れおん様 お便りありがとうございます。
もう5年も前に書いた駄文にコメントをいただくなんて光栄であります。
さらに特記すべきことは、この駄文にコメントされたのはれおん様が最初のお方です。
願わくは・・最後になりませんように
さて
平和主義者は日本が滅びれば良いとは思っていない との仰せ
その論点について議論する前に、疑問が多々あるのですよ、れおん様。
まず、平和主義者ってなんでしょうか?
そもそも、平和主義ってものがあるのでしょうか?
資本主義、共産主義、ダーウィン主義とかいろいろあるのはわかりますが、平和主義という主義は私の知る限りありません。当然、平和主義者というもの存在しません。
れおん様が平和主義者と主張するなら、いかなる主義なのかを説明していただかないと議論になりません。ぜひともご教示願いたい。
仮に平和主義者が憲法9条主義者を意味するなら、それは語義からいって意味が間違いで、平和主義者ではなく自衛権放棄にすぎません。
そもそも平和ってなんでしょうか?
平和ってダイヤモンドとか金のように物質じゃないんですよね、それは状態なんです。
どんな状態かって言いますと、戦争でないことなんです。
ですから平和は守ることはできません。しかし平和は維持することができます。国連のPKOは平和防衛軍ではなく、平和維持軍である意味がお分かりですか?
じゃあ、平和を維持するためにはどうすればよいのでしょうか?
平和を維持するためには、戦争を拒否する人ではなく、戦争を恐れずに戦争にならないように取り計らう人なのです。
自衛権放棄者は、平和の父ではなく、戦争の母になるでしょう。
知ってます? ベドウィンは砂漠の子と呼ばれていますが、本当は砂漠の父であると言われていることを?
彼らが砂漠を作り出しているからです。
世の中では、戦争反対!と叫ぶと戦争が起きないように勘違いしている人が多いですね
れおん様もそうでしょうか?
戦争反対!と叫んで戦争が起きないならスバラシイことです。残念ながらそんな魔法みたいなことはありえません。
戦争を防ぐには己の命を捨てて行動しなければならないのです。
それを理解しない人たちは、結果として戦争を引き起こしてしまうのです。
れおん様こそ認識不足のようです。
もう少し勉強しましょうね
木下様からお便りを頂きました(09.01.13)
定義
平和ってダイヤモンドとか金のように物質じゃないんですよね、それは状態なんです。
どんな状態かって言いますと、戦争でないことなんです。
それは違うと思います。私見によれば、善良な一般人の意思で社会の秩序がある程度守られていることです。
|
木下様 コメントありがとうございます。今年もよろしくお願いします。
えーと、英英辞典によるとpeaceとは「the state prevailing during the absence of war」となっております。
私は辞書のとおり述べたのですが・・
確かに単に戦争状態でないだけでなく、治安が維持されているという条件は付けないとならないかもしれません。
いずれにしても、平和が物質でないことは間違いありません。
あらま様からお便りを頂きました(09.01.14)
平和とは
佐為さま あらまです
平和とは戦争でないこと。戦争とは平和ではないこと。
それぞれが「対語」の結果ですね。
でも、佐為さまが仰る「戦争でないこと」という意味は、さらに深い意味を感じます。単に、戦闘状態でないと言うことではなく、平和裏にもちゃんと「防衛」していると言うことです。
つまり、生物の体に譬えれば、免疫機能がちゃんと『機能』しているということです。
確かに、木下様が仰るように「秩序が統制された状態」ではありますが、さらに進んで、「防衛」と言う方向性が示されていると言うことだと思います。
平和主義者の言う平和では、即、無菌室に入らなければ、その平和が維持できない状態と言うことだと思います。
また、単に、秩序が保たれているということだけでは、「体制に流された」状態も含むように思います。
そこで、「防衛」のバランス感覚が問題になると思うのですが、昨年、惜しくも辞められた、前航空幕僚長であった 田母神氏は、そのバランス感覚に長けた方だと思います。
彼のおかげで、航空自衛隊による海外派遣が成功したと思います。
「国を守ろう」という強い意思が、平和を築くと言うことを忘れてはならないと思います。
|
あらま様 毎度ありがとうございます。
平和とは戦争でないことではありますが、それだけでなく「平和とは戦争と戦争の間を言う」のは実感として納得します。
なぜなら、世界史をみれば戦争をしている時期が戦争がない時期より長いからです。
私は戦争状態の方がエントロピが大きく安定した状態なのだろうと考えます。混乱ほど安定はありませんから。安定とは安心して暮らせることではなく、ほおっておいても変化しない状態を言います。
だから人間は政治外交を一生懸命にコントロールして不安定な状態を維持して、戦争が起きないように努力しないといけないと考えています。
安定なつり合いではありませんから、時定数が短い自動制御をしないとパタリと倒れてしまうでしょう。
あらま様からお便りを頂きました(09.01.15)
平和とは
佐為さま あらまです
佐為さまのコメントを読ませていただき、大いに感ずることがあります。
つまり、平和とは戦争を否定することではなく、戦争に勝利した状態というこなんでしょうか。
つまり、生物界で言う「生存競争に勝ったものが生き延びる」ということなんでしょうか。
ところで、こんな話があります。
昔の人は、海を泳ぐときは、ふんどしを流して泳いだそうです。
つまり、巻いていたふんどしを腰ひもだけ結んで流すことによって、全長が長くなり、そうすることによってサメに襲われにくいと言うことなんだそうです。
つまり、自分を大きく見せることによって、自己防衛をしているわけです。
フグも怒らせると膨らみます。
このようにして、自分を大きく見せて、相手の戦意を消失させようとするわけですね。
軍備も同様だと思います。それが、軍事バランスですね。
とにかく、戦いに負けないことですね。
|
あらま様 毎度ありがとうございます。
「平和とは戦争に勝利した状態」ではないと考えます。「戦争状態に入らないようにコントロールされた状態」だと考えています。
なにごとにおいてもものごとは不安定であり、流動的なのです。
パレスティナに例えれば、イスラエルが勝つことでもなく、パレスティナが勝つことでもなく、双方が共存しても平和はあり得ます。双方が戦争にならないように恫喝したり、妥協したり、武器を使わない外交闘争に収めることが継続できれば平和といえるでしょう。
現実には、パレスティナ側には統一政権がなく、名目上の政府は全体を掌握していません。
イスラエルは実権をもたない人を相手に交渉するのは無意味です。
俗にタカ派は平和を築き、ハト派は混乱を引き起こすと言われますが、強権がなくては締結した約束を自国内に徹底できませんから、新たな混乱を引き起こします。
ともかく、平和とは恒久的なんてことはなく、安定しているわけでもなく、日夜為政者は心を砕き、気を使い、手を回さないと維持できないのです。
平和主義者なんて言葉を聞くと、議論する気にもなりません。
目次に戻る