「ダイオキシン」 渡辺 正・林 俊郎著 ★★★(これ撃墜した数じゃなく私の評価点です)
 
出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
日本評論社 4-535-04822-3 2003/11600全1巻

ダイオキシンの構造式だよダイオキシンって聞いただけで『恐い』感じしませんか?
だって、ダイって『死ぬ』こと、オキシンってトキシンの響きに似ていて、トキシンといえば『毒』のこと、
おおっ!そうすると『死にいたる毒』
こりゃあいけねーぜ!ダイオキシンを是が非でも止めなくっちゃ!と思うのが普通の感覚でしょう?
本当は化学物質の命名法によるものでダイは2、オキシンは酸素、つまり亀の子が酸素二つでつながったものという意味で正しくは『ジオキシン』と読むそうです。
お疑いならその辺の薬局の薬剤師さんに聞いてください。


日本中で恐れられ、嫌われているダイオキシンですが、このダイオキシンで今まで何人の人が命を落としたのでしょうか?
数千人?数万人?いや数十万人に違いない!とお思いでしょうか?
ダイオキシンのために亡くなったと断定された死者は不明だそうです。
あまりにも多すぎて? いえ、該当者がいないためだそうです。
今現在、ダイオキシンではないかと疑われている死者は全世界で 4名!
4千人ではありません。4万人でもありません。
いち、にい、さんの次にくる四です。
『逆説・化学物質』ジョン・エムズリー著 1994年より
ダイオキシンの権威スウェーデンのラッペ教授が語るには
「ダイオキシンにやられた人よりも、ダイオキシンで食べている人のほうがずっと多い」そうです。
食べている人には、報道機関、市民団体、研究者、ダイオキシン本の著者などなど、そしてダイオキシンをださないために焼却炉を売り込む人、それを動かす人、ダイオキシンをネタに政治で票を稼ぐ人・・・・・

死者が4人だって大問題だあ〜 、とおっしゃいますか?
俺は毎年10000人殺している 日本では毎年自動車事故で1万人くらいが亡くなっています。しかもこれは事故発生後24時間です。なんとか自動車事故による死者を減らしたいと緊急医療体制で24時間命を持たせるよう必死だそうです。24時間経過すると交通事故統計の死者に入らないそうです。不思議な国です?
さあ、4人を殺したダイオキシンに対する恐怖と比較してあなたは交通事故の恐怖をどのくらい感じてますか?
毎朝、今日も車に気をつけよう!毎晩、ああ、今日は事故にあわずに幸運だった!と神に感謝していますか?
まさかね!

ダイオキシンの死者は日本では一名もいないのにあなたそんなにダイオキシンが恐いですか?
実はもっと身近な毒物で大勢の方が命を落としています。
っつ!知らないですか?
タバコ、お酒、お砂糖、お塩、中国産の漢方薬だって怪しいそうじゃありませんか?
少なくとも中国産の漢方ダイエット薬品による死者は発生が確認されています。
でも、輸入禁止をせよ!とテレビ朝日はいっておりません。なぜでしょうか?

コーヒーを100杯飲むとそのカフェインで死ねるそうです。
インターネットで怪しげなクスリを買ったりすることはありません。手軽でお得!
でも、カフェインのとり過ぎは色が黒くなるそうですから今の美白志向には向かないかも?


タバコやお酒やめませんか? それは国家財政には悪くとも健康によいかもしれません。
でも砂糖もお塩もだめとなるといったどうしたらよいのでしょう?それらを一切採らないと栄養失調で死にそうです 
アルコールが原因よりも性生活が原因でがんになる確率の方が高いという調査結果もあります。(アメリカ議会への報告)
性生活をやめたら人類は滅亡です!
おお神よ、救いたまえ
 

ダイオキシン反対団体の発表した所沢市周辺の乳児死亡率と産業廃棄物焼却量のグラフをご覧になった方は多いでしょう。
焼却量が増加するにつれて、乳幼児死亡率が増加しているあれです、あれ!
実は現在ではこのグラフをインターネットで探そうとしても見つかりませんでした。
なぜなんでしょう? その理由はね・・・・・
この本では徹底的にそのグラフがインチキであると断定しています。
グラフには70年から96年までの焼却量と70年から92年までの死亡率が載っています。
なぜ焼却量があるのに93年からの死亡率は載っていないのでしょうか?
これは移動平均といって変動を吸収するようなデータ処理(というほどのこともないけど)をしているからです。
そして、正直にそれ以降の死亡率を載せると焼却量が増えるにつれて死亡率が減少していることがばれてしまうからです。

はっきり言ってこのグラフを作った人は詐欺師です。
そして詐欺は大成功だったようです。


あなた? ダイオキシンの元凶は塩ビと考えてますか?(塩ビからダイオキシンという説も間違いだそうです)
それなら塩ビのバッグを持っちゃいけませんよ!
えっつ!塩ビのバッグなんてお持ちでない?
うそでしょう、持ってるでしょう? モノグラムのデザインの・・・・

お断りしておきますが、モノグラムとは固有名詞ではありません。アルファベットを組み合わせたデザインという意味です。お間違えなく・・・私を訴えちゃいけません。

201事件 ってご存知でしょうか?
いえ、226事件とか515事件の間違いではありません。
1999年2月1日の夜、某テレビ局が所沢市のダイオキシン汚染を報道した事件です。
この201事件を契機に日本は 軍国主義 いえ『ダイオキシン騒ぎ』への暗い道をたどったのです。あなた、聞こえませんか?軍靴の響きではなく「間違い報道の響きが?」
だますのは楽しいなあ〜南京問題、従軍慰安婦問題と同様に、捏造とは言いませんがこの間違い報道は大成功を収めました。
アジテーションとしては世界記録レベルの最高傑作です。このダイオキシン報道の成功を前にしては、ナチの宣伝相ゲッペルズも火星人襲来でアメリカ国民を恐怖に陥れたオーソンウェルズも顔色を失います。
マスメディアの誤報の歴史に永遠に残ることでしょう。

私はこの『ダイオキシン騒ぎ』の記憶を忘れないために2月1日を歴史教科書に載せることを提案します。日本国民はテレビ報道をまゆ唾して聞かなくてはならないということを忘れないために!


このダイオキシンという本は副題が「神話の終焉」とあります。
日本国民すべてがこの本を読んでダイオキシン神話を終わらせなくてはなりません。
買わなくてはいけない本です。
国民みんなが読まなくてはならない本です。
推薦します。






notti様よりお便りをいただきました。(2003.03.10)

佐為様、お世話になっております。
ダイオキシンを読みました。早速買って読もうと思います。
今回は主張内容と全く関係のない話で失礼します。大学で一応化学を専攻し、この分野で飯を食っている者としてお便りします。
「正しくはジオキシンと読む」とありますが、おそらくドイツ語読みか英語読みかの違いだと思います。ドイツ語では「ジオキシン」英語では「ダイオキシン」だと思います。ちなみに、ダイオキシンの名称は「2C7-Tetrachlorodibenzodioxine」です。テトラクロロジベンゾジオキシン、あるいは、「ジ」を「ダイ」とよんでください。化学の分野では、明治時代に化学先進国であったドイツから知識を導入したため、日本での化学物質の名称はドイツ流になっております。例えば、食塩の化学名「塩化ナトリウム」の「ナトリウム」はドイツ語で、英語では「ソディウム(Sodium)」です。ソーダ水のソーダは、ここから来てます。
こんな歴史的背景から、英語の化学物質名を日本で読むのに、読み方をドイツ語式に読むことが習慣になっております。皆さんご存知の「塩化ビニール」、英名では「vinyl chloride」ですが、英語風に発音すると「ヴァイナル クロライド」で、ビニールといっても全然通じません。ビタミンと言いますが、英語では「vitamin」で、発音は「ヴァイタミン」(「タ」にアクセント)です。
ちなみに「vitamin」は「vital amine」から作られた造語で、「生命に関わるアミン」という意味です。アミンとは-NH2基(アミノ基)を持つ化合物の総称で、初期に発見されたビタミンがアミン化合物であったことから、「vitamine」と名づけられました。しかしその後発見されたビタミンの中に、アミン化合物でないものもあったことから、最後の「e」を取って「vitamin」となりました。例えばビタミンCは、化学名はL-アスコルビン酸(L-asorbic acid)で、アミノ基は入っておりません。
余談ですが、第二次大戦後、ナチスドイツを破った連合軍は、当時世界最先端だったドイツの化学技術をそっくりそのまま持ち帰りました。その技術内容は「PBレポート」としてまとめられ、化学分野でドイツに遅れをとっていた米国の技術をレベルアップするのに大いに役立てられました。戦後米国はドイツを抜いて化学分野でも世界一になりましたが、それは「PBレポート」のおかげであると言われております。なお「PBレポート」は日本にも持ち込まれ、日本の化学工業の発達にも少なからぬ貢献をしております。
いつもご指導ありがとうございます。
憲法を語れば、弁護士、法学修士その他もろもろ、ISOを語ればなんと日本のISO-TC委員から突っ込まれ、化け学を語れば薬剤師、某大の講師、あなたのような化学専攻から攻められては私は立つ瀬がない! 
それともこのサイトは有名なのでしょうか? マサカネ

「ダイ」と「ジ」はおっしゃるとおり単なる読み方の違いです。しかしその他の物質は通常「ダイ」と呼びません。
ジクロロメタン、ジクロロベンゼン、ジクロロエタン、ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)、ニトロジフェニルアミンやトリメチルジフェニルアミンなどなど
いずれも環境汚染物質として著名なもので時々土壌汚染、地下水汚染と茶の間に話題を提供しております。
どうしてダイオキシンだけが英語読みなのか?私には分かりません。
ビニ−ルをバイニルと読む人はいます。しかしダイオキシンをジオキシンと読んだ人を寡聞にして知りません。
本当を言えば、ここになにかの手がかりが隠されているのではないか?とかんぐります。

お読みなるなら、「逆説・化学物質」(ISBN4-621-04227-0)がもっとおもしろいですよ!
私たちPRTR関係者の愛読書になってます(謎)





notti様よりお便りをいただきました。(2003.03.11)


佐為様 いつもお世話になっております。
愛読するこのサイトを攻めるなんて滅相もございません。先のお便りでそんな印象を持たれたのであれば私の書き方の未熟のせい、心よりお詫びいたします。
じつは、佐為様が最近は、「安全・毒性・リスク管理」などで化学物質の正しいリスク管理に関して、私が常々考えていたことを主張しておられ、大いに溜飲が下がったところです。マスコミは化学物質悪玉論しか言わず、危険だ危険だと不安を煽り立てるばかりで、その魔女狩り的な報道姿勢をかねてより苦々しく思っておりました。環境問題に関しては「「森を守れ」が森を殺す(田中淳夫 著)」や「環境にやさしい生活をするために「リサイクル」してはいけない」(武田邦彦 著)をお勧めします。本当に環境にやさしいのは、何でもリサイクルする生活ではなく、本当に必要なものしか買わず、一度買ったらそれを長く使う生活だと思います。
今後ともよろしくお願いします。
notti様、お世話になっています。
私の言い回しは冗談ですよ! 冗談!
そちらこそ、気にしないでくださいね。

世の中にはオールオアナッシングなんてないですよね、
アインシュタインの不確定性ってのと同様に、政党の支持率調査そのものによって支持率が変わるなんて、ミクロの世界と同じことが起こりえます。
また、化学物質などのリスクという概念は『絶対安全か?』という設問の基盤を崩してしまいます。
でも、マスメディアも国民の多くも危ないタバコを吸いながら「ダイオキシン反対」を叫び、電車に飛び乗りながら「ドアにはさまれたのは車掌が悪い」と抗議し、家庭では水をジャブジャブ使って水不足を怒ることでしょう!
パンとサーカスの理屈は2千年たっても変わりないようです。

「森を守れが森を殺す」(田中淳夫 著)と「リサイクルしてはいけない」(武田邦彦 著)は私も読んでいます。

推薦する本の目次にもどる





ダイオキシン騒動とは何だったのだろうか?
先日、テレビ朝日のダイオキシン報道の裁判がありました。

今、ダイオキシン騒動とはいったいなんだったのだろうか?といろいろ考えております。
私はダイオキシンが健康にいいなんては思っていないが、一時のダイオキシン騒動は異常であった。

「ダイオキシンは危険だ!」それはもっともだろう。でもそれをいうなら今から30年位前に言わないとおかしい。
ダイオキシンの構造式だよ ダイオキシンというと必ず引き合いに出されるイタリア・セベソの事故は1976年に起きた。
あれから既に27年、一世代も放っておいたのはなぜ?いやダイオキシンが大騒ぎだったのが数年前として20年以上も問題にしなかったのだ。

物を燃やすとダイオキシンが発生するとわかったのも1977年・・・・ダイオキシンは危険だと騒ぐならなぜそのときに騒がなかったのだろうか?
当時はもう公害は収まったという宣言があり、日本はオイルショックも抜けてまさに高度成長の最終局面だったのだが・・・・
なぜ「焼却炉をとめろ!ダイオキシンを止めろ!」と叫ばなかったのだろうか?

ベトナムのドクちゃんベトちゃんは87年のこと、そのときはとうに物の燃焼からのダイオキシン発生は既知の事実、
某新聞記事から、
枯れ葉剤には猛毒のダイオキシンが含まれていたため、ベトナム全土で100万人を超す人たちに疾患となる影響を残し、戦後生まれた15万人を超える子供たちに深刻な後遺症を与えたといわれている。
現在の奇形児の発生割合は1.1%程度、ベトナム戦争直後の奇形児の出生率1・5%から減ってきているが今では孫の世代にも奇形の子供が生まれているという。

「深刻な後遺症を与えたといわれる」とあるが「誰が言ったか」の記述はない。
ところで日本人一般の外表奇形発生率は0.8 - 1.0%だそうです。その他免疫とか内臓の奇形(弁膜症など)もあります。全部含めて1.3〜2%というデータもある。
私は医学の知識はまったくないが、1.1%が非常に高いとはいえないようだ。


某ウェブサイトから
前回のイラク戦争で合州国は1500万発の劣化ウランを使用し、イラクでは白血病に苦しむ人が増えつづける中、奇形児出生率が異常に上がり深刻な問題となっている。

こういったウェブサイトではその情報や数値の出展を示さないのが共通だ。
ところで劣化ウランは危険だそうだが、フセインが好んで(?)使った毒ガスは危険ではなかったのだろうか?
現時点、いや大騒ぎした数年前であってもダイオキシン濃度が増加傾向だったということもない。ダイオキシンの汚染のピークは25年位前であり、以降減少している。なぜ汚染がピークであった80年頃に大騒ぎしなかったのだろうか?
昔はダイオキシンの測定が困難であったが、最近は容易に精度良く測れるようになったからだ・・・これは正しい。
といっても正確に測れれば危険性が増すという理屈は もちろん ない。
現時点でも測定費用はべらぼうである。排水のBODとか空気中の有機溶剤濃度を測るような気楽なものではない。
定期的にダイオキシン濃度を測定しなければならないという理由で焼却炉を廃止したくなるような金額である。
「最近になって、危険性が分かったからだ」という理屈もない。
外国ではダイオキシンの危険性が騒がれたのは1980年代であり、95年頃にはもう80年代の行動は神経過敏だったと反省が見られる。
では日本のダイオキシンブームはどうだろうか?
日本で出版されたダイオキシンが書名についた本の数を調べてみた。

daiokisinbook.gif

しかしこれは現時点(03/10)で販売され入手できる本であり、絶版となり手に入らなくなった本を除く。現実に私が持っているダイオキシン本のいくつかはこの中にない。ということは数年前に出版されたダイオキシン本はこの数割増しであったということになる。
私は以前からこういった環境に関わる本を手当たりしだい読んでいた。
これを見ると出版のピークは98年中頃から99年はじめにかけてである。ヨーロッパではダイオキシン危険説が収まった頃である。外国で騒ぎが収まった頃になぜ日本で大騒ぎになったのだろうか?あるいは大騒ぎしたのだろうか?
ところでテレビ朝日が埼玉県のダイオキシン報道をしたのは99年2月1日、その頃からダイオキシン本は減少している。ということは既に本の世界ではダイオキシンブームは峠を過ぎていたのだろうか?
ならばテレビ朝日がダイオキシン騒動を起こしたというのは正しくはないのだろうか?埼玉県にとっては災難であったが、日本全国としてみるとテレビ朝日の報道に関わらず、既にダイオキシン騒ぎは沈静化に向かっていたのか?
それともテレビ朝日の放送のリアクションにより出版を躊躇した著者がいたのだろうか?これは分からない。

ダイオキシン規制により、焼却が規制され焼却条件がよくなり環境が改善されたという声もある。それは本当だろう。
他方、多くの廃棄物処理業者が廃業して廃棄物処理に困った企業や自治体も多い。
いえ、多くの自治体は焼却炉の改善のために多大な税金を投じて、そのお金は住民が払ったわけだ。
・・・・そして規制は現時点も継続し、対象は拡大しているのだが・・・・
「環境危機をあおってはいけない」のビョルン・ロンボルグ君は何事も優先順序があるだろうと語っている。
いくつか問題がありそれぞれ原因が異なるとき、一番問題の大きいところ、重要なところから手を打つのが当然だ。囲碁だって地の大きいところから寄せるのは当然だし、将棋でも王手飛車取りなら飛車が逃げるわけにはいかない。(もっとも中には王より飛車をかわいがる人もいるが)
そういう観点から見ればダイオキシンは環境問題の最優先課題ではなかったのではないか?

今、日本で最大の環境問題は何か?
そりゃあ、たくさんある。でも国民一人一人が問題だと認識し、事実問題なのは廃棄物問題ではないか?
青森岩手の問題もある。瀬戸内海の豊島の廃棄物処理の道筋はできたそうだが、その処理に今後10年くらいかかるそうだ!
一部の人の扇動あるいはセンセーショナルな報道で優先順位を間違えてしまったような気がする。
まあ、日本人の英知が是正しより緊急課題にリソースを投じるよう舵を取ることを期待したい。
それしかない、というのが本当のところだが、



清川様よりお便りをいただきました。(08.05.07)

推薦本
初めまして、清川と申します。
ダイオキシンについて調べていて神話の終焉の書評にたどり着きました。
私も若干ダイオキシンで食べている部分もあるのですが、神話の終焉は初版を読みまして、内容に納得しております。
まだこちらのすべてのページを読破した訳でもなく、差し出がましいのですが推薦する本の中に無かったので、もし未だお読みでなかったらと思ってお便りしています。

「拒否できない日本―アメリカの日本改造が進んでいる」関岡英之
やはり日本人必読の書だと思います。
清川様 お便りありがとうございます。
普通に考えるとダイオキシン毒性というのが不思議に思わないとおかしいです。
初めの頃、ダイオキシンは塩ビを燃やさないとできないといわれました。
その後、何を燃やしてもできる、大昔の地層からも見つかることがわかりました。
すると、私たち人間に限らず、動物は昔からダイオキシンの存在中で生息してきたことになります。
じゃあ、なぜ種が滅亡しなかったのでしょうか?
と考えるのが普通ですよね、
それと、日本の有識者がありがたがる欧米でダイオキシンの危険性論争は20世紀中に収まっていたそうです。
そんなところも変ですよね!?
「拒否できない日本」まだ読んでおりません。すぐに手配します。




ダイオキシンウソ報道のその後 09.11.29
日本では公害が増えているでしょうか? 減っているでしょうか?
公害の量をどう測るかを決めておかなくてはこの議論はできません。
日本の公害苦情は増えているでしょうか? 減っているでしょうか?
これは明快で統計データがあります。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000042985.pdf

日本の公害は1960年代がピークで、1970年代末には克服された。それからは公害問題はなく環境問題が課題だと言われているのはご承知の通り。
それじゃあ、公害苦情は大幅に減っているのでしょうか?
実は2000年代の公害苦情件数は公害列島と言われた1970年頃と変わっていないのです。
つまり件数は減っていないのです。
いやそれどころではありません。公害件数は公害盛んだった1970年よりも20%も多いのです。
驚くではありませんか!

じゃあ、公害は少しも改善されていないのか?といえば、40年前と内容が大幅に変わっています。
まず典型7公害が減っていて、それ以外の公害が増えています。
典型7公害とは大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、悪臭、地盤沈下、土壌汚染をいいます。当時はまさにそれが典型だったのでしょう。今現在は地盤沈下はないといっていいでしょう。それ以外も日常生活では見られなくなりました。
ただ一つ、土壌汚染は拡大しているようです。といっても現在気にするようになっただけで今現在汚染が発生しているわけではありません。
典型7公害以外といいますと、廃棄物問題、日照問題、光害、電波障害などなど、まさに浜の真砂は尽きるともではありませんが、人間生きていくうえでエデンの園はないようです。
そして典型7公害の中では、過去ずっと騒音問題が第一位でしたが、1999年から大気汚染がダントツの第一位になっています。
最近、空気が汚れてきたのでしょうか?
オキシダントなどは今でも夏になると警報が出されますが、大幅に増えているわけではありません。なかなか減らないという状況であるということです。
じゃあ、いったい大気汚染とはどのような種類の公害なのでしょうか?

笑っている場合じゃないぞ 久米宏 ご存じの方はピンと来たでしょうけど、テレビ朝日で久米 宏が所沢のダイオキシン汚染野菜問題の報道をしたのが1999年2月、焼却による大気汚染苦情が増加したのはまさにその時からなのです。
もちろん、この大気汚染苦情を除くと公害苦情は1970年代当時に比べて半減しています。
そして大気汚染の苦情も2000年をピークに継続して減っており、2008年はピーク時の6割になっています。焼却の煙で困っている人はもちろんいたでしょうけど、10年前と現在の大気汚染苦情の差はテレビの風評被害であったろうと推測します。

嗚呼、久米 宏は偉大なり。
日本の公害件数を大幅に増加させたという素晴らし偉業をなしとげた。
ペンは剣より強し、テレビは事実より強し、うそは真実より強し、

久米君!聞いているかね?
テレビ朝日は・・もう誤報なんて忘れているだろうなあ〜


あらま様よりお便りをいただきました。(09.11.29)

西方からの公害
佐為さま あらまです
空気汚染による公害は、確実に増えているようですね。
それは、大陸から流れてくる雲にも乗ってきます。
また、黄色い砂にも付着した物質は、もしかしたら核実験による放射能に染まっているかもしれません。
それから、日本の酸性雨の原因は、西方から流れてくる亜硫酸ガスが原因であることは濃厚です。
さらに、半島などから日本の海岸に漂着する海洋ゴミは、まさしく公害です。
さらに、さらに、大陸と半島の間で発生した越前クラゲは、津軽海峡を経由して、遂に富士山のふもと、駿河湾にも到達しました。
西方から漂ってくるものにロクなものがありません。
もし、逆の立場なら、謝罪と補償で大騒ぎになるでしょう。
あらま様 西日本の方は黄砂が大変なようですね。
越前クラゲも本当のところはどうなのかわかりませんが、中国の冨栄養排水の影響とする説も強いようです。
しかし越前クラゲが津軽クラゲになり、駿河クラゲになってはしゃれにもなりません。
そのうち中国まで回帰して黄河クラゲとか長江クラゲになって中華料理の食材になるのでしょうか?
食べたくない、食べたくない
タイガージョー様よりお便りをいただきました。(09.11.29)

公害
拝啓佐為様
本日の公害でのお話について興味深く拝読させていただきました。
僭越ながら申し上げます。確かに7大公害の「訴え」は減っていると思いますが、水俣病などの水質汚濁、特に魚介類や人に蓄積される性質を持つ、有機水銀による悲劇はまだ残っております。チッソが有機水銀排出をやめた後にも、新たな被害者が出現しています。海水の濃度がある程度低くなっても、八代海の海底から有機水銀が消えない以上、海底→プランクトン→魚→低濃度の有機水銀を含む魚を複数年間人が食することで水銀中毒患者出現となります。さらにこの人が「自分は水俣病である」と明確に自覚して訴えない限り一見公害病が無くなったように見える。このメカニズムは消えたわけではありません。この悲劇を二度と繰り返さないために、我々は、訴えの数に惑わされることなく、重要な公害病を何年先までも追い続けることが必要です。「弱者の味方」を自負する久米さん!是非報道を・・・。アレ?あまり取り上げている様子はない?特定メディアの皆様!これではまるで内容の深いメディアではなく、センセーショナルな声を上げるだけのアジ屋の捨て台詞のようではありませんか。久米さんぁw)ヘそうならないように気をつけないといけませんなあ・・・。
 タイガージョー拝
タイガージョー様 毎度ありがとうございます。
おっしゃるように現在でも公害病とか汚染された土地、海域、河川はあります。
しかし、ご確認願いたいのですが、現在のほとんどの公害問題は現在ではなく過去に発生した公害問題です。
そういう意味では現在は公害発生は解決されたと言ってよいでしょう。
久米さんは・・放っておきましょう。
KY様よりお便りをいただきました。(09.11.29)

ウソは真実よりも強し
鳩山内閣は、今や空文・死語化した「非核三原則」にまつわる密約の掘り起こし、というか蒸し返しには熱心ですが、現在進行形で日本を性犯罪国家に貶めているかの「河野談話」にまつわる密約についての解明には毛ほどの関心もないようです(これは自民政権時代も変わりませんでしたが)。
よく「政治家は国益のためにウソを付く」と言いますが、日本の場合「国益」とは「相手国の」と但し書きが付くみたいです。慰安婦の奴隷狩り強制連行など皆無なのに、韓国の「強制連行さえ認めてくれれば金銭補償はこちらでするから」の全く当てのならない約束を真に受けてありもしないウソをその場しのぎで認めてしまったのが宮沢内閣最大の愚行、そして問題は解決どころかますますこじれ、我が国は言われ無き汚名を内外で被ることに。
ダイオキシン同様、サヨクマスゴミや政治家にとって「強制連行の証拠」なんて関係なく、ウソを事実として定着できればそれでいいのでしょう。全くもって自国を貶めるウソを世界中に喧伝して何が面白いのか、やはり彼らは狂っていますね。狂っているからこそ、彼らにとっての事実は「便所の落書き」でも構わないのでしょうね。
KY様 毎度ありがとうございます。
おっしゃること、同意です。
国賊としかいいようがありません。
鳩山が脱税で刑務所に入るのを期待しております。