「痛快!ローマ学」塩野 七生著 ・・
ローマは三度世界を征服したとか言われます。 一度は武力で、二度目はキリスト教で、三度はローマ法で、 古代ローマ人は建築、軍事、政治、法律さまざまな分野ですぐれた業績を残しました。 さて、この本は塩野七生さんが書いた『ローマ人の物語』のダイジェスト版であります。 実は私、塩野さんの『ローマ人の物語』文庫版を読みました。文庫版といいましても全巻で10000円以上になります。 ところが、この『痛快! ローマ学』はたったの1700円、『ローマ人の物語』を買った者にとってはちっとも痛快じゃねー 『文庫本代を返せー』と叫びたくなってしまいます。 もちろん、ローマ人の物語すべてについて書いていません。物語の始まり部分である『ローマは一日にして成らず』をメインにハンニバル戦記とかカエサルについてはかなり走って書いています。 でもローマとは何だったのかということが見えてきます。 チャーチルでしたっけ? 『ローマはなぜ滅んだか?と考えるのではなく、なぜ長く続いたかを考えなくてはならない』と語ったのは? ローマ人は偉かった。 なにしろ2千年以上前ですよ!日本の豪族がどうしたの、古墳がどうしたのというのは5世紀の頃です。 一方ローマは歴史に残っているところで前7世紀頃、日本の歴史と1000年以上違います。 こりゃ位負けだね、 民主主義とは?とか憲法とは?と考えるには日本国憲法を読んだり、憲法についての本を読むのもいいですが、ローマの物語を読むと疑問はみ〜んな氷解しちゃいます。 政治を、憲法を、民主主義を、平和を、自由を語る前に、 塩野さんのローマについての本を読みましょう! でもね、いじわるジジイはいつも思うんですよ、 推薦する本の目次にもどる |