イラクに自衛隊が派遣されましたが、「自衛隊のイラク派遣反対、戦争反対!」と街頭で叫んでいる団体とか女優がいるそうですね、
私は自衛隊はイラク復興のために赴くのかと思っておりましたが、戦争に行くのでしたか、知りませんでした。

某新聞では小銃が銃口を下に地面に突き刺し、その銃床部にヘルメットを載せたカットを載せていました。その小銃もヘルメットも自衛隊の装備そっくりだそうで、その新聞社としてはそうなることを予想しているのでしょうか?
自衛隊員や心ある人々から抗議を受けて、その後詫びと共にカットを差し替えたそうです。
しかしなんですね、とかく日本では日本が侵略されることより、日本が侵略することを心配する人々が多いようです。
『日本の自衛隊は東アジア諸国に脅威を与えている。』と語る人がいる。
日本の自衛隊とか軍事力って中国、韓国あるいは北朝鮮など東アジアの諸国に対する軍事的脅威となっているのでしょうか?
確かに近隣諸国は日本の軍事力を非常に警戒しているようです。
中国の政治家は日本の自衛隊に懸念を表明している。
懸念とは日本に侵攻するのが困難であるという意味だろうか?
韓国は日本に対抗するためになんと!原子力潜水艦を開発するそうです。
せっかく作った原潜を沈没させて日本海(決して東海ではありません)を核汚染しないでくださいね。
ところで各国の軍事費ってどうなんでしょうか?
- 赤旗によると
「スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が十七日発表した年次報告書(二〇○三年版)によると、二〇〇二年の日本の軍事支出はドル換算で四百六十七億ドル(約五兆五千億円)となりました。
米国に次いで世界で二番目の高さです。以下は英国、フランス、中国の順で、この五カ国で世界全体の62%を占めています。」
本当でしょうか? 別の調査機関の数字を見てみましょう。
- 米国務省による各国の軍事費 1998年
順位 | 国名 | 億ドル |
1位 | アメリカ★★★★ | 2763 |
2位 | 中国 | 749 |
3位 | ロシア | 417 |
4位 | フランス | 413 |
5位 | 日本 | 407 |
左の数字は上記に比べ4年前のものですが、ここ10年日本経済は低迷し、防衛予算が急騰したとは聞いて下りません。
いったい全体どのようなカウントをすれば日本の軍事費は中国より多くなるのでしょうか?
- 英国国際戦略研究所の世界各国の軍事費2002年
順位 | 国名 | 億ドル |
1位 | アメリカ | 2946 |
2位 | ロシア | 588 |
3位 | 日本 | 444 |
4位 | 中国 | 411 |
5位 | フランス | 342 |
6位 | イギリス | 338 |
7位 | ドイツ | 282 |
8位 | イタリア | 205 |
9位 | サウジアラビア | 183 |
10位 | ブラジル | 175 |
12位 | インド | 144 |
13位 | 韓国 | 125 |
統計を取る機関によって金額が大幅に異なるのが不思議である。 
★★米 日 英 仏 中
★★★★★↓
★★米 露 日 中 仏
と大幅に違っている。
なぜか赤旗とか平和主義者の好きな国が低位となっている。
多くの機関や学者が語っていますが、中国が表にしている軍事費は実際の半額だというのが定説のようです。
さらに日本の軍事費の約半分は人件費です。中国の人件費は日本の数パーセントですからそれを考慮すれば間違いなく世界2位の軍事大国です。
もちろんどれを信じるべきかと割り切ることはありません。
いろいろな計上の仕方があるでしょうし、流動的でもあるでしょう。でも総体としてみると中国や韓国はGNPに比して割合が大きく、日本の割合をはるかに凌いでいることは間違いありません。
大体常識で考えても、中国の軍事費が日本より少ないとすれば、ICBMを持ち、原潜を持ち、260万人の軍隊を維持できるはずがありません。
決して、「日本の軍事支出は米国に次いで世界で二番目の高さです。
(赤旗)」ではないのです。
ところで中国の兵力はどのくらいあるんでしょうか?
そりゃICBMから核兵器、原子力潜水艦、最新鋭戦闘機まで品揃えは十分です。

中国軍は急速に近代化し、海軍は沿岸警備から遠洋海軍力を持つにいたっています。
潜水艦だけでなく、巡洋艦クラスの装備、イージス艦の建造などもはや兵器そのものは日米と同等となっています。
ひとつ質問ですが、
日本やアメリカのイージス艦を危険だとおっしゃる方々は中国のイージス艦にはいかがな思いをお持ちでしょうか?
きわめて好ましい、あるいは頼もしいと感じておられるのでしょうか?
イージス艦とは本来はアメリカが開発した電子機器を備えたものをいうのでしょうが、ここでは広い意味でフェーズドアレイアンテナを備えた索敵能力の強力な艦艇ということにしましょう。
インターネットでは中国で建造中のイージス艦の写真がたくさん手に入ります。
このページにアップすると重いので省略!
各国の兵力は以前、
世界軍事地図という拙文を書きました。あれからちょうど一年たちましたが、まだ地図の面積は変っていないようです。
また東アジアの国勢については
検証 地上の楽園で書きましたのでそちらを参照願います。
本日の結論ですが、
平和主義者の方々、ご安心ください。
日本が中国や韓国に侵略しようとしても無理なようです。