「アメリカだけが世界じゃない」とテレビが言った。
何かな？と顔を向けると、それは歌舞伎風の小泉首相の顔が書いてある雑誌のコマーシャルであった。
では、本日は「アメリカだけが世界じゃない」でいってみよう。
キャッチフレーズには著作権も発生しないし、商標登録もできないはずだ。

そういえば、「子育ては恋愛よりも面白い」というフレーズをテレビで聞いてひとくさり書いたこともあった。
なにしろ、私はKABU先生のように頭に教養というものが入っていないので、ちょっとしたきっかけ、町で見かけたものをネタに書かないとはじまらないのが悲しい。　
といって、相方のように寡作なのは私ににあわない。乱作というのか濫作というのか、質より量というのが私のスタイルである。・・・そのようなのものをスタイルというのかどうかおおいに怪しい

今の日本に「アメリカだけが世界」と思っている人はまずいないだろう。現実にアメリカが世界へ与える影響は第二次大戦直後、つまり私が産まれた頃のほうが今よりはるかに大きかった。アメリカの影響力は増減はあっても、現在が60年前より大きいなんてことはない。

ユーロが昇る朝日ならば、偉大なるドルは夕日のごとく慢性的に沈みつつある。といってもユーロがいつまで高いのか？はなはだ怪しい。

日本にとってもアメリカの影響は第二次大戦直後が最大だった。敗戦国であり、国土が焦土と化した日本にとって、アメリカは統治者であり、主権者であり、お殿様であり、神様であった。
マッカーサー率いるGHQは絶対の権力を持っていたが、それだけでなく、食料がなければ援助してくれたし（あとでしっかりと請求してきたが）、優秀な若者をフルブライトなんて篤志家が自分の金ではなかったけれどアメリカの大学に連れて行ってくれた。小田実もその一人であった。
我々小国民も、せっけん、かみそり、靴下、ノートに至るまで「アメリカ製」というのは良い製品の代名詞と認識していた。

それは同時にメイドインジャパンは悪いということを意味した。悲しいことである。

流行歌、映画、本、車すべてにわたりアメリカの最新流行は日本に蔓延し、日本人、特に若者の心をとらえた。私もオードリーにぞっこんだったし、いまだその病から治癒していないのは事実である。
テレビ放送が始まると、映画と違い日常的にアメリカに関わるありとあらゆる情報を日本国民全体に投射し続け、そして意識を大きく変えてきた。
おお、言いたいことは逆である。アメリカが日本人に与える影響は減少し続けているということだ。
もちろん影響力ではなく、経済だとか、ファッションだとか、カルチャーだとかいう反論はあるかもしれないがそういった観点からも間違っている。日本人の海外渡航先（それは観光旅行とニヤリイコールである）はアジアが増えておりアメリカではない。
国際政治においてか？
国連はアメリカの思いどうり動いてはいない。湾岸戦争でも、イラクでも、アメリカのご意向に（ご威光か？）に反対する、日本以外の非常に多くの国によって、そのご威光（ご意向か？）は翳っている。

「アメリカだけが世界じゃない」なんて寝ぼけているあなた！
日本の現状を見なさいよ！
ちまたにあふれる電気商品はどこで作られたものか？
アメリカ製なんてあるわけないでしょう！いまや家電やパソコンは日本製は少数派である。多くは台湾、韓国であり、中級品以下はほとんどが中国製ではないか？
あなたメモリーオーディオをお聞きですか？　私はそれが中国製であるほうに賭けましょう。
お持ちのデジカメが中級品であれば中国製に違いない。
電気掃除機？　電気釜？　ルームエアコン？　裏面を見て原産地をご確認ください。安物であれば中国製である確率が高い。
そして、製品の原産地表示が日本や韓国となっていても、そのパーツの多くに中国製が使われていることは間違いない。

芸能分野ではどうか？
我が愛しきNHKはさかんに韓流を報じており、韓国製のドラマを流している。しかし昔、刑事コロンボという連続ものがあったが、今NHKでアメリカの連続ドラマが放送されているとは知らない。
韓国の映画俳優が来日するよとテレビが報道し、空港の混乱風景をまた放映する。
先日はブラッドピットよりもペ・ヨンジュンが来たときのほうが混雑が激しかったなどと放送していた。その意味は「アメリカよりも韓国の俳優が日本で人気がある」というメッセージを国民に伝えようとしているに違いない。

２ちゃんねるでは、羽田と成田の違い、来日が事前に報道されたか否か、空港に歓迎に行く人を組織的に集めたことなどが語られていた。
ペ・ヨンジュンよりもブラッドピットが日本人に好かれているとはいえず、韓国ばかりが世界じゃないらしい。

『Mr.& Mrs.スミス』ってご存じ？　あれ面白いよ

日本国内のスポーツは？
プロ野球もアメリカからの助っ人はもちろん多いが、最近は韓国からの助っ人もいる。でも日本人がアメリカのメジャーで活躍している時代だ。国のレベルが縮まり国際化が進んだというべきだろう。 プロゴルフしかり、相撲しかり、
スポーツの世界でも「アメリカだけが世界じゃない」は間違いのようだ。
力道山のいた時代のプロレスは「アメリカだけが世界だった」ことは間違いない！

新聞はどういった論説を書いているのか？　なんてこのウェブサイトを見てる方に書くまでもない。
朝日は中国は天に昇る竜であると中国の伝説を書き続け、中国の指示に従おう、韓国は正しく、竹島を差し上げようとも書いている。
アメリカとの同盟を強化し、中国覇権に対抗しようなどとまともなことを語る新聞は・・・少ない。
マスメディアの世界では「アメリカだけが世界じゃない」は完全なはずれである。


本日の結論

中国だけがアジアじゃない

おっと、間違っても「朝日だけは新聞じゃない」なんて言ってはいけません。　

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大国主命様からお便りを頂きました（05.11.26）

どうも、管理人さん。大国主命であります。 どうも最近小泉首相たたきが盛んのようですね。 マスコミが叩けば叩くほど彼の人気はウナギノボリのようです。 全く変な政治家もいたもんです。なにかただ今までと反対のことをやってみたいだけの男ではないんか？と思うことしばしばです。 皇室典範改悪が最たるものでしょう。小生は彼のメルマガには当初より参加しておりますが、いつも期待はずれなのので怒りの抗議ばかりやっております。まあ、返事くれるだけマシとしますが。 話はかわりまして、本題にはいりましょう。アメリカには全くといっていいほど悪い印象しかありません。小学校時代から何かにつけて日本に脅しをかけてみたりするのを観てきましたから。 現在は、アメリカだけでなく中朝韓露までが調子こいてつかかってくる始末。特に中朝韓はもう、アメリカの比ではない状態ですね。まあ、しょうがないから一応共和党政権でのアメリカと一時的には手を組んではみるか・・・。って感じです。 その点では産経新聞は完全にアメリカに御熱。その対極にある朝日・毎日は２チャンネルでいうところでは中朝の操り人形の扱い。 読売や日経は最近は中韓に移り気しているかもしれないような・・・。 まあ、産経は小生的には唯一読む気になれる新聞かもしれません。 小生のところでは扱っていないので、朝日・毎日化した地元新聞をみないようにするか、届いた時点でゴミ箱に放り込むだけです。 最後に本日の結論で付け加えたいのですが・・・。「中国・朝鮮・韓国だけがアジアではない」「朝日・毎日はクオリティーペーパーではない。中朝韓というアカチラシを挟んだ学級新聞だ。そうでないなら便所紙だ！ゴミステーションか廃品回収行きだ！」 追伸：小生は決して管理人さんを不倶戴天の敵とは申しておりません。ただ、少々考え方や生き方が違うだけである「同士」であると断定します。 小林よしのり氏と西尾先生・西岡先生・林先生との間にながれる同属騒動にはヘキへキなので、小生はそんな真似はしません。

大国主命様、いつもありがとうございます。
当たり前といえば、当たり前。人間と同じく、国家は一人で生きていかなくてはならないのは自明です。
一人で生きていけない国を属国といいます。
お隣の半島など生まれも育ちも属国のようです。
アメリカが良いとか中国がよいという論理はありません。
自国の国益を考えれば、当面は同盟するかとか、国交断絶も恐れずという外交となるのは当然でしょう。
世界のすべての国と仲良くなんて・・・おとぎ話のような外交はありえないのです。
でも、日教組も社民党も共産党もそのような現実を理解していないようです。

おって、不倶戴天の敵などとは本当にそう思っているならば言うはずはありませんよ　
おっしゃるとおり、小林よしのりと西尾先生がもうすこし大人なら日本はもう少し良くなることでしょうね、

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タイガージョーからお便りを頂きました（05.12.03）

拝啓　佐為様 いつも楽しい記事をありがとうございます。 「アメリカだけが世界じゃない」をよみました。ブッシュ大統領になってから最近何かと暴走気味のアメリカですが、日本人は日本人の道を行けばよいだけのこと。 今回の憲法改正もアメリカと距離を置き、日本の独立を進めるためには良いことでしょう。アメリカは1990年代の反動があり、ここ5〜10年は変わらないと思われます。ただし私の個人的感情ですが、アメリカと日本は諍いをしているところを見たくないのです。両親が海外赴任している間に生まれた私にとってアメリカは生まれ故郷であり、両親も「あのころはよかった」とずっと言っています。私本人は純粋な日本人であり、日本の繁栄を願うものですが、生まれ故郷と育った土地が争うのは理屈抜きで耐えられません。このような人は多いのではないでしょうか？ ここまで書いて気が付きました。アメリカの影響は私が考えているよりずっと大きかったようです。ただし私は自分の意志で米国籍を選択しなかったのであり、棄民されたわけでもありません。このような立場でありますから某国民のように強制連行などと戯言を言わずに単なる親米派の一日本人として暮らせるわけです。 佐為様　色々批判のあるアメリカですが、某半島国家よりはずっと親愛の気持ちがわくようです。 　タイガージョー拝

タイガージョー様、毎度ありがとうございます。
「アメリカだけが世界じゃない」という言葉は売らんがためのキャッチフレーズとして宣伝屋が考えたことでして、ここで我々が真剣に論ずることもありますまい。
現実には、アメリカだけが世界じゃないけれど、アメリカはあらゆる意味で世界で一番影響力を持っているのは事実です。
日本は日本人の道を歩くのはもちろんですが、道を歩くとき他人とぶつからないように気を使うと同じく、他国に気を使わなければならないのはもちろんです。
とは言っても、今現在、中国や朝鮮に気を使っている状況は、ジャイアンが来るのを見て家に飛び込むのび太のようで気の使いすぎです。
朝鮮や中国に、日本を敬え、気を使えというべきでしょうね。
それよりもテレビで聞いたたったひとつのフレーズからこれだけのバカ話を書く私の才能を称えていただきたいのですが・・・

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