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2005.8.20 今自分が立っている位置

 店を異動して、約1年弱が過ぎた。今までやったことのない、しゃぶしゃぶとBBQという業態で、しかも春夏のピーク時には200名前後の客数で月間何千万という売り上げを経験している。周りからは頑張っていると評価してくれる人もいたり、店のいろんな人と信頼関係を築けているという感触もあるが、課題もあげだせばきりがない。

 しゃぶしゃぶもBBQも料理人が手を下す部分が少ないとは言えども、お客さまにいい状態で提供する下準備をしっかりしなければいけないという意味でしっかりとした料理だと思っている。そのなかでの課題も多い。人をどう遣うか、作業に埋もれずにポイントをどれだけ押さえられるかなど日々試行錯誤を繰り返している。同時に自分の将来を考えると、料理に対する勉強を怠っているとも思う。

 ここ1年以上、F1ドライバーの佐藤琢磨の物事に対するアプローチの仕方に共感を持って、動きを気にして見ているが、彼は今レースで結果 を残さなければシートを失うという正念場に立たされている。F1というプロフェッショナルな世界では当然結果 が求められる。今彼には結果がともなっていないのだ。そんな彼を見ていて、自分にもその状況を重ねてしまう。

 彼の力が全く評価されていないわけではない。チームの一員としても、人間的にも評価はされている。日々の努力を怠っているわけでもないと思える。しかし、やはり結果 が全てなのだ。力は証明しなければ、プロの世界では残っていけない。

 私が上司や周りの同僚と接していても、それを感じる。力をつけて、それを周りに証明しなければこの世界でも残っていけないのだ。今は幸い首を切られるほどシビアな状況ではないが、将来を考えたり、上司の言葉を聞くと背筋がぞくぞくすることが多い。上司とは比較的親しくさせて頂いているが、それはそれで仕事として求められることは別 だ。上司も仕事に対してシビアで、甘えは許してくれない。結果という意味から判断すればおそらく「まだまだだめだ」と評価されていると思う。

 それを跳ね返すためには、当然実力と結果を見せるしかない。簡単なことではないが、自分も常に正念場にいるんだという自覚は失わないようにやっていきたいと思う。

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