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2004.5.21  スパゲッティナポリタン TTRスタイル

 私は洋食好きだ。エビフライ、ハンバーグ、かきフライなど洋食は今でもよく食べたくなる。

 ナポリタンも好きだ。ナポリタンは正統なイタリアンにはありえないパスタメニューだが、私は本格的なイタリアンがまだ根付く前にできたナポリタンという料理は評価に値すると思う。ナポリタンもひとつの日本料理だと言っていいと思う。ベーコンや玉 ねぎ、ピーマンにトマトソースでなく、ケチャップを使った少し甘い味付け、アルデンテではないスパゲティーもそれはそれで美味しい。「アッカ」の林冬青氏も雑誌でそう語っていた。日高良実氏の「アクアヴィーノ」にメニューに入っていたのには少し驚いたが、ナポリタンの評価が低くはないことの現れだという確信を持った。

 前に店の人と話していたときにも話に出てきたし、あえてやる意味のあるメニューだと思った。そこにTTRスタイルとあえて銘打ってみた。ただナポリタンをやるのではなく、それをTHE TOKYO RESTAURANTというところでやる意味付けをしたかったからだ。というほどのことはしていないのだけれど、仕上げにドライパン粉にドライハーブ、スパイスを混ぜたものを乗せてみた。ナポリタン自体の甘めの味付けにパン粉の食感、ハーブ、スパイスがアクセントになると考えたからだ。そういう味の組み立てを考えるのがTTRスタイルだと思っているから。いい加減につけているように思われるかもしれないが、 今までもっといい加減に「スタイル」をつけるだけの料理を見てきたので、それよりはましだと思う。

 あとまだソースのルセット、配合、持っていくべき甘味とトマトの味のバランスには調整が必要で、課題として残っている。

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