以前、私が田舎に住んでいたとき屋根に太陽熱でお風呂の湯を沸かす装置をつけた。確かに春から秋はお湯が出てガス代は少なくてすむが、冬場は凍結防止のために水を止めるので役に立たない。だから一年間のガス代の節約はたかだか2万円にもならない。あげくに10年経たずに水漏れがするようになってしまった。お金をかけて直す気にもならなかった。太陽光発電システムには、設置コストの負担を軽くするため、国からの様々な公的援助があるというのが宣伝文句であるが、それはとりもなおさずそういった援助がなければコストメリットがないということではないか。
日本の乗用車の平均使用年数は10.97年(2004年度)、平均走行距離10500km(1995年)である。これでは車代金と燃料代の合計は同じである。
本当を言えば、いくら低金利時代といっても金利はゼロではない。2.5〜4.5%がふつうである。とりあえず金利は無視しようバッテリーの寿命は種々説があるが車の寿命の間に1回必要というのは間違いないらしい。従来の車でもバッテリー交換は3年に一度くらいはするが値段が全然違う。もしほんとうにハイブリッドの環境負荷が少なくLCAで勝るならハイブリッド車のお値段はもっと安くていいはずである。LCAの評価と新車価格は関係ないという理屈があるとは思えない。
値段で選んで買ったらエコ製品だったというものでなければ長続きはしないですよ。
tama様、じじいの繰言にお付き合いいただきありがとうございます。
読み返しまして、LCAと支出費用の混同に気付きました。
というわけで以下のとおり修正いたします。私の間違いをのこすために修正箇所は見え消しとしました。
私は本格的なLCAを論じるところまで至っておりません。
おっしゃるように『炭素税のようなものでエコそのものに価格的価値を持たせる』といいますか、国民にエコ製品を買わせるには国策としてそういった規制をすることしかないような気がします。
環境保護ではありませんが、過去より類似のものはあります。農作物に逆さやをつけたり、休耕田にお金を払うこと、旧設備の廃棄に補助金を払うようなことも誘導するためには必要な政策かもしれません。
ただ、私が具体例ですが、商品選択の第一順位にエコロジーをもってくるほど人間が成熟しておりません。
だまっていてもエコ製品を普及させるには、エコロジー製品がエコノミー製品になることしかないと思います。
安井先生のウェブサイトはときどき拝見しております。製品アセスメントの権威とは存じ上げておりますが、以前、廃棄物処理法について間違えたことを書かれてらっしゃいましたのでメールしたことがありましたがご返事はいただけませんでした。