早川供述調書(3)甲A139
11月3日4時頃自宅近くに到着。
ビックホーンに乗った佐伯と村井が先導して、アパートを一周。「ここが自宅」と村井が無線で。ちょっと離れた道路脇から2人が歩いて見に行った。
アパートの敷地内、駐車場のスペースにブルーバードで入り、様子を見る。村井と一緒。「あそこだ」 明かりがついている感じ。「誰かいるのか」。
しかし背の高い男がいたので、あやしまれないためそのまま帰る。
駅への経路は特定できないが駅へ向かった。車2台は停めておいた。
祝日ということを忘れていた。
サラリーマンと同じか、それほど遅くなく帰ると思っていた。2台とも自宅付近に来た。
午後8時頃「帰宅が遅い」と不安になった。駅と自宅付近の二手に別れることにした。
自分と新実がブルーバードで洋光台駅を見張り、見つけたら無線で知らせ追尾し、ビックホーンを呼出し、車に連れこみ、薬というイメージを持っていた。あまりにズサンと思われるかもしれないが、いいかげんな気持ちではなかった。
午後9〜10時頃、駅に行く途中、ブルーバードの無線から佐伯の声で、「玄関の鍵が開いている、いるのかも知れない」 「どういうこと」 「自宅を見に行ってきた」 「鍵かかってないの」 「かかってない」 。
麻原の指示を仰ぎたいと思い、駅近くの公衆電話から電話をする。
「見つからない、帰っているのかもしれない。ドアが開いている。」と報告。
麻原が「もし帰っているのなら家族ともどもやるしかないんじゃないか」
驚いて「親戚でも来ていればうまくいかないのでは」と正直やめろというのを期待。
「確認すればいいだろう。家族だけだったらやれ。時間はもっと夜遅くがいいだろう」と言った。
ビックホーンのところに戻りその指示を伝えた。麻原の指示を聞いて誰も特別な反応はしなかった。
佐伯が侵入時間は3時頃と提案。2時は起きているかもしれないし、4時は新聞配達が来るかもしれないと、3時に決定。
侵入し家族以外がいないか確認し、殴って注射というイメージをもっていた。鍵がかかっていたら中止だと思っていた。
麻原の指示は「終電まで見張れ。家族だけなら一撃して注射して殺せ。家族も殺せ。遺体は運んで持ってこい。」
終電まで駅で見張った。11月4日の午前1場頃、自宅近くに注射中のビックホーンと合流した。(地図を書いた図面を確認) 。
合流の直前村井がもう一度確認。鍵はかけ忘れていた。
午前3頃まで仮眠。手袋をはずした。新実に起こされ慌てて、手袋を忘れる。中川のズボンの裾が引きずっていた。全員で歩いて坂本宅へ。
見張っていた時二手にわかれていたのは8時頃と言ったが、7時頃の可能性もある。
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