Featuring British Rock, Folk, Pops and more...
 MU the disc review from MUNO Corporation 1998/12/13




SHELAGH McDONALD / Stargazer
(1971) B&C

お馴染みセプテンバー・プロダクション系列の女性SSW、シェラ・マクドナルドの2ndアルバム。2年ほど前に新宿で4800円で売られていたのを買い逃して以来、ずっと探していたブツだったんですが、ついに入手することができました。買値は7500円。下北沢フィルモア・レコードでゲットです。

はっきり言って盤質もジャケの状態もBランクの品だったんですが、内容だけはさすがにグレート。セプテンバー系特有の物静かで陰りのある曲調に重なるシェラ・マクドナルドの澄んだ歌声が実に絶品としか言いようのない雰囲気を醸し出しています(自分で言うのもなんだけど「料理の鉄人」の解説みたいでヤダなぁ)。

お気に入りはトラッド曲のA-5「Dowie Dens of Yarrow」。イアン・ホワイトマンのオルガンが控えめながらも絶妙のツボをついており、非常にいい味を出しております。ほんと、この人はいい仕事するよなぁ。聖歌隊コーラスで壮大に締めくくる表題曲も凄い!

ANDY ROBERTS / Nina And The Dream Tree
(1971) Pegasus

で、こちらも同じセプテンバー・プロダクションの手によるアンディ・ロバーツの2ndです。買値はたしか6800円くらいだったでしょうか。なんか高めのレコードにばっか手を出しちゃって困ったもんですが、欲しいもんは欲しいんだからしょうがないよね<開き直り。

アンディ・ロバーツはセプテンバー絡みのアーチストの中でもどちらかというと男臭い、というか土臭いかんじの音楽(顔もね^^;)をやる人なので、個人的にはすごい好きってわけでもないんだけど、このアルバムに収録されている「I've Seen The Movie」だけは別格。セプテンバー・プロダクションの真骨頂がこれでもかとばかりに発揮されている大名曲で、思わず背筋が寒くなります。

ちなみに、本作の内容はベスト盤CDにも全曲収録されてるので、とりあえず試し聴きしてみたい人にはそちらもオススメです。ジャケは究極ダサイけどね。

RALPH McTELL / Not Till Tomorrow
(1972) Reprise

これは安い! 米盤ですが、2000円ジャストで買いました。「You Well Meaning Brought Me Here」に続く6thアルバムで、ラルフ・マックテルの代表作のひとつに数えられるとかられないとか言われている作品です。

安いからといって内容が劣るかというと全然そんなことはなく、いつもながらのソフトな弾き語りを堪能することができる良作です。この人の楽曲もアラン・テイラー等と並んでブリティッシュ・フォークの典型と言える風合いで、A-2「First Song」などの素朴な曲にこそ、その真価が表れていると思います。

プロデュースはトニー・ヴィスコンティ。で、その妻であるメリー・ヴィスコンティこと旧姓メリー・ホプキンもコーラスでほんの少しですが参加しています。ダニー・トンプソンもいるぞ。

CHAD & JEREMY / Of Cabbage And Kings
(1967) Columbia

60年代英国のフォーク・デュオ、チャド・アンド・ジェレミーの…えーと何枚目だか忘れましたけど、終わりから数えて2枚目のアルバム。邦題『キャベツと王様』です。楽曲の完成度では次作『The Ark』に及ばないものの、ジャケといい、内容といい、英国サイケデリック・ポップスの絶頂期を追体験することができる作品なので、その手の音が好きな人は持ってても損はないでしょう。

一時はかなりの勢いを見せていたソフトロック流行も、ここに来てボールルームやビリー・ニコルスといった大物がCD化され、明白な終焉ムードを漂わせている今日この頃ですが、思えばこの流行のおかげで知ることができたアーチストも結構いたりします。

この前、とあるレコード店に立ち寄ったら、そこの店主らしき男が常連客相手に「今時ソフトロックなんて買ってくのはオノボリさんくらいだよ」なんてクソ生意気な講釈を垂れていましたが、こういう発言が平気でできるような人間にはレコード売ってほしくないですね。流行だろうと何だろうと良いものは良い。当たり前のことです。





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