独裁国家ってのがお似合いだろうと思う。

この本はそれだけではなく、中国とはなにか、中華人民共和国とはなにか、中華とはなにか、支那とはなにか、などなど中国を理解するための用語というか意味を説明している。私が知っていたこともあるし、知らなかったこともある。
支那の国旗
中華人民共和国を中国と呼ぶのは失礼に当たり、支那と呼ぶのが良いそうだ。
なにせ支那はChinaのまんまだもんね、
マスゴミに教えてやりたい
中国、否、現代の中華帝国の形、現実を知るにはとても便利な冊子である。たった267ページしかないが、それだけに読みやすく、分りやすく書いてある。

全く新しい情報というのは少ない。しかし個々の事件を知っていても関連やその共通性などを示す本書はやはり一読の価値はある。
だけど嘘だらけの日中近代史という意味は、日本人には正しい日中近代史を伝えていないという意味であり、それを正しく表現すれば、日本内部の反日主義者が自分たちの利権や主張のために日本人に正しい情報を伝えず、また日本の国益に反する行動をしていたということなのだろう。
最後は現在について書いているのだが、現時点、中国のために一生懸命になっている人たちが大勢いることを解説している。共同通信をはじめ朝日新聞やフジテレビなどのマスゴミもそうだし、元日銀総裁の白川もその一人だろう。
読んでいて怒りがわき起こる本だ。
おおっと、著者に対してではなく、中国のあこぎなやり口とそれに騙された日本人、中国の手先になった日本人、国益より個人の利権を優先した日本人に対してだ。

そういう意味では健康のために読まないほうが良いかもしれない。
怒りで血圧が上がって倒れるかもしれないからね
まあご随意に

 本日の提案
本のタイトルが不適当な気がする。正しく言えば「騙され続ける日本人」だろう。


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