98/10/05 |
菜摘ひかる様、単行本出版おめでとうございます。
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ここのところちょっと疲れ気味なのだが、それが慢性的運動不足に起因する肉体疲労ってんだからお恥ずかしい限り。いろいろ含めて何とかしなくては。
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Atok12の不具合の件、「ローマ字設定をWXGに」ではなくて「スタイル設定をWXGに」でした。で、NECのPC9800シリーズの場合、[スタート]−[設定]−[コントロールパネル]から「キーボード」を起動して「情報」タグをクリックすると「日本語入力モードの切り替えキー」の設定があり、そこで「XFER」に設定しておけばXFERキー単独で日本語入力のオン・オフができる。不精者の私はそこをXFERのみに設定してあるので、もしかするとそれがいたずらしているのかもしれない。と思ったら、そこを直してもオン・オフできないなあ。
あ、文字パレットに仮名が表示されない方は、「補助漢字」のチェックをはずしたら表示されると判明。ATOK11のより使いにくくしてどうするのだ。
ことのついでに「やまいもの雑記」の
「理想のかな漢字変換はどれだ」にATOK12を追記。
その中でも触れたが、相変わらずATOKは口語に弱い。たとえば、
ATOK12 | 読んでた | | 読んでた利する | 読んどく |
ATOK11 Ver1.1 | 四でた | 読んで多 | 読んで足りする | 四毒 |
IME95 4.0 | 読んでた | | 読んでたりする | 読んどく |
IME98 | 読んでた | | 読んでたりする | 読んどく |
NECAIIME95 2.0 | 四出田 | 読んで他 | 四で足りする | 四毒 |
まあ一部論外のものもあるが(苦笑)、こんな具合。以前、どこかのパソコン雑誌で「IME98のどこがATOK11を越えているのか」といった発言を見かけたと聞いたが、この結果から見ればこと口語に関する限りATOK11はIME95にすら周回遅れという気がする。
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98/10/06 |
あれこれ文句を言いつつも、身近な実用的選択肢がATOK12しかないという現状では、せめてここが直ってくれればなという希望の一つも出ようってもので、現在のところATOK12が一番役に立っているIMEである。念の為。口語も、今のところ昨日挙げた以外に不具合は見つかっていないし。
言うまでもないが、ほかにもっといいのがあれば当然そっちを使うのだけど。
勢いで「やまいもの雑記」の
「理想のかな漢字変換はどれだ」にMS-IME98
SR1を追記。
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酸性雨報道でNHKアナウンサーが「pH」を「ぴーえいち」と読んでいた。
私が学校へ通っていた頃には「ぺーはー」とドイツ読みしていたのだが、今は英語読みに変わってるのだろうか?
まあ、「ぴっち」と言わなかっただけいいのかも。
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98/10/13 |
10月12日はコロンブスが現在のアメリカ東海岸のあたりに到着した日だとか。ラジオなどでは未だに「コロンブスの新大陸発見」と伝えている。
ものの本によるとコロンブスは生涯あそこをインドだと信じていたそうだし、たとえ「大陸」という概念を持ちあわせていなかったとしても先住民もいる。西暦使用は宗教とは関係なくものさしとしてとりあえず便利だとは思うが、だからといってこの世にヨーロッパ系の人間しかいないかのごとき傲慢な歴史観を日本でそのまま振り回すのはいかがなものだろうか。
(以前にも話題にしたが、腹が立つので何度でも書く)
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近所の電器店に年賀状作成ソフトの新しい版が並んでいた。もうそんな時期なんだなあ。
そういえば、会社にも官製年賀はがきの予約受付用紙が回ってきてたっけ。はがきの種類の中に「インクジェット用」というのがあった。相当普及してきているようである。
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このところ牛乳のように飲めるタイプのヨーグルトを半分薬のつもりで飲んでいる。先日、いつものより容量の大きいものを見つけて買ってきたが、飲んでみると味がおかしい。
すわ毒物混入か、などと思いつつまずは賞味期限を確認。問題なし。次にパッケージを改める。すると、ある異状に気づいた。なんと、デザインはほとんど同じなのにパッケージにいつもの「のむヨーグルト」と書かれていないではないか。つまり、同じ乳飲料のシリーズの牛乳を買ってしまったのだった。なんともまぎらわしいことよ。
少し前の新聞に、これとは逆に牛乳のつもりでヨーグルトを買ってしまい、飲んで味がおかしく、気分が悪くなってきたので救急車を呼んだが異常は見つからなかった、という記事が掲載されていた
(屋根の上の新聞読みのこの記事を参照(他人の褌))のを思い出し、ひょっとするとこのメーカーの製品だったのかしらん、などと奇妙な暗合を楽しんだりして。
この記事によると、ほかにもピリ辛おにぎりを食べたら舌が痺れたとか、チーズを食べたあとにジュースを飲んだら変な味がしたとかいう理由で救急車が出動していたらしい。要約記事の「毒物騒動が列島に救急車を走らせた」というのはけだし名言。
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98/10/14 |
asahi.comに火星最大の火山・オリンパス山の写真が掲載されていた。火星に火山があるなら、金星には金山、月には月山があるかも。
そういえば、出張帰りに飛行機で千歳から小牧に向かう途中、後輩が地図と窓から眺望できる東北の山並みを見比べつつ「あれがつきやまか」
とても築山が見える高度ではないと思う。まあ中部地方在住だと出羽三山なんて馴染みはないんだろうけど。ことほど左様に地名は難しい。
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98/10/16 |
夜のニュースを見ていると、三重大学で毒物混入事件。友人が勤めているのであわてて電話してみたら、今夜と明日の晩は当直なので不在とのこと。部署も違うし、さっきニュースで初めて知ったぐらいで、全然関係ないらしい。
「そうか、当直で昼間家にいたのならアリバイは完璧やね」
などと奥さんを笑わせてみる。和歌山のカレー事件の折りには警察が大学まで薬品などの調査に来ていたらしい。模倣事件が頻発したことから買い物のときには用心するようになったという。小さい子がいるからよけい心配なのだろう。
困った世の中になったもんである。
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Yomiuri Onlineの見出し一覧を見ていたら、こういうのがあった。
◆昆虫収集の先駆者の標本が公開へ
一瞬、さすが先駆者、自らの躰まで標本にしたのか、と思ってしまった。
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98/10/23 |
いきなりの冷え込みですっかり体調を崩してしまい、ようやく回復。みなさまも重重ご用心召されよ。
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人に話すようなことでもないと思っているところへ面と向かって「漏れるとしたらあなただけ」と3度も言われた場合、どうせどこから出ても自分のせいにされるのだからと開き直るべきか、リークを期待していると解釈するべきなのか、悩んでしまう。
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『ほめそやしたりクサしたり』(高島俊男、大和書房)をようやく読了。今回は中国の作家とか明治の文人の話などが多く、『本が好き、悪口言うのはもっと好き』(同)に比べてやや堅い感じ。でもおもしろい。
中に漱石の「ない手ない知恵」事件のことが紹介してあり、このエピソードの主人公のことが『坊っちゃんの時代』(関川夏央原作、谷口ジロー作画、双葉社)に書いてあると知って、あわてて積んであるのを引っぱり出して確認したりして。
この本も売れて、次が読めることを期待したい。
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あすかあきおのショック・サイエンスシリーズが復活して、単行本も出た(アスペクトより。『月刊ファミ通ブロス』連載中)。『月刊ワンダーランド』連載の旧シリーズからのファンにとってはまことに喜ばしい限り。
以前ちょっと触れた『飛鳥昭雄の大真実!?』(古関智也、文化創作出版)にもさっそく反論めいたことを書いている。例の北極に巨大な穴があいている写真の正体を暴いた科学者に対してレトリックで反撃、しかも基本的主張は変えていないというすばらしい展開。
実際、『飛鳥昭雄の……』にもちょっとあれなところもあるし(恐竜の皮膚化石について、「皮膚化石によってほとんどの恐竜に毛が生えていなかったとわかっているのだから」と言っていたのだが、そのあと出た科学雑誌に恐竜の皮膚化石が登場し、そこには世界で唯一と書いてあった。どっちがほんとなんでしょう?など)、こっちの丁丁発止にも期待したいところ。1998年8月の世界戦争はどっちみち外れたんだけど、そこはそれ、まあむにゃむにゃ、と(無責任)。
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98/10/27 |
『ハヤタとして、父として』(黒部進、扶桑社)読了。
前半は俳優になるまでの人生と「ウルトラマン」にまつわる話、後半は「男になりたいとの一念」から出かけたアフリカでその魅力にとりつかれ、ついには家族4人で何度も旅行するに至る顛末とそれに絡めた人生観、おまけみたいな感じで「ウルトラマンティガ」に防衛隊員役で出演した実の娘・吉本多香美との対談。
文章はやや拙いが、それがまた不器用な著者らしさをよく表現しているみたいで、却って好感を持てたりする。「ウルトラマン」でのあのハヤタ隊員の訥訥とした感じは正義の味方らしく見せるための演技ではなかったらしい。娘との対談の中にこんな話が出てくる。
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多香美 満田さん*1がいってた。「お嬢さんはお父さんより芝居はうまいのかな、阿知波さん*2」って聞いたら阿知波さんは「当たり前だ」って。「そりゃよかった」と(笑)。「それが心配だったんだよ」って。
黒 部 ああそうですか(苦笑)。
引用者註
*1 「ウルトラマン」などの演出をしていた満田禾斉(「禾斉」で一文字、読みは「かずほ」。JISにない字)。
*2 吉本多香美は阿知波信介(「ウルトラセブン」のソガ隊員役)の事務所の所属俳優らしい。
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イデ隊員役は元々キューピーちゃんこと石川進が演じるはずだった話とか、大室山のサボテン事件、ビートルのセットでは隊員たちは「ぬるいな」「ああ」みたいなことをしていたなどなど、いろいろ興味深い話も多く、後半のアフリカの話もおもしろい。
ひとつあれっと思ったのは、以前テレビで円谷皐が「ウルトラマンが3分しか活躍できないのは、制作費がかかりすぎるために思いついた苦肉の策」といっていたのに、この本には実に単純にして明快な答えが書いてあったこと。なるほど、だから3分なのかと思わず納得した。
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98/10/29 |
ちょっと不思議な誤植(誤変換?)に出会った。下の左側がそれで、10月27日23:25更新のasahi.comの記事。はて、「1000島」とはいったい何じゃらほい、と思って(まあ想像はつくが)10月28日付の朝日新聞朝刊を調べてみた(右の記事)。
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日本への島賃貸求め、色丹住民が署名
(略)
一方、インタファクス通信によると、ゼーマ南クリル(1000島)地区長は同日、国後(くなしり)島でも、日本政府や日本の投資家に島の土地を賃貸するための署名集めが始まったと述べた。「連邦政府が地方の問題に無関心で、国内投資家も南クリルの発展に投資しないため」という。
同地区長によると、1992年の大統領令で、1000島(クリル諸島)の地元議会は、外国の投資家に島の土地を最長99年間貸与する権利を与えられているという。
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手入力か機械的な自動変換かはわからないが、縦書きの文章を電子テキストにする際のミスと思われる。願わくは、三重県が「3重県」、山本五十六が「山本(56)」などと書かれることがありませぬよう。
ついでに、asahi.com10月27日20:52更新の分では、トップページの記事タイトルが「大丈夫?エリツィン露大統領」となっているものの、本文中では「日ロ首脳会談」と書かれていたりする。
略称の不統一というわけだけど、「エリツィンロ大統領」では名前を勘違いしそうだからという配慮なのかも知れない。だったらこんな中途半端なことをするより潔く略称を「露」に統一すればいいのに。
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先日、三重県出身という割には記憶する限り初めて鈴鹿峠を越えた(もしかすると小学生の頃に通っているかも知れない)。国道1号線を三重県側から登って峠を越えると滋賀県甲賀群。伊賀忍者と並ぶ隠密集団甲賀衆の出身地でもあると記憶している。
で、甲賀群に入ってすぐのところが土山町。実家の方の盆踊りで唄われるアレンジ版伊勢音頭の中にこんな一節がある。
坂は照る照る鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る
盆踊り唄にはほかに都都逸{どどいつ}などから採ったとおぼしき歌詞もあるのでてっきりその口かと思いのほか、けっこう有名らしく、今調べてみたら広辞苑第四版にも収録されている馬子唄だった(「間(あい)の土山」の項)。
ちなみに都都逸はどの辞書を見ても七・七・七・五の俗謡みたいに書いてあるが、YOKOさんの網頁で紹介されている本によれば「七」も「三・四」と「四・三」の二通りのリズムとか使われる母音にまで法則があるそうな。「恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす」なんてのを見ると、基本リズムは「三・四・四・三・三・四・五」なのかしら。
閑話休題、へえ、これがあの伊勢音頭でも唄われてる土山か、と思いながら車を進めると、ありましたありました。ドライブインが「道の駅 あいの土山」で、入り口の看板にちゃんとあの歌詞が書いてある。それに、11月1日が土山マラソンならぬ「あいの土山マラソン」だそうだ。
私はたまたま出身地の盆踊り唄で「あいの土山」を知っていたものの、世間一般ではどのくらいの知名度なんだろう。
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98/10/30 |
菜摘ひかる様、二冊目の単行本出版おめでとうございます(コピー&ペースト)。
今度はちゃんと買えました(じゃあ前のはどうしたんだ?)。これで刺戟を受けて、仕事の遅れてるあの方も頑張ってくれれば以下略。
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『数の悪魔』(エンツェンスベルガー著、岡沢静也訳、晶文社)読了。小学校高学年ぐらいから中学生向けの「数の不思議」を紹介した本で、数学が苦手だった大人も対象のようである。
最初は「1」からすべての数が作れるという話、次に「0」の偉大さ、それから素数、無理数、平方根、数列、順列・組み合わせ、などなど、難しそうな話をやさしく教え、そしてやっぱり奥が深いことを悟らせてくれる。
たとえば、自然数は無限にある。自然数の半分は偶数で残り半分は奇数。じゃあ自然数と偶数ではどっちが多いだろう? 答えはどちらも同じ。無限の二分の一はやはり無限なのである。
依然として積んである『コンビニで数学しよう』(秋山仁監修、森北出版)の冒頭で 0.999…=1 が証明されているが
(x=0.999… とすると
10x=9.999…
10x-x=9.999…-0.999…
9x=9
x=1
最初に x=0.999… としてあるから 1=0.999…)、
『数の悪魔』を読んでいるうちにこんなのを思いついた。
0.999…/3=0.333…
1/3=0.333…
∴0.999…=1
こういうのが数学的に見て正しいのかどうかなんて知らないけど、とにかくこういうことを考えてみる気を起こさせる力を持った本。
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