P4. Microsoft Image Composit Editor 2の使い方(バージョン2.0.3対応)

2015- 3- 6 初版  2017- 8-18 更新

 
 Microsoft Image Composit Editor 2(以下、MS ICE2)が2015年2月にリリースされたがユーザーインターフェースが前バージョンとは大幅に変更になったので新しいパノラマ合成ソフトの使い方を紹介します。
 パノラマ合成を高精度で自動処理を行い、パノラマ撮影で三脚を使用しないで撮った場合などで周辺部の画像イメージが不足する状況で自動補完する機能が追加され短時間でパノラマ画像が作れるようになりました。
 パノラマ合成以外の部分については当方で使わないため説明の対象外とします。
 (参考) Microsoft ICEバージョン1.4.4の使い方説明 (旧バージョンの説明を参考にする以外は参照不要)
 メインのOSが64ビットバージョンに移ったので32ビット版については使用えます的な扱いになっています。 実際に使うと大きなパノラマではメモリ搭載量が4GB以下では大きな画像サイズや大量ファイル処理でメモリ制約の問題が起きます。 このため、この説明では64ビットバージョンをメインにして説明しています。(使用OS: Windows 7 Pro x64)
 環境条件: 32bit、64bit Windows 10、Windows 8, Windows 7, or Windows Vista SP2
(注) ダウンロードページのサポートについての記述 : MS ICEは無料で提供されていて公式サポートはない。 ICEについて疑問があればImage Composit Editorのフォーラムが参考になるだろう、開発者が見ていてコミュニティベースのサポートがされている。
  
上記フォーラムは英文ですがICEについて初歩的なものから高度な質問まで色々な疑問についてカテゴリー分類でチェックできます。
  
また、フォーラムの中には見つかっているバグに対する新バージョンでのバグフィックスやWindowsバージョン固有の問題についての
  書き込みもあるのでトラブルで困っている場合の参考になります。(古い書き込みは参照できなくなるようです)
 
0.バージョン2.0.3の特長と変更点
1.ソフトのダウンロードとインストール
2.ICEの起動方法
3.ICEの操作
4.使用上のヒント
4.1 パノラマ合成 4.3 ディスク領域の使用
4.2 メモリ使用 4.4 2次元遠近法Perspective投影の使い方
(参考) Microsoft ICEを使ったパノラマ合成例

 

0.バージョン2.0.3の特長と変更点 (主なものだけ、詳細はダウンロード先原文)

  バージョン 2.0.3の特長 (ダウンロードページ下部に出ている) リリースノート
   バージョン2.0.2でリリースされたがすぐにバグフィックス版バージョン2.0.3がリリースされ修正・補完された。
   ・ビデオからのパノラマ合成。(Win7だけの制限がなくなり、ストップモーション画像作成が追加された)
   ・画像の自動補完 新機能(合成画像周辺部の不足部分を自動補完する)
             (注) 写真の不要部分を消す機能の場合の写っていない部分を描く処理と似た処理。(注3
   ・ユーザーインターフェースの変更 (作業ステップを戻すことができる、入力画像変更や投影法変更が可能)
   ・100%解像度でのプレビューが可能。

  その他の特長 (バージョン1.3.5以後で対応)
   ・マルチコアCPUでのパノラマ合成処理の速度向上。
   ・行と列に並んだ2次元撮影パノラマのサポート。(GigaPanのようなロボット三脚ヘッドへの対応
   ・最新のパノラマ合成エンジン。(パノラマ合成の投影方法が従来よりも増えた)
   ・合成イメージサイズの制限なし。(ギガピクセル単位のパノラマに対応) メモリを大量搭載した64ビットPCが必要
   ・8ビット、16ビット幅の入力画像イメージに対応。
   ・Photoshopのレイヤー、大きなドキュメントに対応。
   ・WIC codecの使用によりRAW画像の入力に対応。RAW画像入力についてはWIC codecsリンクを参照
    (ダウンロードページ説明ページからWIC codecリンクが削除され、Codecに関する説明もなくなった
   ・露出差のある画像の自動的なブレンディング。
   ・64ビットOSのサポート。 ほか
    (Photosynth → Silverlight Deep Zoomへ変更された)

  合成結果が旧バージョンと同じではない
    過剰オーバーラップ画像の組合せで違う合成結果になる。 コマ間で位置ずれのある場合の合成結果が
   バージョン1.4.4と違って合成される場合があります。
   ・ 過剰オーバーラップ画像の組合せで合成時の優先使用コマの違いがある。
   ・ パノラマ合成の投影法が増えたのに合わせて画像ズレの大きさに対する処理が簡略化された。
    バージョン1.4.4の場合は過剰オーバーラップのある画像の組合せに対して粗が目立ち難いが
    バージョン2.0.3でははっきり目立つような合成画像になります。(撮影時は十分な注意が必要)

 

1.ソフトのダウンロードとインストール

 MS ICE2のソフトは次の所からダウンロードできます。
 □ Microsoft Research Image Composite Editorのダウンロード先
   http://research.microsoft.com/en-us/um/redmond/projects/ice/
   64ビット版OSが主流になったため64ビット版がメインになり32ビット版はおまけみたいな扱いになっている可能性あり。
   32ビット版を試していないが前バージョン1.4.4ではパノラマ合成結果の出力先フォルダなど微妙に動作が違っていた。
   (32ビット/64ビットのダウンロード バージョン選択が自動識別から手動選択に変更、Win10/Win8用の説明が追加された
   ページレイアウトが整理・簡略化され内容も変った。(Photosynth.netのサービス終了に対応か?
   以下の説明は64ビット版の説明です。 32ビット版はソフト名、インストール先フォルダ名が変わります
   ファイル名が ICE-2.0.3-for-64-bit-Windows.msi というWindowsインストーラ・ファイルがダウンロードされます。
   (32ビット版と64ビット版があるので間違えないように! 普通は64ビット版? OSと一致させる
   (トラブルを避けるためにはダウンロード先、インストール先のフォルダ名は日本語を避けること)

  <インストール> ほとんど自動に近い感じでインストールできるが前手順に入る場合がある。
  MS ICEバージョン2.0.3のインストールにはMicrosoft .NET Framework 4.5 と Microsoft Visual C++ 2013 x64          Redistributableが必要です。()インストールされていないと自動的にインストール手順に入る、それぞれにアップデータあり
   インストール後にWindows Updateをすると.NET Framework 4.5Visual C++ 2013 x64のアップデータがインストールされます。
  () どちらも言語選択オプションがあるのでインストールするOSの言語バージョンを選択します。(Japanese

  ダウンロードしたICE-2.0.3-for-64-bit-Windows.msi ファイルをダブルクリックするとインストールされます。
  フォルダの初期値は"C:\Program Files\Microsoft Research\Image Composite Editor\"
  (トラブルを避けるためにインストール先のフォルダ名は日本語を避けること、初期値で問題なし)
  (注) インストーラをダブルクリックしてインストール手順に入ると先にMicrosoft Visual C++ 2013 x64
     Redistributable とMicrosoft .NET Framework 4.5のインストール手順に入って止まるので再度
     インストーラをダブルクリックする必要があります。
     (
既にMicrosoft .NET Framework 4.5 Microsoft Visual C++ 2013 x64 Redistributable
      
PCにインストールされていれば余計な手順に入らずMS ICE2.0.3がインストールされます
      Microsoft .NET Framework 4.5 は良く使われるのでほとんど入っていると思われるが、
      Microsoft Visual C++ 2013 x64 RedistributableはMS ICE2.0.3で初めて必要になるかも。


 

2.ICEの起動方法

   [スタート]−[すべてのプログラム]−[Image Composit Editor]−[Image Composit Editor]をクリックする。
(デスクトップから) 頻繁に使う人はエクスプローラからice.exeのファイル名をマウスの右クリックでデスクトップにドラッグしてショートカットを作ると、アイコンをクリックするだけの簡単操作で起動できます。
(スタートメニュー)  [スタート]メニューで表示させたいものを右クリックして[スタートメニューに表示する]をクリックするとスタートメニューの上部に表示され起動しやすくなります。
(参考) Win7で何度か起動しているとスタートメニューに普通のアプリ同様に"MS ICE"の名前のメニューが表示されるようになりました。(3/7)

 

3.ICEの操作

1) パノラマ合成の開始

ICEの起動画面
左側の画面を表示後はブラウザのボタンで戻って下さい。
(画面の中から細部の表示ができます)

起動画面
、画面は3つの部分に分かれている。

最上部: ファイル系ボタン、オプション、ヘルプ、画面サイズのアイコン。

2段目: パノラマ合成の起動: 新パノラマ(静止画から)、新パノラマ(ビデオから)、作業中のパノラマファイルを開く。

3段目: Photosynth、Microsoft Researchのソフト紹介

(A)   ファイルメニュー部分
起動画面の左上隅の(A)とその他
  : ウインドウ・サイズ元のサイズに戻す、最小化、最大化、閉じる)でウインドウ・サイズが変化する。
その他: 2段目(C)のパノラマ処理選択のアイコンを表示

(B)  オプションとヘルプの起動部分
起動画面の右上隅の(B):左から オプション(歯車)、ヘルプ()、最小化、通常のウインドウ、閉じる(X)のボタン。

(B)オプション オプション設定画面
作業用キャッシュ領域は画像ファイルの種類に関係なく同じエリアに画像を展開する筈。 大きな解像度の画像を多数合成する場合には注意が必要でFAQにも大きな画像を入力した時のトラブル事例が出ている。 パノラマ合成を繰り返し処理する場合には空き領域サイズに注意が必要。
オプション(歯車)をクリックするとオプション設定画面が出る。
メモリ使用制限値: 搭載メモリが少ない場合は設定を小さく調整した方が良い。(バージョン1.4.4ではほとんど制限されなかった)
 搭載メモリがTotal memoryで表示される。

作業用キャッシュ領域: 現在のキャッシュ領域の設定が表示される。 JPEG画像などが展開されるので作業に十分な空き領域のパーティションを設定する。(画像が展開できるエリア分必要)
(注)搭載メモリが少ない場合 ramdiskやSSDなどを指定するとパノラマ合成が速くなります。 1つのパーティションでサイズが不足する場合は複数の領域を指定することができます。(初期設定の変更が可能、設定順の優先度になっている)

起動時のICEの更新チェック: 起動時に最新バージョンの有無をチェックするが、させたくなければチェックを外す。

(B)ヘルプ ヘルプ画面
ヘルプ()をクリックするとヘルプページ画面が出る。
ICE HomePage: ICEのダウンロードページを表示する。
ICE SupportForum: サポートフォーラムの英文ページを表示する。 どのような問題が起きているか、などの使い方の参考になる。
 実際に同様なトラブルがあれば解決のヒントになるでしょう。

ICEのバージョン:最下部に小さな文字で ICEのバージョンが表示されています。

(C)パノラマ起動画面
起動画面の2段目の(C): パノラマ合成処理の起動
 左から順に 新パノラマ(静止画から)新パノラマ(ビデオから)、作業中のパノラマファイルを開く。(ここのアイコンを左上に表示
  (D): Photosynth.net の機能紹介  Photosynthの機能紹介、バージョン2.0.2のリリース当初は(仮)状態だったが2015年3月にかなり良い内容になった。
(注) 2017年2月のPhotosynth.netサービス終了により非表示に
  (E): Microsoft Researchソフト紹介  Microsoft Research開発のソフト紹介、下部の青丸()で表示ソフトの画面を切替できる。
2) パノラマ用画像入力 [IMPORT]

パノラマ用画像入力画面


(注1)
Camera motionの指定方法
 パノラマ用画像入力

 新規パノラマ合成をクリックでエクスプローラが開き画像を[選択]または[開く]と画像入力画面を表示する。
 この画面の右上のボタンからドラッグ&ドロップでも入力できる。

(追加された画面)
パノラマ合成用に選択された画像が表示されます。
 必要な画像が入っていることを確認する。

 パノラマ合成結果が良くなかった場合にこのステップに戻って画像の追加、取捨選択などを行い、再度パノラマ合成を行う。
 撮影方法に関係する場合にはCamera motionを調整する。
(注) 合成境界に大きく影響する画像を見つけて問題を起こしている画像の削除、または境界点を移動できる画像の組合せにする。(撮影時の問題が大きい)
 Camera motionを調整した場合は投影法が変わりパノラマ画像の調整に関係することがあります。
3) パノラマ画像の調整 [STITCH]

投影法、画像回転、ゆがみなどの調整


パノラマ合成調整画面
 合成画像の投影法の選択と傾きの調整
(注) パノラマ合成結果がダメな場合は[IMPORT]に戻り調整する。

(表示サイズの調整)
 マウスホイールの回転または右上のズームスライダで表示画像のズームイン・アウト(拡大・縮小)で画像サイズを適当な大きさに調整する。

投影法の選択: 普通のパノラマは円筒面投影だが目的により投影法を選択する。 バージョン2で投影法が増えアイコンが投影法を表示。注2

傾きの調整: Auto orientationをクリックすると自動調整する。
(手動調整 − 同じことが画面のマウス操作でも実行できます)
 Roll  : 時計回りでの回転を調整。
 Pitch : 上下方向のゆがみを調整。
 Yaw : 左右方向の画像中心点の移動を調整。
4) 使用画像範囲の切り抜き [CROP]

画像の使用範囲を切り抜き


画像切抜き画面
 使用画像範囲の切り抜き
 ズームスライダーが表示されているのでマウスホイールとスライダーで表示画像サイズを変更できる。

[画像の自動補完] 新機能 注3
 画像が不足する状況で[Auto complete]ボタンを押すと画像の自動補完を実行する。(切抜き選択範囲とは無関係に周辺部の画像が補完され長方形になるので必要な範囲を設定しなおす)
 自動補完後の自動補完の解除はuse auto completionチェックボックスのチェックを外す。

[画像の自動切抜き]
最も手抜きは[Auto crop]ボタンをクリックすると合成画像の内側の最大サイズで切り抜きされる。

マニュアル設定では四辺がそれぞれ独立にマウスで設定できるので使用範囲を設定する。

 切り抜きをしない場合は[No crop]ボタンを押す、またはこのステップを飛ばして[EXPORT]ボタンを押す。
5) 画像ファイル出力 [EXPORT]

サイズを決めて出力する


画像ファイル出力画面
 画像ファイル出力

 [Image size] 画像サイズ
 
現在の画像サイズが表示されている。
 Scaleの%、WidthまたはHeightにピクセル数を入力すると関係する箇所が自動的に変更される。

 [Image file] ファイル形式とオプション設定
 出力するファイル形式を指定すると設定可能なオプション表示が対応して変化するので確認、設定変更を行う。
 ファイル形式はJPEG、JPEG XR、Adobe Photoshop、TIFF、PNG、Windows Bitmapが選択可能。

 出力先の選択
・ディスク出力。 [Export to disk]でエクスプローラが開く。
・Deep Zoom出力。
・Photosynth出力。
7) ICEの終了 (処理中ファイルの削除)
  右上隅の[閉じる]ボタンでICEの処理を終了する。

(注) 次のパノラマ合成を行うには現在の入力画像を削除する。([IMPORT]ステップで画像を選択後に[Remove selected]ボタン、またはキーボードの[Delete]キーを押す)
 ICEの終了 (処理中のファイルの削除)
(注) 左上隅のウインドウ・サイズの最下段のX 閉じるでも終了できる。

 右上隅 [閉じる]ボタンをクリックすると[Save]保存、[Discard]破棄、[Cancel]キャンセルの3つのボタンが表示される。
 [Discard]ボタンをクリックすると処理中の画像を破棄してICEの処理を終了する。


(注1) [IMPORT]でのCamera motionの指定方法 (英文説明 ICEのFAQ
    
Auto-detect   : デフォルト設定 (望遠レンズで撮影した場合は指定が必要な場合がある
    Rotating Motion : 通常の1点でカメラを回転してパノラマ撮影した画像。
    Planer Motion  : スキャナーでスキャンした画像に向く。
               適当なオーバーラップがありゆがみや遠近ひずみのない画像 (変換・回転・イメージサイズの変化許容)
    Planer Motion with skew : Planer Motionに似ている(変換・回転によるひずみ、イメージサイズの変化許容
                    
最も利用場面が少ないと思われるがPlanar motion with perspectiveがダメな時に使える。
    Planer Motion with perspective : 壁面を横移動して撮影した画像。(ホワイトボードなどを横移動で撮影した画像)
   入力画像指定などにより[STITCH]の[Projection]ボタンメニューによる投影法の選択が可能な場合と選択できない場合がある
 
(注2) 投影法 (注意点と利用方法)
 アイコンが投影法を直感的に理解できるようにしているが最後のPerspectiveは左側半分しか表示していないので注意が必要。 投影法の違いによって合成画像を上下左右に動かしても画像サイズが変化しないものもあれば大きさが変化するものがある。(Perspectiveは上下と左右の両方向で画像のゆがみ方が変化) 撮影位置と投影法の関係で効いてくるのでゆがみ補正のために投影法を変えると良い結果になる場合がある。(2次元遠近法(Perspective)の応用例
(例1) 秋芳洞の黄金柱 2014年画像はStereographic(より近距離から撮影)で上方を大きくしてより近距離から撮影したゆがみを修正、2007年画像のTransverse Cylindoricalでは縦方向の円筒面なので調整できない。
(例2) ピョウタンの滝 2012年画像はStereographicで中央部の大きさを下げ、右方向移動で右側を大きくして全体のバランスをとってより自然な画像にした。 2002年画像はPerspective(左右端が強調傾向)なのでゆがみ方やひずみ補正に違いがある。 Perspectiveでは左右が強調され過ぎる場合にStereographicが使える。 五稜郭公園俯瞰(他x2)
 
(注3)
 画像の自動補完機能(Auto complete)
 すごく便利だが若干制限があり100%でない場合がある。(完全に補完されずに縁が部分残りする場合がある)
また、一度Auto completeした領域はその後に解除して切抜き境界を狭めても最初に実行した結果を復元する。
パノラマ用画像入力へ戻り入力画像変更、または[STITCH]で画像回転・投影法の変更などをしない限り作業ステップを戻っただけでは何も変わらない。
 Auto complete付近に繰り返し可能な短いパターンがあるとそのイメージで埋める。(陰影部は破綻のないイメージ
 繰り返しパターンのイメージで埋めるとAuto complete処理後の画像イメージが最大範囲に広がる。
 Auto completeで切り抜き枠が広がることがあるが切抜き境界を狭めて[EXPORT]へ移動できる。
 (繰り返しパターンは目立つタイプのパターンの場合は嘘の画像になってしまうのでuse auto completionチェックボックスをオン・オフして範囲を確認して範囲を狭めると良い)

(参考) 画像周辺部の補完方法には手で補完部分を引き伸ばす方法もあり、この方法ではPerspective風の画像になり補完部が目立ち
     ません。 高さ方向補完の場合のやり方は対象範囲の補完部分の高さ範囲を一定にして横方向を短い区間に区切って引伸ばす。
     
引伸ばすとゆがみが目立つ特徴のある部分を避け、あっても無くてもよいような注目されない部分を引伸ばします

 

4.使用上のヒント

   MS ICE2を使う場合のヒントになる事項をまとめています。 事前確認やうまく動かない時、処理の疑問が起きた時に参照下さい。

4.1 パノラマ合成
  ほとんどの場合でうまくつながるが稀に全画像を合成しないで部分合成だけで終了したり、細部でパノラマ合成にズレのある場合もあることが分かった。 パノラマ合成での撮影コマ間での色調合せが積極的に行われつなぎ目での境界部分が滑らかで目立たない。 手動設定でパノラマ合成する手段がないので自動処理でつながらない場合の対応が難しい。
パノラマ合成条件を参考に色調補正、過剰イメージのトリミングなどの対応が可能だが、至近距離イメージの撮影時の不具合は対応不可
(参考) パノラマ合成を水平面で合成して歪が出る場合、斜めの斜線上で歪み調整をすると歪量を緩和できます。
  やってはいけないこと
    画像の一部を3枚以上のコマにまたがる過剰重複な撮影。(30%程の適度なオーバーラップ量で撮影する)
    合成パノラマに段差ができたら過剰なオーバーラップがないかをチェックして削除可能なコマを外す。
     (隣接コマを合成する手順なので同じ場所が3コマ以上にまたがると処理できなくなり画像に段差ができる)

  MS ICEのパノラマ合成条件 (合成しないケースや処理異常など)
   ・ 画像マッピングの一致が合成画像間で見つかること。(トリミングした画像ではねられたことあり)
    (つながらなかったものを隣接コマだけでは合成するがもっと多いコマ数のパノラマ合成で外されてしまうケースがあった)
   ・ 合成画像間の画像特徴点の色調違いが許容範囲内。 接合部分の色調が違い過ぎるとダメ。10-1-27
   ・ 合成画像内の至近距離の画像間にズレがあると輪郭が合わず画像がオーバーラップする。(10-1-30
   ・ 撮影画像間の至近距離イメージのズレが大きいと同一地点での撮影でないと合成拒否。(12-4-16
   ・ 色調の暗めのコマが含まれている場合に合成画像のゆがみに影響する場合あり。(10-2- 1
    (自動露出のデジカメで撮影して悪影響のあったコマの色調合せをしたらまともな合成画像になった)
     (画像イメージの境界があいまいな部分の合成で色調の違いで画像ズレの方向が逆になった)
12-4-16
   ・ 撮影方法が悪いとパノラマ合成結果がゆがむことがあり視点補正で修正できない。(12-4-26
    (円筒面投影でも1点からの同一面上で撮影していないと部分的なゆがみが出る異常画像  正常画像
    (注) 合成結果が異常になったものをPhotosho Elements 7のPhotomergeの円筒面投影で処理したが同様の結果。

  パノラマ撮影の注意点  <至近距離被写体に注意>
 パノラマ撮影で至近距離の被写体がある場合に至近距離被写体でパノラマ合成で画像ズレが生じる問題があります。
 次のようなパノラマ合成の許容限界の説明を見たことがあります。
35mm換算で35mmくらいのレンズを付けたカメラの場合、レンズから被写体の一番近い部分までの距離をCCDの水平画素数の半分で割った値が、レンズの光学中心が動いてもよい限界の距離の目安との説明を見ました。 この説明でいくと水平画素数が 2000 ピクセルの広角タイプのカメラで100m 離れた被写体の場合、水平画素数の半分の値は 1000 、100m/1000 = 10cm、10mの場合は1cmとなり距離が近いほど厳しくなります。
MS ICEに同一地点からの撮影画像でないというメッセージで合成されなかったコマ(画像)あり、別のソフトでパノラマ合成したことがあります。
一般的なパノラマ撮影についてはパノラマ写真の合成の「撮影」の項を参考にして下さい。


4.2 メモリ使用  (メモリ8GB以下では連続的なパノラマ合成処理でメモリ不足になる場合があります)
   
[Options]の中にメモリ使用制限値(Memory Consumption)の設定があるので必要と思われる適当な値に設定します。(ICEのインストールでシステムに見合った適当な値が初期設定されている。 必要なら変更する)
   パノラマ合成では入力画像を展開してから処理に入ります。 そのため大きな画像を処理したり、Perspective投影で処理したりすると大きなメモリ領域が必要になります。 最近はWindows7Pro 64bitでメモリ16GBのPCで処理しているためメモリ不足が起きていないが、大量ファイルの大規模パノラマなどの合成処理ではメモリ不足になることも考えられ処理環境を考慮することが必要になることもあり得ます。(最近はHP用画像しか作らないため合成結果が横幅で25000ピクセル以下、出力は5000ピクセル以内に調整している。 必要以上に出力ファイルサイズを大きくしない)
   大量ファイルの大規模パノラマでうまく処理できない時は64bitバージョンを使ってくれとFAQに書かれています。
  (注) Perspective投影の方がCylinder (Horizontal)より画像サイズが大きいためメモリ不足エラーが起きやすくなります。


4.3 ディスク領域の使用   一時ファイル(Temporary file)領域設定
   写真を読み込むと[Options]の中で示されるTemporary file locationsの場所に写真を展開して保存します。 このため、大きな画像は大きなファイル領域で展開保存(JPEGなど画像展開)するので空き領域が少ないとトラブルを起こす原因になるため、十分な空き領域のあるディスクパーティションを指定する必要があります。(初期設定はC:
  Temporary file locations は複数領域の設定が可能。(を使うとファイル削除ゴミが溜まるので以外へ指定したい
  複数指定の場合は領域の使用優先度がある。 (設定領域の順序の通り)
  ディレクトリを作って指定することも可能です。  (例. E:\MS_ICE_Cache など


4.4 2次元遠近法 Perspective投影の使い方 (効果的な場合がある)
 2次元遠近法で自然なパノラマ合成画像を作れる場合にはPerspective投影が効果的です。
 視点補正であおり効果が実現できたりするが被写体のレイアウトに依存するのでうまく出来る場合と左右が強調され過ぎる場合があるのでうまく行く可能性がある場合には試してみるのが良さそうです。
 (画像展開のためのメモリ消費が多いのでメモリ不足になる場合があります
 (例) ・あおり効果(上下左右の視点移動で調整)  襟裳岬灯台 清水寺入口 (撮影時のレンズの回転面がポイント
     ・レイアウト説明用の写真で歪の少ない画像  吉備津神社 回廊 本宮社 五稜郭



 
更新状況 ブラウザの[戻る]ボタンで戻る

17- 8-18:0.項 特長、 1.項 ソフトのダウンロードとインストールの説明を更新。
17- 1-22:4.項 使用上のヒントの説明を追加。 Camera motion指定の説明を追加。(v1.4.4と違う表示・説明
     (旧バージョン説明ページを参照しなくても良いように内容を編集)
16- 9-10:3.項 ICEの操作の説明の一部(終了ほか)を更新。
16- 4- 7:0.項 合成結果が旧バージョンと同じではないの説明を更新。
15- 4-16:3.項 (注1)投影法 (注意点と利用方法)の説明を更新。
15- 3-22:3.項 (注2)画像の自動補完機能の説明を追加。(使用結果を反映。 画像例を追加予定)
15- 3-20:3.項 (注1)投影法 (注意点と利用方法)の説明を追加。
15- 3-14:3.項 1)パノラマ合成の開始(D)、3.項(注2)画像の自動補完機能の説明を更新。
15- 3- 8:0.項(WIC codec)、3.項(作業用キャッシュ領域)の説明を更新。
15- 3- 7:1.項、2.項、3.項の説明を更新。(使い方関係の説明を追加)
15- 3- 6:初版

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