*この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但し引用文献や書籍名はすべて実在のものです。民明書房からの引用はありません。
1927年4月某日 神戸 川西航空機 ひと月ほど前から、品質保証体制を構築すると言って、黒田 ![]() 目障りだし、変なことをされても困ると思い、川西社長は部下に監視させている。黒田が何をしているか、ほぼ毎日報告が来る。 ![]() | |||||||||||||
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「今日は、図面の検認欄に会社の規則で決めている技師でない者がハンコを押したものがあると、黒田さんが文句を言ってきました」
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「それは確かに規則違反だな。どうしてそうなった?」
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「いきさつを調べました。緊急に加工するものに図面改定が必要でした。しかし担当技師が不在で決裁印が押せません。それで、その場にいた古参の技手が検認印を押したそうです | ||||||||||||
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「それはまずいなあ〜、でどうしたんだ?」
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「明かな規則違反ですが技師がいないこともあるでしょうから、規則を改めて決裁者不在の時の要領を決めることにしました」
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「どのように?」
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「その部署の先任技手が、並列部門の長に説明し代印をもらうことにします」
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「まあ、そんなところか」
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「今日は現場でノギスを校正していないのを黒田さんが見つけ、なぜ校正しないのかと問い合わせてきました」
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「そういえば、数年前 消防用の飛行機を作ったとき政策研究所から使っている計測器の校正が必要と言われた記憶がある」
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「どんな計測器でも時が経てば狂うから、期間を決めて定期点検することが必要と言われました。 ![]() 実はそれだけでなく、壊れたノギスを使っていたのも黒田さんに見つかってしまいました」 | ||||||||||||
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「オイオイ、壊れたら使うなよ」
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「でもウチにはノギスが十分な数がないのです。壊れていても使わざるを得ません」
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「今日はとんでもないことがありました。いや黒田さんがみつけたのですが」
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「なんだ?」
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「図面の数字を現場が修正して、図面本来の寸法と違えて加工していたのです」
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「はあ?」
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「実は図面通りにすると組み上がらないのです。それで現場で寸法を変更して加工していました」
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「そりゃあかんだろう」
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「実はですね、最近開発したものがその図面を参考にして設計したので、組み上がらないという問題が起きたのです。何人も集まってワイワイしていたので、たまたま現場にいた黒田さんが顔を突っ込み原因を調べたのです」
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「イヤハヤ、黒田さんはともかく、そういうことはいかんな」
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「今日は黒田さんが生産能率が悪いと言ってきました」
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「ホウ!改善でもしてくれるのか?」
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「そうなんです。実際に現場を指導してました。それもものすごく細かいのです。加工や組み立ての際に工具や部品を置く場所を決めろとか、加工手順が人によって違う、みなの仕事の手順と方法を合わせろとか」
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「ホウ、それでどうした?」
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「現場の職工たちが、じゃあお前の言う通りやる、ダメだったら責任取れと言って黒田さんの言う通りに仕事をしたのです」
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「それでどうなった? うまくいかず叩きだしたのか?」
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「いや、ものすごく改善になりました。仕事が速くなり不良が減ったのです」
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川西 ![]() ●
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「昨日、黒田さんが不良対策会議で黒板にまとめていたのを見て、ちゃんと議事録を作ってフォローしろというのです」
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「それで」
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「とりあえず昨日から、議事録を作成して実施状況を追記するようにしました」
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この数週間、部下から黒田の活動状況の報告がない。川西も気にして監視役に聞いた。● | |||||||||||||
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「黒田が来てふた月が過ぎた。最近報告がないがどうなんだ?」
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「社長、どんな変化があったかご存じですか?」
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「いや・・」
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「不良が彼が来る前に比べて半分になりました。そして毎日の生産高は2割アップです。残業が半減しました」
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「不良が減ったと・・・それは本当か?」
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「三月前、不良対策会議が14回ありましたが、先々月は9回、先月は3回に減りました」
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「ほう・・・・」
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1927年5月某日 内務省● ● ● ![]() 会議室に、海老沢、工藤、宇佐美、大久保、ドロシーがいる。 海老沢は、橋本と黒田にも声をかけたのだが、橋本は「私は皆さまと同席できるレベルではありません」という訳の分からないことを言ってきた。黒田はなんと今、政策研究所に転職していて、川西航空機の指導に行っているという。 ![]()
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「えー、本日の議題はアメリカから第三者認証制度視察団受け入れの件であります。アメリカ商務省から視察団を派遣したい旨の依頼がありました。アメリカは昨年10月の株価暴落から始まって、今すごい不景気です。幸い、我が国は欧州大戦の戦後不況もなく、ここ数年、凶作が起きておりません。アメリカの不況が波及してこないことを祈ります。 おっと、視察依頼の内容ですが、我が国の品質保証の第三者認証が産業界の品質向上に大いに寄与していると理解されているようです。それで品質保証の第三者認証制度を品質向上の手段として使いたい、そのためこちらの第三者認証の実態調査をしたいとのことです。 商工省や外務省などと協議した結果、認証制度を管轄している内務省が受入することになりました。それでこの審議会が工場見学や認証制度の説明などすることになります。あぁ、そのほかに近場の観光名所の案内とかも予定しております」 | ||||||||||||
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「いや〜我々の活動が評価されて実にうれしいと言いたいところですが、現実にはお見せできる状態にないと思います」
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「ほう、どうしてですか? 一時、審査の問題がありましたが、既に審査員教育など是正されたと報告を受けています」
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「そうではありますが・・・その〜アメリカは第三者認証制度が産業界の品質向上に効果があると認識しているのでしょう。私には第三者認証制度が、品質改善とか能率向上に貢献しているとは思えません」
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「そうかしら? 私は品質保証を推進することによって、品質向上・・・まあ不良が減るし、改善が定着するから作業能率も向上していると思っているわ」
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「ドロシーさん、品質保証が品質を上げるという見方には同意します。でも第三者認証制度が品質を上げるのかといえば、そうとは思えません」
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「すまん、品質保証と品質保証の第三者認証とは違うのですか?」
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「本来なら同一であるべきでしょうね。しかし現実は違います。ドロシーさんも私のところも、元々は自分の会社の品質を良くしようと品質保証を始めました。その結果は期待した成果を出したと思います」
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「なら、いいじゃないか」
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「いや、第三者認証で認証することは、品質保証を行うこととは違うのです。 認証は、内務省の品質保証規格を満たしていることで認証が得られます。しかし会社や製品によって管理すべきことは違いますし、いろいろある管理項目の重要性も違います。他社と同じことをしても品質が上がるとは限りません。 しかし入札するためには内務省の品質保証の認証が必要ですから、とにかく認証を得るために頑張るわけです。具体的には既に認証を得た他社の指導を受けたり、その会社の規則を会社名だけ書き換えたりして審査を受けるわけです」 | ||||||||||||
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「しかし認証を受けたらレベルアップするわけでしょう?」
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「そう考えていた時もありました。でもそうではないんですよね。 会社というのは生き物というかひとつの文化です。身の丈に合わない他社の服をまとってもうまくいくわけがありません」 | ||||||||||||
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「ああ、宇佐美さんのおっしゃることが分かりましたわ。確かに品質保証を実践することと、認証を得ることは別ですね。本当は同じでないとおかしいけど」
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「審査のとき、その会社のルールが不適切なら認証をしないということにすれば良いじゃないか」
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「そうはいきません。内務省の品質保証規格にしっかりと適合していますから。 普通の試験でもそうですが、本当の実力と試験に合格するのは違うのです。そして試験は一般化・汎用性がなければなりません。そういう試験に合格するには、本当の実力よりも試験に合格するための勉強をするわけです」 | ||||||||||||
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「それでは本当の実力、つまり品質向上に貢献しないというわけか?」
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「お話を伺うとそういうことでしょうか」
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「そうではないと思います。元々、内務省の品質保証規格は、あまりにも技術力が低い会社を入札させないことを目的としていました。だから認証を受けた会社は一定レベルにはあるのです。ただそれ以上に改善を進めていくかとなると、それはその会社次第ということになるでしょう」
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「確かに、私は悪く言いすぎましたね。ただアメリカが品質が向上した理由を知りたいというなら、第三者認証制度ではないように思います」
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「そうであってもよろしいのではないですか。悪い会社がまっとうになったというのは正しいのでしょう。 アメリカは第三者認証制度について学びたいということで、品質改善をしたいといっているわけではありませんから」 | ||||||||||||
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「それはそうなんですが・・・・先方の意図は、先ほど海老沢さんがおっしゃったように、品質向上を図り産業の活性化を図りたいということでしょう。本来の目的には役に立たないように思います」
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「第三者認証制度が産業界に貢献するかどうかは我々の責任じゃありません。向こうは第三者認証制度について知りたい、では第三者認証制度をお見せしましょうと言うだけです」
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「なんだかなあ〜 後ろめたい」
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「ちょっと待って、宇佐美さん。現状の第三者認証制度だって運用を続ければ管理改善につながり、結果として品質向上や技術の向上につながるのではないの?」
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「わかりました、わかりました。前言を取り消します。 ともかく我が国の第三者認証制度を説明し、その実践の場を見せれば良いのですね」 | ||||||||||||
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「そうです、そうです。納得を得られて良かったです。 ええと視察の内容の案を工藤さんの方で用意していただきましたので、それを叩き台として話を進めたいと思います」 | ||||||||||||
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「まずは制度を説明する説明会、審査の見学、品質保証の実践企業の見学などかと思います。実施の詳細はともかく大枠はいかがでしょうか」
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「配布資料によりますと、規格の説明、認証制度の説明、審査技術などとありますが、どんな形で行うのでしょうか?」
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「会議室での講義形式と考えています。 視察団が役割分担しているなら、こちらも規格とか審査手法などに分け、それぞれ1対1で伝授する方がいいのかなと思いますが」
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「聞き手がみなアメリカ人だろうから、講演を通訳するよりも英語で講演した方が良さそうだね。となるとドロシーさんが適任だ。いくつかグループに分けると通訳が必要になる」
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「明治時代に欧州に視察や研修で言った人たちは、フランス語とかドイツ語を学んでいったのでしょう。こちらに視察に来るならこちらの言葉を学んでくるのが当然よね」
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「ちょっと気になったのだが、そういった説明をしている中で、向こうが知りたいのが品質改善手法だと話が出されたときはどうしますかね、」
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「当初の依頼と違うと言いたいですが、はるばる船に乗ってくるわけですから、できるだけ対応はしてやりたいですね」
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「品質改善となると管理手法だけでなく固有技術も含み、品質保証よりも対象が広くなります。どこまで希望されるかわかりませんが、簡単ではないですね」
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「いや大きな問題は、固有技術を教えると我が国の強い点を教えてしまうことになります」
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「私も技術流出は国際競争力を失うと思う。あまり教えない方がいい | ||||||||||||
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「方法だけ語って、具体的な技術は見せないようにしたら?」
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「我が国の技術が進んでいると知られるだけでも、問題でしょう」
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「でも輸出が伸びていけば必然的に技術は分かりますよ。欧州戦争で欧州の工業製品が手に入らないことで、我が国から工業製品の輸出は増加しました。本来なら欧州が復興するに伴い、我が国の輸出が減るはずです。それが戦後不況につながるはずですが、そういう気配は見えない。誰でも我が国の技術が欧州に追いついたからだと分かります」
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「確かにそうですね。現実にアメリカが我が国の産業は発達したと認識して視察団を送ってくる。彼らは真の原因は分からずとも、我が国の工業製品の技術が進み品質が良くなったと理解しているわけです」
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「軍事技術なら製品が外国に行かないでしょうけど、民生品なら輸出され、外国の人が現物を見ればどうやって作っているか、工法や材料などバレてしまいます。避けることはできないでしょう」
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「なるほど、技術が進んだことを隠すことはできないということか」
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「ということは品質改善を教えてくれと言われたら教えるということですか?」
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「いや、なにも大サービスすることはありません。どこまで見せるか教えるかは商工省が決めてほしい。それに技術を見せるとしても有償というのもある。無償とか安売りすることはありません」
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「分かりました。それじゃとりあえず品質保証の第三者認証制度に関して教えること、見せることについて具体案を作り、それを商工省で確認してもらう。 それから品質改善などに向こうの関心が移った場合は、再度何をどこまで見せるか案を作り、商工省で確認を得るということですね」 | ||||||||||||
宇佐美はいつのまにか第三者認証制度至上主義から考えを変え、伊丹のように品質保証と第三者認証制度は別物と理解したようです。 ![]() 世の中には今でも「第三者認証制度は会社を良くする」とか、「ISO認証すると儲かる」とか騙っている人が大勢います。ああいう人はどうなんでしょうか? 品質保証と第三者認証制度の違いを分かっていないのか、現実が目に入らないのか、それとも金の亡者のポジショントークなのか、そこんところは私にも分かりません。 ![]() | |||||||||||||
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7月某日 神戸 川西航空機● ● ● ![]() 一段落したので黒田が一旦帰るといって、川西社長に挨拶している。 | |||||||||||||
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「黒田さんが来てから、不良が減って速く作れるようになったと聞いている。指導してくれたことに感謝する。これが品質保証なのか?」
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「いえ、今までしてきたのは単なる作業改善と標準化ですよ」
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「単なる・・・・では、品質保証とはどういうものなのか?」
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「作業改善や標準化したことを文書に決めて徹底することです」
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「すまん、よく理解できないのだが」
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「作業改善も品質管理も品質保証も違いはないのです。というか連続したひとつのものなのですよ。品質を良くする活動のいろいろな方法であるといいますか。 ものづくりの基本は、良いものを速く安く作ることです。そのためには作業改善とか新設備の導入や教育などがあります。しかしそれだけでは時が経つと風化、つまり守らなくなったり忘れたり手抜きをしたりするようになります。 そうならないためには仕事の要領を紙に書いて、みんながそれを見て仕事をするようにしないとなりません。それが品質保証です」 | ||||||||||||
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「聞けば当たり前というか、昔からしていることのように思うが」
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「当たり前のことではありますが、昔からしていたとは思えません。 工作図面に注意事項を書き込んだり、いやいや工作図の寸法を書き換えるなんて、そういう基本を守ってない証拠です」 | ||||||||||||
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「そういうことがあったと聞いている。誠に恥ずかしい」
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「恥ずかしいと仰いますが、誰に対して何が恥ずかしいのですか?」
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「えっ、」
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「工場ではそんなこと当たり前に発生します。社長がいちいち、そんなことを恥ずかしいと思うのもおかしなことです。問題が起きたことではなくそれを是正しようとしなかったことを恥じるべきです」
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「いや、もっともなことだ」
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「品質保証とはそういうことを無くすために、会社の仕事の仕方をしっかり決めることです」
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「そうすれば会社は良くなるのか?」
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「良い会社って何ですか。儲かる会社なのか、人間関係が良い会社なのか、評判の良い会社なのか、 品質保証が株価を上げることはできません。でもそういう仕組みを作れば、良い品物を継続的に作る体制はできると思います」 | ||||||||||||
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「分かりもした。黒田さんにお願いする。もう少しここにいて、品質保証の仕組みをつくってくれんか」
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「会社の仕組みを作ったり変えたりするのは経営者です。川西さんがしなくて誰ができるのですか。でも、そのお手伝いはできると思いますよ」
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1970年以前の一般的な呼称で、技師(ぎし)とは大学出の技術者、技手(ぎて)とは高卒レベルの技術者を意味した。技師と技手の格差は大きく、身分も賃金も違った。 私? もちろん技手で社会人を始めました。 ![]() | ||
外為法で規制されている品物や技術を輸出や技術指導をするには、企業内で審査し、判定が不明であれば経産省にお伺いを立てるという制度がある。 だから海外出張の際は、出張者が保有する技術つまり機械加工や生産技術などは事細かくチェックされた。 私は昔ISO9001認証指導という名目で何度も海外出張したが、ISOMS規格とか認証指導なんてのは輸出管理で審査される技術に値しない!という扱いでしたね。アハハハ 参考:輸出管理制度 ![]() |