環 境 |
![]() この方向の影響は たくさんあるけど ![]() こちら方向の影響 はあるのだろうか? |
環 境 側 面 |
ぶらっくたいがぁ氏からの突っ込み
「環境と相互に作用する」とはどういうことなのでしょうか?「環境に作用する」ではなぜいけないのでしょうか? まず、「環境と相互に作用する可能性のある」という部分は、「環境と相互に作用するもの」と「その可能性のあるもの」の両方を指すと思います。 これはまあいいのですが、では「環境と相互に作用する」というのはどういうことなのでしょう? |
普通の工場で土のうは、液体が漏えいした時のためだろうが、私の勤めていたところではその逆であった。
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まさか雨あがれと祈祷するとか、あるいは市役所に排水路の工事を陳情することが環境側面の管理ではあるまい。
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先日、なんと某認証機関の社長から見ているよというメールをいただいた。
ショックというか感動というべきか!
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じつを言って、たいがぁ様からこの質問の回答もいただいている。 例えば、環境に市場ニーズや法的要求事項も含むので、それらが変化すれば環境側面である製品の仕様や企画がそれに対応して変化することもあるという。 なるほど、【環境】の定義は「大気、水、土地、天然資源、植物、動物、人及びそれらの相互関係を含む、組織の活動を取りまくもの」であった。 ということは国会議事堂のまわりで騒がしい音をだす宣伝カーも街頭で宗教などの勧誘する人も環境か? そんな環境は保護したくないが。 |
2013.02.20追加 あとで気が付いた。 環境側面の定義は「環境と相互に作用する可能性のある、組織の活動又は製品又はサービスの要素(3.6)」であるが、本文4.3.1b)では「環境に著しい影響を与える又は与える可能性のある側面(すなわち著しい環境側面)を決定する」となっており、要するに規格要求は環境からの影響については無視しているのだ。 まあ、当たり前と言えば当たり前か・・ |
私が30年ほど前に働いていた工場は大雨が降ると工場内に雨水が浸入してきた。 仰せである環境側面には関係ないとは思ひますが。 これはそのやうな場所に工場を建てる際にその場所の環境の調査を惰りたからの結果ではないでせうか? 低地や浸水のおそれがある所は盛り土して建てる建物の地盤を上げることをすれば対処することができます。 強風が吹く場所にては其の吹く方角には建物の開口部を大きく設けない、雨量が多くある場所では軒を深くする、積雪がある地方では屋根の勾配を考慮することや屋根の強度計算を十分にして雪害に対処する、等ができます。 また大きな屋根面積を有する建物は、雨量の予測でその地面に溜まる量が保持できる大きさの溜池を拵へることでその地所から他所へ流れぬやうにするなどであります。 既に建物があるのをその業種に使用してどのやうな影響が出るかは其処にて事業を開始する以前に判断すべきではないでせうか。 違ふた話でしたか? |
師匠、えーとですね、おっしゃるとおり立地条件に合わせて建物を検討しなければならないということには全く同意です・・ しかし、言い換えれば建物は立地条件によって検討しなければならないということは、立地条件の影響を受けるということで・・・ まあ、半分ダジャレですから |
なるほど。「環境から影響を受ける組織の活動、製品又はサービスの要素」は考えてみればいくらでもあるけれども、たしかに「管理」できませんね。 でも企業活動において「考慮に入れること」はできるのですから、それでヨシとしましょうか。 おばQ様が挙げられた下記の例は、それが起きてからでは遅いので、起こり得るリスクを「考慮」して事業計画に織り込んでおくということでどうでしょう? どれも苦しいなあ。 がけ崩れがおきて遠回りして、ガソリンを余計に消費した運送会社 料金設定の際に、山岳地帯を通行する場合の割増料金を設定するか、他社との競争上それが困難なら迂回ルートを見越した燃料費を引当金計上しておく。 資源枯渇で事業継続が困難になった会社 採掘可能年限までにリサイクル技術を確立し、需要家から使用済みの製品を回収して再利用する。 海面上昇で事業拠点が水面下に沈むディズニーランド 海洋レジャーランドへ事業転換する。あるいは平野部に移転する。 中国から飛来する黄砂によって野菜が被害を受けた農家 芋類の作付け比率を増やす。 農業試験場(かな?)に砂に強い品種改良を依頼する。 鳥インフルエンザによって倒産した養鶏業者 うーーん、思いつきません。 おやおや、これらはみんなもしかして今流行のBCMSでは? |
たいがぁ様 私もこじつけを考えていて、もう環境側面とか環境マネジメントという発想がおかしいのではないかという気がしてきました。 企業には事業側面しかありません。そしてその側面から受ける影響と与える影響を常に考慮して事業を行っていくというのがあるべき姿というより、現実の姿なのです。 もう環境側面をどのように決定していますか? なんて語る審査員は無用ということでしょう。 マネジメントシステムというならば、事業側面を漏れなく把握しているか? その把握方法には客観性など無用です。動物的直観の方が実際に即しているように思います。 教育訓練も文書化も監視も是正もそういう観点から見れば説明の要はありません。 しかし、ますます審査など不可能のように思えます。 経営を審査するなど失礼きわまることですし、もし良いといってもまずいといってもその責任を取ることができるのでしょうか? |
佐為様 確かに佐為様の言われるように「自然からの驚異」については、それを環境側面とするか否かという問題は別として企業防衛上必要不可欠であることに相違はないと思います。そこは完全に同意します。 さて、それはそうとして鶏が思いますにISO14001本来の目的は「環境保護」だと思います。 その時に「自然からの驚異に対しての防衛」が環境保護と直接に繋がるか、というと少々弱い気もします。 では「相互に」とはどういう意味なのか。 あくまでも私見であり、何のソースもありませんが鶏が愚考するに「環境」という概念は相手があって初めて成り立つものだと思います。相手とは自然であり、動物であり人間であります。例え何をしても、影響を受ける相手がいなければ管理を必要とすることはありません。ま、皆無という事は無いのかもしれませんが。 騒音を例にとるならば、その許容値は絶対的な数値によって定まるものではありません。 砂漠のど真ん中であれば飛行機の爆音でもさしたる問題はありません。しかし、これがクラシックの演奏会ならば、くしゃみひとつでも充分に迷惑な騒音です。「聴衆」という「相手」が迷惑しますから。 つまり、「環境」という概念に「相手」が必要であるならば、「環境側面」という概念もまた一方的な片思いで定義されるものではなく、「相手」との関連によって発生するものだ・・・というのが鶏の見解です。 |