「痛快!ローマ学」塩野 七生著 goodbetterbest
出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
集英社 4-7976-7067-3 20021700全1巻


オードリーヘップバーンローマと言いますと何を思い浮かべましょうか?
私はズバリ『ローマの休日』であります。
オードリーとグレゴリーペックが歩くローマの名所旧跡、スクーターで走る石畳の街路、ローマはすばらしい

そして、ああ、オードリーは美しい!
私が今まで彼女より美しいと思ったのはうちの家内だけであります。
  イエ、家内がホームページを見ておりますので・・
私はほかにジャネットリンとか中山美穂とか沢口靖子なんか好きですね、
ジャネットリンをご存じない? ネットで調べてください。すばらしい笑顔にであえます。
沢口靖子についてはKABU大先生と美人であるか否かで大議論をしたことがあります。
私は彼女は超美人という意見だったのですが・・・KABU先生は新しいめがねを作る必要がありそうです。
ローマは三度世界を征服したとか言われます。
一度は武力で、二度目はキリスト教で、三度はローマ法で、
古代ローマ人は建築、軍事、政治、法律さまざまな分野ですぐれた業績を残しました。

さて、この本は塩野七生さんが書いた『ローマ人の物語』のダイジェスト版であります。
実は私、塩野さんの『ローマ人の物語』文庫版を読みました。文庫版といいましても全巻で10000円以上になります。

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痛快!ローマ学
ところが、この『痛快! ローマ学』はたったの1700円、『ローマ人の物語』を買った者にとってはちっとも痛快じゃねー
『文庫本代を返せー』と叫びたくなってしまいます。

もちろん、ローマ人の物語すべてについて書いていません。物語の始まり部分である『ローマは一日にして成らず』をメインにハンニバル戦記とかカエサルについてはかなり走って書いています。
でもローマとは何だったのかということが見えてきます。


チャーチルでしたっけ?
『ローマはなぜ滅んだか?と考えるのではなく、なぜ長く続いたかを考えなくてはならない』と語ったのは?
ローマ人は偉かった。
なにしろ2千年以上前ですよ!日本の豪族がどうしたの、古墳がどうしたのというのは5世紀の頃です。
一方ローマは歴史に残っているところで前7世紀頃、日本の歴史と1000年以上違います。
こりゃ位負けだね、

民主主義とは?とか憲法とは?と考えるには日本国憲法を読んだり、憲法についての本を読むのもいいですが、ローマの物語を読むと疑問はみ〜んな氷解しちゃいます。


政治を、憲法を、民主主義を、平和を、自由を語る前に、
塩野さんのローマについての本を読みましょう!






でもね、いじわるジジイはいつも思うんですよ、
ローマ人て本当にすごかったのか?
ローマ帝国は大きかったのだろうか?

地中海に日本列島を持っていきますと大体図のような感じになります。

ローマ帝国の地図

そりゃ、日本より地中海は大きいですよ、
でもね、ハンニバルのアルプス越えっても地図から分かるように、織田信長が北海道に行くくらいじゃないですか?
ギリシャとの距離は朝鮮より近い、エジプトっていってもこれまた伊達政宗が九州の島津家に攻め入るくらいのはなし、

この距離感をもたないとローマ帝国が実物以上に受け取ってしまう恐れがあります。
いえ、2000年以上前に建築物、国家、道路、法律、芸術を栄えたローマ帝国はすごいんです、それは分かります。
でもそんなに物理的に巨大だったわけじゃありません。
地理的にはポリネシアの人たちの行動範囲のほうが桁違いに広かったのです。




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