Featuring British Rock, Folk, Pops and more...
 MU the disc review from MUNO Corporation 1999/7/23




THE FAMOUS JUG BAND / Sunshine Possibilities
(1969) Liberty / (1999) Wooden Hill Recordings

待望、かどうかはともかく、注目のCD化作品。ディスクユニオンの広告がレコードコレクターズに載ってから実際に発売されるまで2週間ほどブランクがあったようで、手に入れるまであちこちの店で「フェイマス・ジャグ・バンドありますか?」と聞いてしまいました。

元インクレディブル・ストリング・バンドのクレイブ・パーマー在籍時の1stですが、実際に聴いてみたかんじでは、ボーナス・トラックとして収録されている2ndからの2曲のほうが出来がよいように思えます。他の曲は、なんかこうメリハリがなくって、いわゆる「アシッド」な気怠さが聴く気を失せさせると思う。

クレイブ・パーマーがこのあとに結成したC.O.B.もCD化されていますが、実はこっちもあまり良くなかった…。ラルフ・マックテルのプロデュースなんですけどね…。

GALLAGHER AND LYLE / Benny Gallagher and Graham Lyle
(1972) Capitol

ジャケ違いのアメリカ盤を見送り、さらにジャケ違いのA&M再発盤をも見送り、ようやくオリジナル盤を適正価格で入手することに成功しました(それでも5,000円ほどしましたが)。ギャラガー・アンド・ライルの記念すべき1stアルバムです。

内容的にはいつもの穏やか、かつ微妙に土の香りのする(アーシーってやつですかね?)フォーク・ロックで、まぁとりあえずは満足できるものと言えるでしょう。ただ、やっぱ2ndに比べるとノスタルジックなイメージが希薄なのが少し残念ではあります。ギャラガー・アンド・ライルは、スローな曲で聴かせるあの「哀愁」の味わいが魅力なんですけどね。

あとは4thを買えば初期作品が全て揃うんですが、これがまた意外にも全然見かけない。別にレアってわけでもないと思うんですけど、どこにいったんでしょう?

EVENSONG / same
(1973) Philips

英フィリップスといえば、ヴァシュティ・バニアンの幻アルバムを出していたレーベルということで有名(?)ですが、こんなB級フォークも出ていたりします。唯一のアルバム、だと思うけど、こういうのに限って人知れず2ndを出していたりすることがあったりして…誰か知っていたら教えてください。

さて内容ですが、「ストリングスがうっとおしいけど全般的にはそう悪くない」という、お馴染み『ラビリンス』のレビューそのまんまと思って良いでしょう。ボーカルも爽やかだし、曲もメロウ。ヘボいストリングス・アレンジがなければ、そこそこの秀作になっていたと思います。

もっとも、A-1・A-5の両曲は、このままでも充分満足できる完成度の傑作なので、メロディアスなフォークの好きな人は要チェックです。ちなみに、新宿ヴィニールで3,800円でした。

GARY HIGGINS / Red Hash
(1973) Nufusmoon / (1998) Flash 【米国】

またもや「アメリカのイギリス」的アシッド・フォークの佳作がCD化。といっても、発売元のフラッシュ・レーベルは活動休止しちゃったみたいですけど。私も在庫切れ寸前で入手しました。

ジャケットに写っているどっかの村の長老みたいな風貌のオッサン、これって本人なんですかねー? 山奥の仙人か、あんたは! 唄っている声は割と普通の若者ボイスなのが謎なところです。

曲はどれもミドルテンポで、ソフトながらも淡々と流れていく構成は、いかにもアシッド。同じ霧がかかったような瞑想ムードでも、英国のティム・ホリアーなんかはある種の清涼さを感じさせるのに対し、なんとなく腹の底にたまるような重さを持っています。



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