* 原作の南総里見八犬伝とは、かなり異なる話。
* 小画面（スマホ）で表示する場合、系図は有無を言わさず文字サイズを小さくする。選択なし。
（ページ復活躊躇）
(1) CGの化け猫は登場するのに、「ＣGの都合」とやらで一番重要な八房犬が登場しない。
(2) 船虫を強姦した犯人はお咎めなし。勧善懲悪は？
(3) 信乃以外の犬士はいなくても物語が成立する一犬伝。
(4) 日本が舞台なのに、衣装も建物も中華風。
(5) 平和を求める里見家だが、「現実にそんなことをしたら戦乱地獄が続くだろ」という、口先だけの安直な和平で終わる。
* 一番許せないのは、これほどの改変をしておきながら「原作に忠実」という謳い文句で番宣したことだ。これではドラマを見た人が「原作もつまらなそう」と思ってしまう。素晴らしい出演者を揃えていながら、八犬伝の名を穢す作品だ。改変作品に「原作に忠実」などと嘘の看板を掲げるな。ブランド農産物の産地偽装と同じだろ。思い出すだけでも不快な気分になる。
* 脚本家も演出家も、他では名作もある優れた人たちなのに、なぜこの作品がこれほど酷いものに堕したのか不思議だ。番組制作の上の方からの圧力で、脚本家や演出家に無理な注文がつけられたか？
* 八犬士のひとり犬飼現八を演じていた俳優が、その後犯罪者になって刑務所に入ったので、おそらく再放送もされないであろう。この状態で記事を復活させたところで、この番組のファンだった人からすれば批判記事など読みたくもないだろうし、自分と同じように番組に失望した人にとっても今更な記事に違いない。ページの復活を躊躇する所以である。