ところで、人口400万人のコスタリカには8400人の兵隊がいます。
これって、アイスランドに比べたら軍事大国ですよね
(世界国勢図絵2002/03年版・データブックオブザワールド2002による)
電車の中で『非武装中立』という言葉を見て、『ああ、この言葉を懐かしく思う人は多いだろう』と感じました。
そして今なお非武装中立に恋焦がれる方もいるだろう。
そんなことを会社に着くまで電車の中でツラツラ考えたのであります。
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国家が支えられる軍隊のサイズに関する小学生的考察
軍事大国になろう!と決めてもそれを実現することは簡単にいきません。
先立つものは金です。
たとえば日本はGNPの1%という限度を決めています。そうすれば保有する兵員も勤労者の1%が限度というものでしょう。
簡単に考えます。
日本人口1億2千万として半数が労働可としてその1%すなわち60万人の軍隊を維持するのが限度となります。
もちろん陸海空によって維持費用が違いますが、簡単に言えばそういうことです。
人口が28万人のアイスランドで兵士120名というと人口比0.04%となります。
日本の自衛隊の人口比は0.2%、コスタリカも0.2%ですからそれから考えるとアイスランドは非武装といえるでしょう。

ちなみに空軍の場合、1機を運用するのに30名の人員が要るようです。それは私が公表されているデータから考えたので経験則あるいは実績というわけですが・・・
もちろんそれはパイロット、整備、基地警備、レーダーサイト、主計までを含めてですから、規模によって間接部門の占める割合は変わります。ですから空軍の規模によって1機当たり25名くらいから35名くらいの幅はあります。

これをもとにアイスランドで空軍を保有した場合を類推すると、航空機がせいぜい4機から5機しか運用できないことになります。その内訳が早期警戒機が1機、戦闘機が2機、連絡用1機、練習機1機じゃあ落語です。
海洋国ですから哨戒機も欲しいところですが・・・・
といって早期警戒機だけじゃ意味がなく、戦闘機だけでも意味がない。結論はそんな空軍はありえないということです。
まあ、歩兵の場合なら規模に関わらず存在しえるわけで・・・
といってもそれが有効なのか意味がないのかは疑問です。
スタインベックの「月は沈みぬ」を思い出します。
人口2200万人の北朝鮮が100万人の軍隊を保有しているということは、異常なことだとお分かりでしょうか?
これはもう重武装国家でなく、破綻国家です。