選考経過

(選考経過) JRAのHPより抜粋

 まず、今回から選考規定が改正されており、その主な改正点は、以下のとおり。

  1. 各部門とも総投票数の3分の1以上を集めた馬に決定する(従来は過半数)。
  2. 3分の1以上の得票に達する馬がいない場合は、委員会において決定するが、記者投票順位1位の馬についてのみ受賞馬とするか否かを審議する。2位以下からの繰り上がりはない。
  3. 地方馬も各賞の対象となることが可能となった。
  4. 外国人調教師管理馬([外]馬)が特別賞の対象となることが可能となった。
  5. 投票者数を増員した(クラブ歴5年以上→3年以上,専門紙協会員1社3名→5名)。
    これにより、今回の総投票数は296名となった(前回は212名)。

 記者投票集計の結果、今回は各部門とも記者投票第1位の馬は全馬3分の1以上の得票を集めたため、選考規程により受賞馬に決定されました。
 特にテイエムオペラオー号は、296名の投票者の満票を得て年度代表馬に輝きました。
 なお、年度代表馬が満票で決定したのは、昭和52年のテンポイント号・昭和60年のシンボリルドルフ号以来、15年ぶり3頭目の快挙でした。
 また、接戦だったのは最優秀3歳牡馬部門で、朝日杯3歳S(GI)を勝ったメジロベイリー号(147票・50%)に対し、GI勝馬ではないが、ラジオたんぱ杯3歳S(GIII)で圧倒的な強さを見せたアグネスタキオン号に多くの票(119票・40%)が集められたことが特筆されます。
 なお、特別賞にテイエムオペラオー号のライバルとして4回連続GIレースで2着となったメイショウドトウ号を敢闘賞の意味を込めた特別賞に推す意見があり、これについて審議されました。しかし、GI勝利がないことや過去の特別賞受賞馬との比較において反対する意見もあり、採決の結果、メイショウドトウ号の特別賞に賛成する委員3名・反対5名でこの賞は見送りとなりました。

Minoru Yoshida