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「実は私の元上司で、今関連会社の大法螺機工の環境担当役員になっている福原さんという方から、ISO14001の仕組みが会社の仕組みとかけ離れているので、その見直しの指導をしてほしいという依頼がありました。今後、藤本さんと五反田さんのビジネスの一つとしてISO関係や環境管理に関してコンサル業務もあるので、その練習になると思います。それで、みなさんとどういう進め方をしたら良いかちょっと議論させてほしいと思う。そして実際の指導も私が担当するのではなくお二人でしてもらいたいと考えています」
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「それはありがたい話ですね、とにかく仕事がないと商売になりませんから」
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五反田は何事にも積極的で、決してネガティブな発言とか躊躇するようなことを言わない。長年中小企業でいろいろやってきた経験からそういう発言になるのだろう。山田は五反田をすごいと思う。
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「今回は環境保護部の山田さん宛に来ているから、先方は無償と考えているよ。お金をとってビジネスにしようとすれば、注文が来るものだろうか?」
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「それこそ、今回の仕事で成果を出せば評判になりますよ。なにごともアウトプットマターズ次第です。良い仕事をすればきっと評価されます。もちろん成果がなければ・・」
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「わかった、わかった。成果を出すよう頑張るしかないということだ」
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「さて概略は、私の元上司である福原さんが現在の会社に移って環境担当役員になったのが半年前。その後、ISOの維持審査を受けて、その会社のEMSが実際の環境管理体制と乖離しているということにショックを受けた。なお、福原さんは営業畑出身で、元々あまり環境管理とかISOにはかかわりがなかった方です。 それでISOの仕組みを会社の実態に合わせたいというのがご依頼です。で、どうしたものかと」 | |||||
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「どうしたも、こうしたもなく、とにかく行って話を聞くしかないじゃないか」
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「そりゃそうなんですが、まずこちらの担当をどうするかもありますし、進め方もあります」
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「最初は山田さんが行って、先方の福原さんとおっしゃったね、その方に挨拶せんとならんだろう。実際の指導は私と五反田君がするにしても」
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「どうでしょう、最初は三人で行くというのは、そして相手の話次第でこちらの対応を決めるということで・・全員で行っちゃ人数が多すぎますか?」
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始め山田は3人もそろって行くのはみっともないと思っていた。ただ山田が挨拶のみとして今後の指導を二人にさせるという理屈ならまあいいかという気がしてきた。三鷹なら遠くもないしと山田は思った。
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打ち合わせの後、山田は福原氏 に電話をかけた。
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「福原様ですか?」
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「おお、山田さん、お久しぶりですね、今回は突然メールを差し上げて失礼した」
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「山田さんなんて呼ばれるとムズムズしますよ。山田と呼んでください。 で、メールの件ですが、ご依頼は承りました。つきましては近日中に御社を訪問して打ち合わせたいのですが」 | |||||
「うーん、実はねちょっと込み入っているんだ。ちょっとこのまま待ってくれ・・・」 | |||||
しばし無音状態
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「ああ、すまんすまん。場所を変えた。ここなら周りに誰もいない。 当社のISOというかEMSというのか、少し変と書いたが問題がいろいろあるんだ。 まず会社の実態とISO審査の時に示している環境管理体制が異なっていることがある。だが、ある程度のかい離というかダブルスタンダードはよくあることと聞くから、目くじらを立てることはないとは思う。 一番の問題は、ISO事務局担当者が、この会社の仕組みを自分が作って牛耳っていると半ば社内外で公言していることだ。単に勘違いと笑っていられればいいのだが、今会社の組織再編を計画しているのに対して、その事務局担当者が異議を唱えているんだ」 | |||||
「福原さん、一担当者が何を語ろうと無視すればよろしいのではないでしょうか?」
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「山田君、いや山田さん、理屈はそうなんだけどね、ちょっと事務局担当者がわけありで、直接的な行動をはばかっているのですよ。 ということで山田さんに頼みたいのが本音だ」 | |||||
「福原さんのご依頼はわかりました。進め方ですが、私も今は課長職であまり出歩くわけにいかないのですよ」
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「おお、今は環境保護部の課長と聞いている。ラインなら部長級だね、おめでとう」
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「冷やかさないでくださいよ、ダメ営業マンだった私をご存じでしょう。まあともかく、ということでですね、私どもの担当を御社の指導に充てようと考えていたのですが、どうしましょうかねえ」
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「力量があるなら誰だってと言いたいが、どうなんだろう? 相手を納得させて協力させることができるか、そこが問題だね」
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「電話で話してもらちがあきません。可能な限り早く担当者を同行して御社を訪問して打ち合わせたいですね」
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その週のうちに訪問することに決めた。
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当日の午後、山田は藤本と五反田を伴い大法螺機工を訪れた。● ● 福原は応接室に3人を案内した。 | |||||
「こちらは私の部門のオールスターキャストです。藤本部長はもと開発部長をされていて今環境保護部で監査を担当されています。こちらは五反田で非製造業の環境管理については第一人者と自他ともにみなされています」
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「山田さんは誇大宣伝が多いですわ。私も環境管理に就いて短いですが、会社の経営という観点から見るということはできると思います。よろしく」
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「山田さんの言葉は半値八掛けで聞いてください。非製造業に詳しいというのは、製造業に詳しくないということです」
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福原は藤本とは面識がなかったが、元事業所長という経歴と話しぶりからして経営的な見地から判断できる人だと分かったし、五反田についてもISOだけ知っているという通り一遍の環境担当ではないのを理解した。
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「いや、勇将の下に弱卒なしといいますが、さすが山田さんのところにはプロがお揃いだ。もっとも藤本さんは山田さんの上役になるのかもしれませんが。 では弊社の状況を説明いたします。 私は品質と環境の担当役員をしておりまして、ISO9001とISO14001の管理責任者ということになっております。 まず弊社ではISO9001の事務局は品質保証部にありまして、ここは顧客対応の品質保証を担当しており、品質保証という仕事を理解しています。ですから品質マニュアルは規格の要求事項に対して会社の規則集を引用するという形で作成されております。ご存じと思いますが、顧客から品質保証を要求された場合、顧客に合わせて会社の仕組みを作り直すはずがありません。お客がひとつならともかく、複数の顧客から品質保証を要求されたら会社の仕組みが分裂症になってしまいます。ですから、お客様の要求に対応する従来からしていることを引用してお客様に納得してもらうということになるのが普通です。もちろん従来からの基準では不足とか、顧客が要求する記録を残していなかったというような場合はそれを追加することになります」 | |||||
「福原さんのおっしゃることはよく分ります。私も営業にいたとき、顧客からの品質保証要求があると、名称は『品質保証マニュアル』などさまざまでしたが、そういった文書を社内でとりまとめて提出していました」
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「そう、顧客の要求とISOの要求は同列に考えることができる。というか、私が勉強したところでは、顧客の品質保証要求がバラバラで供給者が困っていたのを、標準となる品質保証規格をISOで作成したというのが元々のいきさつらしい。
ともかくそんなわけでISO9001の方は大きな問題はないのだ。ISO14001の認証に当たっても、最初は当社の環境部門が担当したのだが、審査の段となって環境側面の評価とかで認証機関から大きな不適合を出されたという。もう10年も前のことで当時の細かいことはわからないのだけど。そのとき社内のISOマニアで川端五郎という男が名乗りを上げて、事務局に自推してきたそうだ。 そしてその男がいうとおりに、文書や記録を作り、また言われた通りに教育などをして、二回目の審査では全く指摘がなくて認証を受けたそうだ。それで当時の上役が彼を評価して平担当者から係長にしたという。その川端という男が今も事務局を仕切っている」 | |||||
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「なるほど、そして新たに環境担当役員になられた福原さんが、その仕組みはおかしいとお考えになったというわけですね?」
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「その通りです。先ほども言いましたが、私はISOも環境も、今まで関わったことがありません。しかし前の会社でも役員をしていましたし、その前は鷽八百で営業部長をしていましたから、会社の仕組みとか、会社の経営についてはある程度は知っているつもりです。 どうも川端が構築したというか作り上げたものは、ISO規格に合わせてバーチャルに作文したもののようで、会社本来の仕組みではなく、もちろん現実の環境管理とまったくつながりがありません」 | |||||
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「福原様のお話を聞いても実感がわかないのですが、具体的にはどのようなことなのでしょうか?」
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「おお、そうですね、変だ変だと言っても何が変なのか、お分かりになりませんものね。 いろいろあるのですが、問題点をリストしているわけではなく思いつくままにあげますと・・・ まず教育があります。環境教育をしなければならないということで、毎年全社員を対象にして勤務時間内に環境教育を行い、その理解度テストをして、不合格者には再教育を行う有様です。出張や病欠の未受講者に対しては必ず追いかけて受講させるなど、傍目にはパラノイアとしか思えません」 | |||||
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「環境教育をすることが悪いとも思えませんが、いったいどんな環境教育なのですか?」
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「おっしゃるとおり、営業や製造あるいは一般事務などにおいて、職務上環境に配慮すべきことを教育するなら大変結構なのです。しかし川端の環境教育はそう行ったこととは違い、ISO規格の解説とか、海面上昇による被害の状況、生物多様性とは何か、レッドデータブックに載っている希少生物の名前を覚えるなど、会社の仕事とは直接にも間接にも関係のないようなものばかりで、それを勤務時間内に全職場で行うことに管理者から不満が出ているのです」
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「なるほど、そういう教育ですか。天動説にはよく見かけるタイプですね」
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「天動説?」
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「いやいや、そのうちおいおいと・・、どうぞ話を進めてください」
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「それと環境側面評価といいまして、毎年使用している物品などの調査を行います。これが微にいり細にわたり行っており、業務を阻害しています。川端は当社が使用している全品目について詳細な調査をしなければ当社の環境負荷を評価できないというのです。例えば、乾電池の使用個数とかホチキス、紙ファイル、クリアケースなどの購入数、そうだそうだ、名刺の紙の質ごとの購入数量、トイレットペーパーの種類ごとの購入数もありましたね。庶務担当の女性には川端を憎んでいる人もいます。なにせこの調査のために毎年1週間以上はつぶれますから」
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藤本と山田は顔を見合わせた。
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「そして私にはわからない複雑な算式で計算した結果、一定点数以上のものは著しい環境側面だから手順書を作り教育する必要があるというのです。そりゃ営業だって取引額がいくら以上なら部長が年始の挨拶に行くとか、いくらなら課長が挨拶に行くというルールはありますよ。 しかし環境管理するものが、そういう計算結果で決まるということがあるでしょうか? 私は納得いきませんね」 | |||||
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「福原さんのお気持ちはよく分ります。確かに会社に貢献しているようには思えませんね」
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「笑ってしまうというと無責任と思われますが、実はね、先日緊急事態のテストとか訓練とか言って、危険物庫に火災が起きたことを想定して関係者の対応訓練をしたんです。 私は当然立ち会いましたが、脇でその対応訓練を見ていたガードマンが笑っているのです。どうしてなのかと聞きますと、実際にはそのような手順では役に立たない。それで法で定める訓練は別に行っており、これはISO審査のための実績つくりだというのです。 イヤハヤ、まさにママゴトをしているようで、その指揮者が川端なのです」 | |||||
「福原さんのお話を伺いますと、川端さんのISOとは時代遅れのように感じますね。10年も前にはそういうのもありだったかもしれませんが、今の時代、そんなバーチャルなことをしていては会社の利益に結びつかないですし、害があるばかりと思います」
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「これは絶対に口外してほしくないのですが、今回の審査の朝、オープニングが始まる前に、私が審査員に挨拶しようとして審査員控室に行ったとき、入る前に話し声が聞こえたので外で聞き耳を立てたのですよ。 当社は安普請で中の声が外まで聞こえてしまうのですがね。 川端が『会社組織をこのようにすること、管理責任者を替えること、環境目的をこうすることを、社長に指導してほしい。今の状況ではやりにくい』と言っているのです。いや、驚きましたね。川端は審査を利用して会社の経営に圧力をかけようとしているんです。いやたくらんだだけじゃなくて、たぶん今まで10年間ずっとしてきたことなんでしょうね。 それを聞いて、私はこれはまずいぞと思いました。 そして実際に経営者インタビューで主任審査員が、川端が言ったとおりに会社組織の見直しを止めること、環境目標の設定を経営者でなく事務局に大幅に権限を移すべきなどをコメントしていきました。まあ、当社の社長だってばかじゃありません、そんなことで動くわけはありません。実はその後、社長から私に、これは問題だ、早急に手を打てと指示があったのです」 うーん、確かに問題だなと山田たちは顔を見合わせた。 ![]() ![]() ![]() | |||||
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「福原さん、手っ取り早く川端氏を異動させて、別の者に環境事務局を担当させたらことは終わりじゃないですか?」
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「それが川端はISOの雑誌に寄稿したり、ISO関係の団体に参画していたりしていて、世の中にいろいろ情報発信しているのです。社外でもISO関係者の中ではちと有名らしい。地域の環境管理の団体でも役に就いていると言います。それを鼻にかけているところもあるのです。 今はインターネット時代だから、うそでも間違ったことでも『言ったほうが勝ち』ということもあります。だから可能ならば彼に納得させて、ことを進めたいと考えております」 | |||||
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「福原さん、言いにくいことを聞くが、御社がその川端になにか弱みを握られているということはないのですか?」
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「それはまったくないと信じてほしい。私どもとしては、川端を異動させた結果、彼がISO仲間とか地域の環境のサークルなどで、当社の悪口を流すようになっては困ると考えているだけとご理解願いたい」
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「福原さん、信じますよ。 藤本さん、五反田さん、どういうアプローチが良いと考えますか?」 | |||||
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「川端氏が今後も事務局を担当し、我々が外部から指導するだけという形では難しいでしょうね。最低限、福原さんからEMS見直しの強権を与えられ、そしてここに駐在して采配を振るうことができないと・・」
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「川端氏のもくろみというか、狙いがわからないので何とも言えないが、私腹を肥やそうという意図なら、ご機嫌伺いなどすることなく即刻首をすげ替えるべきでしょうね。 そうではなく、単にISO規格の理解不足とか勘違いであるなら本人に規格を教えて自分が今の仕組みを会社に役に立つように見直していくならお互いにハッピーなのですが。 どちらなのか現時点ではわかりませんね」 | ||||
山田に一つアイデアが浮かんだ。 「福原さんの会社は環境保護部の環境監査の予定はいつですか?」 | |||||
「ああ、鷽八百グループの関連会社は、親会社の環境監査を受けることになっているんだよね。いつなのだろう?」
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山田はスマホを取り出して横山にかけた。 | |||||
「横山さん、山田です。今大法螺機工さんにいるんだ。ちょっと調べてほしいのだけど、大法螺の監査予定はどうなっているんだろう?」
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「間もなくのはずですが、お待ちください・・・・・ ええと、実施予定は来月の11日から12日の2日間となっています」 | ||||
「だれを監査員に派遣する予定かな?」
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「リーダーが私で、監査員は五反田さんと九州工場から一名参加の予定です」
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「なるほど、監査員に藤本さんを加えることはできるかな? 藤本さんの予定が入っていると困るけど」
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「えー、じゃあ私をはずすんですか〜、ひどいですよ〜、山田さん」
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「いや、そうじゃない、プラス1名するということだ」
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「今のところ藤本さんの予定はありません。大丈夫です」
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「サンキュー、それじゃ、リーダーは横山、監査員は五反田、藤本、九州工場の合わせて4名体制で行うこととする。詳細は後で説明する。バイバイ」 | |||||
山田はみんなの方を向いて言った。 「すまないが次のように進めることにします。 とりあえず、今すぐ指導はしない。まもなく来月に環境保護部の監査があるので、その監査員に藤本さん、五反田さんに来てもらう。そして徹底的にチェックしてほしい。遵法と汚染の予防だけでなく、システムに瑕疵があるかどうか、問題があった場合はISO事務局と認証機関を吊し上げる。そういうアプローチが一番良いと思います。福原さんよろしいでしょうか?」 | |||||
「なるほどなあ、そうすれば川端も指導を受けることを拒否できないということか」
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「認証機関の力量のないことも明らかになれば、川端氏も審査員がOKしたからという論理はつかえませんからね」
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「山田さんもけっこうワルですね」
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「おいおい、監査した結果、なにも問題がないかもしれないじゃないか。 そのときはどうするんだ?」 | ||||
「福原さんがおっしゃることが事実なら、叩くまでもなく埃が舞うでしょうよ。私は藤本さんと五反田さんのお手並み拝見と高みの見物をさせてもらいますよ。 福原さん、私どもの監査の結果、不適合が出ても、なかったことにしてくれというのはなしですよ」 山田はそう言ってウインクした。 |
いよいよ地動説と天動説との全面対決ですか。楽しみですねー。期待しております。 |
たいがぁ様 全面対決になるのか、全然対決にならないのか、禅問答になるのか、全然見当もつきません。 みなさんからのアイデア(ツッコミともいう)によって、ストーリーが決まりますので・・・ |
納屋にできた蜂の巣を退治するのに、ゲームの中で買った「ゆうしゃのつるぎ」を持ち出すようなものですね。楽しみにしております。 出来ることなら川中・・じゃなかった、川端氏には安易にギブアップせず、最後まで天動説を貫いて欲しいものです。 |
鶏様 まいど! あのうですね、ストーリーは私が考えるんじゃなくてみなさんが考えるのですよ 期待してまーす |
おばQ様 お世話になっています。 拝見しました。面白いですね。楽しみです。 その上で・・・ 来週審査をしてきます。 普段は、ISOとは全く関係のない仕事をしているのですが、審査の前だと改めて規格を眺めたり先方の品質マニュアルを読むのですが、そのたびに新しい疑問がわいてきます。 ISOの規格には常識的なことしか書いていないのに、なぜみな特別なこととして受け止めるのか? 実務で考えれば、品質マニュアルがマニュアルとしては全く機能しないのは目に見えて明らかなようなのに、なぜこれを金科玉条のように扱うのか?(環境も同じかな?) 業務で問題を起こすのを防ぐために会社が行っている取り組みが、意図した管理下で行われていない会社などないのでこれをそのまま書けばよいのになぜそうしないのか? ISOの問題というよりは第三者認証制度自体が問題なのかもしれません。 審査員と認証機関も糾弾してください。 おっと私も糾弾されるかな? |
N様 毎度ありがとうございます。 N様の課題には5回くらい連載しないと回答にならないようです。今回はとりあえずはじまりのはじまりです。 おっしゃること、まことに同意です。 私が思うには、ISOというものをはじめたとき、従来の発想とは違うんだということを言わないとありがたみがないと考えたのではないでしょうか。 それは審査員だけでなく、ISO-TC委員や大学の先生などの過去の発言にもそういう意図(?)が見られます。 従来の延長ですよ、今までの会社の管理を体系化したものですよ、なんて言えば大金を払ってコンサルを頼む人もいないでしょうし認証のありがたさも感じられなかったのは事実でしょう。 神様と同じく、おごそかに、わけがわからなくて神秘的に、考えるのではなく信じること、そういうことを狙ったのではないかと |