前回「地球にやさしい」なんて言い回しは、コマーシャルに使ってはいけないと書いた。いまどきそんな言葉を使っている企業はないだろうと思ったが、一応ググってみた。
いや〜、あるわ、あるわ……
まあ具体的な商品の説明とかでなく、企業イメージ向上のためとか一般広報なら問題ないのかもしれない。でも論理的におかしいことは間違いない。とはいえ、意識高い人()たちは考えるでなく感じるだろうから気にもしないのだろう。
では本日は地球にやさしいとか環境にやさしいと語る人たちをぶった切ることにする。
いちゃもんが付くと困るからURLは書かない。興味があるならググってください。
紫色の文字は引用部である。
私は別にリサイクルに協力していない。単に市の分別ルールに従っているだけだ。協力するとはどんなことをいうのか?
我が家には自動車がない、自転車は家内専用だし、公共交通機関しか使えないというのが正しい。
相乗り以前にタクシーなど使うことなど、年に一度か二度か?
今年、駅の階段を踏み外し肉離れを起こしたとき、やっとの思いで帰宅すると、家内がなぜタクシーを使わなかったという。正直言ってタクシーなるものが頭に浮かばなかった。
いやお疲れ様です。残念ながら参考になりませんでした。
私は2リットルのペットボトルを買い、小さなペットボトルに移し替えてフィットネスクラブに行きます。ペットボトルは傷つきやすく汚れやすいので、1週間使ったら小さなペットボトルを捨て、新しい中身の入った小さなペットボトルを買う。いろいろ試してみたがこれが一番安い。もう一度言います。これが一番安い。
なお退職したとき水筒を買いました。ところがパッキンなどゴム部分は汚れやへたりが生じるので、毎年交換しないと漏れたりします。ところがこの交換部品が高い。もう一度言います。水筒は高くつきます。
意識高い人にはかないませんわ。私はプラの歯ブラシで必要十分。歯ブラシがへたると歯茎をいためますからご注意のほど。あなた1本の歯ブラシを何日使いますか?
家内は私の古いシャツでエコバッグを作る。汚れたら捨てて別のシャツで作る。勤めていたとき着てたワイシャツがまだあるから材料に事欠かない。
ところでリフォームしても古いものは着ないと思うよ。
狭い家ですからリサイクルより廃棄が一番です。我が家は捨てるだけで、買い替えはしません。
湯たんぽを使おう
暑い日は扇風機を活用……我が家では気温に応じてエアコンを使います。老人は熱中症で簡単に死ぬからね。
土鍋で炊く
いや、土鍋で炊いても逮捕はされないが、地球にやさしくするために土鍋を使うとは言ってくれるな。おいしいから使いますと言いなさい。
まず我が家では物を買うときは、時間をかけてよく考える。衝動買いはまずない。それともう断捨離の年齢だから、気が付いたらどんどんゴミに出している。必要なもの、思い入れのある記念品とか写真しか残さない。ハイ、次行こう
どうなんでしょうねえ〜、我が家には包丁1本しかありません。お肉もお魚も野菜も果物もこれ1本。
刃は鋼ではなくステンレスです。刃こぼれしたり切れなくなると廃棄して新しいものを買います。とはいえ3年くらいは使います。
昔機械加工のバイトとかドリルの研磨をしていた時は、ダイヤモンド砥石で包丁を研いでましたが、引退した今は道具がないので研げません。
刃が鋼のものをメンテナンスするのが趣味ならいいのではないですか。きっとあなたは剃刀も使い捨てではなく研いで使っているのでしょう。おっと床屋さんでは、もう30年も前から剃刀の刃は使い捨てですよ。
できるだけ量り売りや裸売りを選びましょう。
昔、私が子供のころ、酒も醤油も量り売りでした。なぜなくなったのかといえば、簡単です。コスト削減です。量り売りで値段が倍になっても良いですか?
そもそも油を売るとは……(以下略)
ちょっとしたゴミ入れには、チラシを折ってゴミ箱にするのも良いアイデアです。
地球上には、ダイオキシン・環境ホルモン・農薬・食品添加物・薬剤・排気ガスなど、環境への負荷が心配されるものが多くあります。
魚でも野菜でも処理されたものでなく丸ごと買って料理しよう。
ちょっと時代錯誤じゃないですか? 田舎とか広い庭に堆肥でも作ってないならムリです。
これを書いた人は料理したことがないのか、生ごみを捨てたことがないのか? それとも何も考えてないのか?
10円安い20円安いといった買い方でなく、環境配慮とか有害性などを考慮して…(以下略)
食材の廃棄を減らすために、野菜は形の悪いもの、賞味期限が早いものを買いましょう。
ところで残り物があるのに新しいものを仕入れているということは、最終的には廃棄するものが発生するはずだ。そもそもなんかおかしいと思うぞ。
はいはい、環境省の方々は意識高いのはわかりました。残念なのは、ちょっと庶民には合わないわ
いくつかのウェブサイトを眺めたけど、地球にやさしいくらしと銘打っているけれど、そこで語っていることははっきり言ってばかばかしいことばかり。やって当たり前のことならまだいい。頭の中で考えただけとか、ちょっと考えれば環境負荷が増すばかりってのはどうかね?
だいぶ前に「地球を救うかんたんな50の方法」なんてのがあったが、まああんな本を信じていてはいけません。
あれって当時ベストセラーになった記憶があるが、あの本の影響なんて単に大量の紙を使いゴミにしただけなんだろうね。それに書いてあることを実行しても(以下略
そもそも論だが、私は「地球にやさしいくらし」なるものが理解できない。最近読んだ本に「地球温暖化は世界の終わりではない。私たちの世界が終わるだけだ
更に「シロクマを救え白頭ワシを救えというが、それらが絶滅してもすぐに他の生き物がそのニッチを埋めてくれるから心配無用」とある。
そうなんだよ、考えは地球中心ではなく人間(自分)中心なのだ。そしてそれを地球のためと勘違いしているのが問題なのだ。
そういう輩が考えたことは、地球のためにも人間のためにもなっていない。明確な利己主義でさえないのだから手に負えない。
例えばシーシェパードはオキアミをクジラに食べてもらいたいだけで、クジラが絶滅したら(しないだろうけど)クジラの代わりにペンギンがオキアミを食べるのが気に食わないのだろう
ペンギン観光のほうがホェールウォッチングよりお金になるなら、ペンギンを保護しよう捕鯨をしようと言い出すんじゃないか?
正直になろう。地球にやさしいなんて言うのをやめよう。人間にやさしく、人間が暮らしやすい環境を維持すること、人間が今後とも生存でき万物の霊長などとふざけたことを言える時代が長続きするようにしようと言いなさい。
では人間にやさしい暮らしとはどんなものだろうか?
20年も前だが「国家財政にも家計にも環境保護にも寄与したいなら新車を買って乗らないことだ」という笑い話がアメリカで言われたと聞く。車を買えばメーカーもそれに連なる種々の業界も潤い、景気が良く税収も伸び、車に乗らなければガソリン代も維持費もかからない。
まあそんな馬鹿なことになる訳はなく、だから笑い話だ。
では真に国家財政にも家計にも環境保護にも寄与するなら、我々は何をすべきか?
そんなに真剣に考えることはない。我々が日ごろしていることで必要十分と思う。
車があるな大いに活用しなさい。但し急発進とか急ブレーキはしない、制限速度を守って走ろう。
エンジンの選定ですか?
まず現時点、皆が皆、電気自動車にしたら電力不足で大混乱になるだろう。
また2021年時点、ガソリン車もハイブリッドも電気自動車も実用上、環境負荷は変わらないと私は考えている。ハイブリッド車のライフサイクルでの環境負荷が、ガソリン車より低いというデータを見たことがない。費用については、ほとんど変わらないかガソリン車が安いというのは見たことがある
そして私が問題と思うのは、電気自動車の費用比較とか太陽光パネルの導入の際の費用計算でも、補助金や免除されるお金などをコミしていること。だがLCAとかライフサイクルコスで考える場合は、そういった政策的なこととか後々下取りに出すときの価格などを考慮するのはおかしいと思う。ネット(正味)で比較すべきだろう。そうするとガソリン車のほうがまだまだコストは安いのだ。
家庭生活での省エネや節水はすべきだろう。しかしできることは限られている。
新築するなら節水型便器を選べるだろうし、照明もLEDとか200Vも使えるだろう。しかし既に家を持っているとか中古物件を買うとき、そういったことにしようとすれば工事費用は回収できないだろう。ならば従来からの便器でもしょうがないし、ついている照明機器で我慢しても、トータルコストは安く済むだろう。
電気代も水道代も、日本ではあまりにも単価が安すぎるのだ。安いことが悪いとは言わないが、節電・節水の行動を起こさせるモチベーションがない。
日本の一般家庭での電気料金は4人家族で月12,000円程
また外国と比較するのも簡単ではない。
スウェーデンの家庭の一人当たり水使用量が日本の半分といわれても、気温も湿度も違うし、生活習慣も違うし、汗腺の数も違うだろう。それならスウェーデンの暖房費を日本並みに減らせという話になってしまう。
照明にしても青い目は我々茶色い目に比べて照明が暗くても見えるし、むしろ日本のように明るくすると目に障害が起きるという
要するに外国との比較は簡単ではない。
デロリアンが欲しい 💜 | |
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分別などは自治体によって細かいところも荒いところもある。まあ住んでいる地域に合わせるしかない。というかそれ以上に環境配慮しようがない。
自治体によって廃棄物処分場の条件も違うし焼却炉の性能も違う。
そういう差異はしょうがないのだ。
それが地球にやさしいのかって?
私は地球にやさしいなんて言ってない。人間にやさしいくらしを……
本日のやさしいくらし
結局のところ、我々は自治体のルールの遵守以上のことはすることはないし、できない。
地球温暖化対応といっても、言われたことをするだけのこと。
ただ汗水流して稼いでも高い税金をかけるのだろうから、その根拠と用途については厳しい目で評価する必要がある。
私は地球温暖化でどんどん気温が上がるのかどうかわからない。(わかっている人もいないのだろうけど)だけど地球温暖化対策なんてつまるところタカリに違いない。いろんな業種、企業が税金を食べて儲けるだけのこと。
そしてその対策は効果的ではないと確信する。
証拠だって?
太陽光発電の補助金とか、電気自動車購入の補助金なんてどういう意味があるんだ?
太陽光パネルを屋根につけている人は太陽エネルギーを活用しているんじゃない。私からお金をかすめ取っているだけ。電気自動車を走らせている一見環境にやさしい人は、実は悪逆非道で私たちを搾取しているのだ。
補助金とは、太陽光をつけない人、電気自動車を買わない人が犠牲になっているだけだ。
そして太陽光発電の脈絡のない変動で電力会社は四苦八苦。どこに良いところがあるのか、わかる人いたら教えてください。
あげくに補助金詐欺を考える高級官僚も出るようでは困るのよ、
まさか奴ら、不起訴とか執行猶予ってことはないのだろうねえ〜、上級国民をしっかり監視しないとね、
注1 |
一般人の交換頻度はおおむねひと月らしい。歯科医やメーカーのウェブサイトの推奨は1〜2週間・2〜3週間で7割くらいになる。また使用後の洗浄や乾燥をしっかりしないと雑菌の繁殖があるので短めにとある。 ![]() | 注2 |
注3 |
「地球進化46億年の物語」ロバート・ヘイゼン、講談社 ブルーバックス、2014 ![]() | 注4 | ![]() ペンギンが激減、クジラの増加も一因か ![]() |
注5 | 注6 | |
注7 | 注8 |