伊藤多喜雄&TAKIO BAND


音頭
(1997)

小諸馬子唄/最上川舟歌/トラジ/会津磐梯山/恨五百年/刈干切唄
八木節/タキオのソーラン節/秋田音頭/鹿児島小原節/北海盆唄/木曾節

伊藤多喜雄は民謡歌手ですが、独自の解釈での唄い方やバンド形式の演奏を採り入れたりと、
個性的な活動をしている人です。このアルバムでも三味線、尺八のほか、ギター、ベース、キーボードなどの演奏に
のせて有名な民謡(2曲は韓国の歌)唄っています。
現在日本の民謡はある型に従って歌うというのが一般的らしいのですが、
ここではよりフリーなスタイルでソウルフルな歌を聴くことができ、とても新鮮です。
会津磐梯山ではフレットレス・ベースとピアノというジャズ的世界に尺八が絡んだり、秋田音頭ではロックバンドスタイルに
津軽三味線がサイドギター代わりで演奏したりとサウンド的にも面白いものがあります。
でも、なんといっても伊藤多喜雄自身の歌が主役なのは言うまでもありません。特に高音の伸びは素晴らしいです。
特に彼の十八番であるソーラン節ではノリノリで歌っています。
現在こういう民謡(ジャパニーズ・トラッドね(^^))をポップフィールドで歌ったり演奏したりする人は非常に少ないので、
もっと出てきて欲しいと思います。日本の民謡にもいい歌がありますからね。


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