なぜ中国に民主化を求めるのか? 2006.02.07

えー、ああいえばこういうで議論が発展し(発散し?)ここに新たに中国の民主化について議論をするページを設けました。
以下についての思考実験・ご意見・言いたい放題をお願いします。
お題
・なぜ中国に民主化を求めるのか?
・中国が分裂し、混乱に陥った方が世界平和に貢献するとは考えられないでしょうか?



●Chic Stone様からお便りを頂きました(06.02.22)
佐為様 大変返事が遅れて申し訳ありませんでした。
いただいた思考実験ですが、僕が中国に民主化を求めている理由は
  • 人と生まれた者が、自由と民主主義なしに生きることそれ自体、非民主的な政体に対する義憤
  • 「マクドナルドがある国同士は戦争がない」という法則から、中国が民主主義国家であるほうが日本に対する軍事的リスクは少ないともいえる(実際には民主主義も、ヒトラーの例などリスクはあることは理解しています)。
  • 非民主的な政体であることが本質的に持つ社会的脆弱さ、それによって変な崩壊を起こしたときに日本が払わせられる可能性があるコストが極めて高い
中国が分裂し、混乱に陥った方が世界平和に貢献するとは考えられないでしょうか?

長期的には分裂は避けられないかもしれませんが、大国の分裂崩壊は周囲にとって多くの危険があります。
  • 今の中国が分裂崩壊した場合、現在の高度成長経済…生産消費双方が崩壊し、世界全体に大きな経済的混乱がおきます。
    アメリカはドル、日本には財政と大きなリスクがあり、それを崩壊させて世界恐慌を起こす可能性すらあります。
  • 大量死…「項羽と劉邦」のスケールを、単純に現在の人口で考えただけでも…
    さらに核を含む膨大な兵器の蓄積があります…を忌む、単純な人に対する同情。
    中国人は同情すべき存在ではない、とは僕は思っていません。
  • とばっちり。その動乱の中で、まず大量の難民、さらにはやけくそになって核攻撃や直接侵略を含め日本にも相当なとばっちりが予想されます。
  • 環境。安定した大国と動乱の春秋戦国と、どちらが環境破壊はひどいか…これは検討が必要かもしれませんが、アフリカや中央アジアなどを見ていると、また現在の中国の政策から言って後者です。
  • 力の空白、諸外国の干渉。今は「項羽と劉邦」の時代とは違い外国があります。

  • 中国が極東で弱まった場合、ロシアの力が相対的に強まるでしょう。
    ロシアで独裁的な政権が経済的に追い詰められている場合は、中国や中国に保護されている国を征服するのはロシアにとっては大きな誘惑です。
    すでに統一されていた場合、朝鮮族保護を名目に統一朝鮮も地域大国の座を狙って中国に侵入することも予想されます。
  • もし、西洋が本格的にアジアに侵略の手を伸ばし、日本が近代化したときに中国が、そろそろ崩壊に面する老帝国ではなく若い帝国だったなら、もしかしたら近代化もできたかもしれませんし、日本があれほど苦労する必要はなかったはず…日本の安全のためには中国(韓国)の安定が必須で、だから侵略とされる行動を取ってしまったという面もあります。
  • 中国が崩壊し、春秋戦国状態になったときには当然諸外国がそれぞれの利益を求めて介入し、統一を阻みつつ戦闘を続けさせることになる…となると、第二のアフリカともいえる戦乱大陸がすぐそばにできる可能性もあり、それは日本にも何らかのとばっちりがあるでしょう。
というわけで、僕は中国が崩壊して動乱に陥るのではなく、民主化しつつ平和のうちに自然な形になっていく(地方の自治権がより大きくなり、実質的な連邦制に)というのを望みます。夢物語ではありますが。
その際に、民主中国の中心イデオロギーが反日ではなく、中国の古い思想をうまく近代に昇華したよいものであってくれればいいのですが。

それでは失礼します。
面白い課題をありがとうございました。
Chic Stone様、ボケ老人の問題提起にお付き合いいただきありがとうございます。
【人と生まれた者が、自由と民主主義なしに生きることそれ自体、非民主的な政体に対する義憤】とおっしゃいますが、その考えはアメリカの盲目的善意、押し付け的民主化とどのように違うのか?
私には違わないように思います。
そして民主化することが国家崩壊をもたらすこともあります。イランしかり、イラクはどうなのか?
非民主主義国家があったとき、その国を民主化することが近隣諸国あるいは他国の義務だなどといえる理屈はありません。
同時に中国がジャイロを内在していて、今後中国が成長していく過程で、ある位置で安定した状態を保つとは思えません。
民主化することにより、中国は他国と安定な国際関係を築くという保証もありません。
民主主義国が平和主義であるということは理論上も歴史上も真実ではありません。
共産中国が危険で、民主中国は安全ではないのです。(民主中国とは語義的矛盾だなどといってはいけません)
またいずれ数年先に迫るエネルギー不足、水不足、食料不足によって、我々の責任でなくても爆発することに間違いありません。
私はまちがいなく中国は近々崩壊すると見ているのです。それが新星程度の爆発なのか?超新星規模なのか?極超新星なのか?
そういったことを考えると、すこしずつガス抜きをして小規模爆発を繰り返させて中国というバブルを崩壊させるべきかと考えます。
注)中国のバブルを崩壊させるのではありません。中国そのものがバブルだと思うのです。

●大国主命様からお便りを頂きました(06.02.25)
どうも、管理人さん。大国主命です。
ずーと読んできたのですが、彼の見解に大きな矛盾を感じます。
矛盾点は、以下6つです。
  1. 中国の経済成長
  2. 生産・消費
  3. 「マクドナルドがある国同士は戦争がない」
  4. 中国が極東で弱まった場合、ロシアの力が相対的に強まる
  5. 民主化しつつ平和のうちに自然な形になっていく(地方の自治権がより大きくなり、実質的な連邦制に)
  6. 中国の古い思想をうまく近代に昇華したよいものであってくれればいい
まず、回答します。
  1. は、実質インフレ圧力で完全に減殺されている。(7%以上成長しないと実質経済成長0という脆弱な経済基盤)
  2. は、無計画な生産と、浪費型経済。輸出で8割、売春産業で2割と揶揄されている経済構造。また、共産党幹部と企業主が癒着。
  3. は、戦争が武器を使うものという固定観念にとらわれている。そして、共産党体制等は、戦時経済(NAP体制)を基礎としているので、常に周辺国とは準戦時の構えである。
  4. は、現在のロシアには、すでに周辺国をまとめる力はおろか、自国の軍事力さえコントロールできない。
  5. は、もともと中国は20の方言とともに、文化が大きく異なる寄せ集めの器。
  6. は、すでに儒教思想や道教思想は、共産党一党独裁体制の下で完全崩壊している。
では、中国とはどう付き合えばよいか?
小生の見解は、「シカト決め込むこと」でしょう。
どんなに土下座してこようが、脅迫してこようがです。しつこい場合は、経済制裁、最悪軍事行動をとる腹積もりが必要です。
以上です。突っ込みどころ満載なネタを提供していただき、ありがとうございます。では、失礼いたします。
大国主命様、毎度ありがとうございます。
経済成長については疑義が多々ありますね。しかし現実には10年前、20年前よりは格段に豊かになっているのは間違いないでしょう。
経済成長はオリンピックまでなのか? その後も続くのか? いつまでなのか? 不安材料がたくさんというか、不安だらけという感じでもありますが・・・

Chic Stone様は真摯に中国の最善の道はどうあるべきかとお考えです。
しかし、私は冷酷非情なのですが  他国の民主化を考えたり、豊かになることを考える前に、それが日本にとっていかなる意味を持つか?我々にどのような影響を与えるかを考えなければならないと思います。
私たちの税金が中国、北朝鮮、韓国につぎ込まれている現実、そして彼らが感謝することもなく、ますます日本を恐喝したかろうとしている現実、外国人犯罪とは中国人犯罪と同義となっている現実、

私も現実策として彼らの恐喝には「シカト決め込むこと」が最善かと思います。
しかし、それと同時に、というより最優先課題として、中国のプロパガンダにカウンターを浴びせなければなりません。
南京虐殺とか無差別爆撃などというガセネタキャンペーンに対抗しなければなりません。
中国の歴史の真実、日本軍の真実、日本における中国人犯罪といったことを常に国内、国外、国際的に広報キャンペーンをしなければなりません。
繰り返しますが、シカトだけではいけません。
昔の中国人が言いました、先んずれば人を制す、主体的、積極的な行動のみが他を動かすのです。

●Sleep様からお便りを頂きました(06.02.27)
中国人に自由が理解できるか?
まず最初に経済成長率ですが、彼らの言う「公式発表」など大嘘でしょう。共産主義国のソ連や東欧の実態に十数年前我々は驚きました、中国がそれよりマシか大いに疑問です。
そして考えなくてはならないのは韓国や東南アジアに進出した日本企業はよりやすい労働賃金を求めて工場を移転していることです。つまり労働賃金の上昇とは経済成長を意味するわけであって他の国への工場移転がないということは労働賃金もさほど上昇していないということではないでしょうか。
そして自由と民主主義つまり啓蒙主義ですが、これの由来はフランス大革命です。民主主義というのは非暴力つまり言論で政治を行うという手続きの問題であって日英米仏それぞれにシステムは違います。しかし自由というのはどこも同じです。
言論の自由、移住の自由、信教の自由、思想の自由そういったものは先進国では当たり前です。逆に言えば貧しい国が貧しいままなのはこれらの自由を否定し、国家が人々の内面に介入するからでしょう。イスラムや中国が貧しいのも理由があることであって、アラーやムハマドを侮辱された、靖国神社に参拝したからといって大使館に投石したり外国に報道の自由の抑制を要請するようではだめでしょう。
もちろんそういったものを押し付けて良いのかという問題は常にあります。しかし不愉快な体制にいつまで付き合えば良いのか、ナチスドイツのユダヤ人虐殺を考えると決して簡単な話ではないでしょう。
Sleep様 コメントありがとうございます。
安い賃金を求めて工場が移動していくという説はいかにもという感じですね。私の若いころは韓国、台湾、ホンコン、そしてタイ、次に中国となりました。でも最近はベトナムとかインドとかに移動しつつあります。
ということは中国の賃金が上昇してきて甘みがなくなったということでしょうか?
ならばやはり中国の経済成長は真実なのかな?
自由の押し付けの是非はむずかしいですね。
少なくとも外国が介入すべきかどうかは、道義的なことばかりではなく、そのような行為をする権利があるのか否かが問題でしょう。少なくとも自国に利益がなければ・・・
ソ連を崩壊させたのが衛星放送ならば、中国を崩壊させるのはインターネットでしょうけれど、ヤフーが中国の利権のために魂を売るようではインターネットは権力の犬となってしまいます。
いや、道具には魂はなく利用価値は変わらないのであれば、だれがどう規制しようとインターネットは中国に真の開放をもたらすのかもしれません。
インターネットが人民解放軍から人民を解放するとは、これって言葉の矛盾ですね。

●蔵信様からお便りを頂きました(06.02.27)
こんにちは。はじめまして。独り言、読んでいます。

○なぜ中国に民主化を求めるのか?
中国が民主化するかしないかは日本にとってはどうでもいいことです。
中国が民主化したからといって日中問題は解決しないからです。
ですから私は日本が中国の民主化を真剣に議論しなければならない理由が見出せません。
しかし中国は民主化するかという問いにはイエスと答えます。
中国人民は自由を求めています。
もはや中共政府の崩壊は避けられそうもありません。
それが日本にとってプラスになるかマイナスになるかは問題ではないのです。
日本は中国の民主化を支援する必要も回避する必要もありませんが、たとえ民主化してもそれに期待しないこと、むしろ警戒しなければならないと思います。
民主中国の政治家たちはおそらく韓国のノムヒョン大統領のように国民の支持を得るために反日を利用するだろうからです。
中国は民主化したとしても反日も覇権主義も辞めないでしょう。
民主中国がファシズムである可能性は極めて濃厚です。

○中国が分裂し、混乱に陥った方が世界平和に貢献するとは考えられないでしょうか?
満州など中華帝国における非漢民族領土に漢民族が流入したのは辛亥革命以後のことでした。
中国とはまことに不思議な国です。
混乱期においても尚難民という武器を用いて領土を拡大し続けるのですから。
中華民国時代は実質的には一国家ではなく群雄割拠の戦国時代でした。
決して各勢力がアメリカ合衆国のような連邦制を取ろうなどという発想はありませんでした。
それが中国人の民度の限界なのです。
中国の分裂を心待ちにしている人がありますが、彼らの中では中国の分裂とは共産党政権が崩壊しチベットやウイグルが独立するというものです。
ナンセンスと言わざるを得ません。
中国分裂の実際は人民解放軍の各軍閥が新たなる中華帝国の覇を唱えるというものです。
したがって一時的に分裂するだけで、どの勢力も独立など口にせず、あくまで中華帝国の再興を叫ぶでしょう。
気をつけなければならないのは中国人民にとって共産党政権が憎い理由は自分たちに圧制を加えている。この一点だけなのです。
反日も反米もチベット人やウイグル人の弾圧も台湾併合も世界覇権も他は全てOKなのです。
もしも中国がソフトランディングに成功したら、あの邪悪なままの中国がまったくの無傷で超大国となるわけです。
それはそれで危険です。
逆に混乱に陥ったら、やはりそれはそれで危険です。
結論として、どうなるべきかはわからない。
しかし警戒は怠るな。
これ以上の答えはありません。
蔵信様、ご意見ありがとうございます。
一般的に入手できる情報を元に、標準的な頭脳で考えれば、誰でも蔵信様のおっしゃる結論にたどり着くのではないかと思います。
いえ、ひやかしているわけではありません。
この日本には中国に関する情報をインプットしても、日中友好とか過去の清算をしようなどという、ほとんど病気としか思えない人間がうようよいるからです。
そして、結論も同意ですが、じゃあ、いったいどうするのか?と悩むばかりです。
ただ <中国人民は自由を求めています> というのは本当でしょうか?
真の自由を知らない人は、自由を求めるはずがないような気がします。
それとも戦後の一時期、日本人がなんでも民主主義と言ったように、古いものや現状を否定することを自由と認識しているのかもしれませんが
私が子供の頃は日本の伝統を否定することが民主主義と思われていたのです。
 親の言うことを聞かない・・・民主主義
 見合い結婚でなく恋愛結婚・・・民主主義
 学校で先生に反抗する・・・民主主義
戦後、民主主義といわれていたのはその程度のレベルであって、戦後民主主義とはそれに毛が生えた程度かもしれません。
いずれにしても、困りました。
民主化しても困る。 共産主義でも困る。
大国になっても困る。 分裂しても困る。

おお!唯一の解がありました。
存在しなくなればよいのかもしれません。

●chic stone様からお便りを頂きました(06.02.28)
佐為様 面白い議論をありがとうございます。
大国主命様にも、誤解なくいい議論をしようとよろしくお伝えください。
少し誤解もあるようですが、あくまで僕は、どの国であろうと機能するように民主化し、そして動乱、戦争虐殺や餓死の最小化を願っています。それは日本の安全、経済的繁栄にとってもプラスでしょう。難民に来てもらったら困るので(本音)。
なんとか中国にとってもよく、日本にとってもよい道を見出せたら、とあくまで夢想しています。もちろん現実的には強硬に、崩壊したときのとばっちりを最小限にするように努力し、もちろん日本の歴史や伝統、領土と安全に対する攻撃は中国人にとっても損になることを中国人に知ってもらいたいです。

【人と生まれた者が、自由と民主主義なしに生きることそれ自体、非民主的な政体に対する義憤】とおっしゃいますが、その考えはアメリカの盲目的善意、押し付け的民主化とどのように違うのか?
私には違わないように思います。


本質は同じです。ただ、それ自体が悪なのではなく、民度経済という土が整っていないところに無理に民主主義というデリケートな苗を無理矢理植えるから機能しないのであり、僕なら土を耕してから苗を植えます。
ただ、歴史を見回すと日本を含め、民主主義は英米、カナダ、北欧、ベネルクス、スイス、イスラエル、オーストラリア以外機能しないのかも、と思うこともありますが…
これには結論は出ていません。
日本の民主化を主張しつつ、トルコと台湾を見守りたいと思います。

非民主主義国家があったとき、その国を民主化することが近隣諸国あるいは他国の義務だなどといえる理屈はありません。

国としての義務ではなく、人間としての同情です。

共産中国が危険で、民主中国は安全ではないのです。(民主中国とは語義的矛盾だなどといってはいけません)

マクドナルドのたとえを使ったのが極端すぎて、ネオコンと同一視される誤解を生んだかもしれません。ただ、僕はヒトラーの例を挙げて民主主義国でも危険がゼロではないことは触れています。
逆に共産中国が安全というわけでもない、どちらにしても100%安全でもないし100%危険でもない、と考えています。
僕は民主主義のほうが…できれば言論の自由が本当に保障され(その点韓国は失格)、政府をチェックする世論があれば、よりリスクは低いと思っていますが、
いかがお考えでしょうか?

またいずれ数年先に迫るエネルギー不足、水不足、食料不足によって、我々の責任でなくても爆発することに間違いありません。

リスクは非常に大きいです。 けれども僕は、「京を囲みて十月に及ぶ、城内子を換えあって食う、ついに城開く、許さず四千万ことごとく坑す」となるのはちょっと寝覚めが悪いですし、とばっちりも世界経済への影響も怖いのです。
確かに中国はバブルなので、それをどうすればいいか…さらに全世界の環境問題にもつながりますね。
それらについて僕自身は、「人間にこんなうまくできるわけがない」とわかっていながら希望的夢想をしています…まだ未完成ですが http://www.moemoe.gr.jp/~nakayosi/fiction/if.html で青春ラブコメ小説の形で描いています。
まあ、確かに中国と北朝鮮がある日突然きれいさっぱり消えていたら、環境にも政治的にもさぞいいでしょうが…それをいうと、WASPの人種差別選民思想黙示録狂信者が本当に非白人皆殺し生物兵器を作りかねず、そのときは日本人も死ぬのでまずいのです。
小規模爆発でガス抜き、というビジョンも、僕のビジョンもうまくいくかは不透明です。僕のほうが夢想に近い分、より現実性は薄いのでしょう。
未来は一通りではない、ですが、だからこそどう流れるにしても、あまり多くの血を流し、多くの餓死を伴うのはやめてほしいと僕は思っています。
まして核戦争や環境汚染の暴走で人類全体を巻き込むことだけはやめて欲しいです。

大国主命様
ご意見ありがとうございます。
誤解を招くような練られていない言葉で大変申し訳ありませんでした。
まず、残念ながら経済交流が深まっており、経済的な相互依存が存在していることは合意しうる事実だと思います。
もちろん中国の経済に多くの問題があることもおっしゃるとおりで、よいビジネスパートナーでもないことはその通りです。
中国を過大評価もせず、貶めず…特に若い層は日本の若者など足元にも及ばないほど勉強しています…等身大に見て、うまく利用したいです。

4も今のところは確かにロシアの力は衰えていますが、それも一寸先は闇です。
6はもとより夢想です。ただ、中国人に語りかける立場であるなら、一方的に「そっちがあんたの政府に教えられていることは間違っている」というだけでは、向こうは反日がアイデンティティになっているのですから、反発されるだけだと思います…反日は嘘だからこそ、別に彼ら自身誇れる真実を見出し、ちゃんと近代と向かい合って欲しいのです。
そうなったほうが日本にとってプラスである、という利己的な考えもあります。

では、色々失礼な反論で申し訳ありません。
ご鞭撻を楽しみにしております。
chic stone様 毎度ありがとうございます。
まずお断りといいますか、ここの前提条件ですが、思考実験ですから誹謗中傷以外なんでもありとしましょう。
chic stone様がおしゃるとおり、未来は一通りではないと思います。
数限りない未来から、私たちにとって一番良い未来を考えましょう。
それが考えることの価値だと思います。
大国主命からまたご意見がありますからジャンジャンお便りください。

●大国主命様からお便りを頂きました(06.02.28)
どうも、管理人さん。大国主命です。
SLEEPさん、蔵信さんとご意見の通りだと思います。
ちなみに、小生は、中国の民主化は、たぶん中華思想等が妨げると確信します。つまり、「中国式民主主義」=「中国式人種主義」で、日本民族の殲滅を旗印に掲げ、全世界を征服する腹だということです。
その証拠に、世界中にチャイナタウンがあるそうです。アフリカにすらぽつぽつできているそうです。(オスマン=サンコンの話より)
世界中にあるチャイナタウンの中国人たちが、その国の政治をいじっている場所が出てきてます。マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、シンガポールが端的な例です。その証拠に、反日政策を掲げています。
特に、インドネシアの副首相は、日本のODAを非難しています。
かれは、華僑です。そして、北朝鮮非難決議に反対または、棄権するよう、東南アジア諸国によびかけていたのも彼です。 これだけみれば、お分かりだと思います。中国が民主化する、または、民主化させるにしても、危険な存在だということです。大同団結して、世界征服しかねないということです。
もはや、残された方法は1つ!蝿叩きならぬ、経済制裁や最悪先制攻撃による軍事行動で、「民主中国」を全土廃墟になるまで潰すのが最適なシナリオだと思います。これで、環境破壊も一気に解消すると思います。
大国主命様、毎度ありがとうございます。
かなり過激な発言ですね  昔カルタゴは滅ぼさねばならないと語った宰相がいました。危険ははやめに摘み取らねばならないということでしょうか?
そういえば何の本だったかチャーチルが「ヒトラーを無力化するには早く手を打っておけばよかった」と言ったとありました。
予防戦争が許されるのか? 奇襲が許されるのか? 考えると泥沼に入ってしまいますが、イスラエルのような極限状態の国家ではそのような思考実験も許されないでしょうね。
しかしながら中国とはあまりにも巨大すぎて扱いに困ります。歴史にある限り中国は真に統一されたことはなく、現在の版図では不可能ではないかと???
結局、パールバックの「大地」の様相に先祖がえりして内戦を繰り返すことが中国のあるべき歴史の継続なのでしょうか?
せめて近隣諸国、世界各国に迷惑をかけないようにと願うばかり

エッツ、民主化ですって? そんなの選択肢にありませんよ!


●大国主命様からお便りを頂きました(06.03.09)
どうも、管理人さん。大国主命です。
今日は、Chic Stone氏との対話形式で行きたいと思います。

Chic Stoneさん。小生は、貴兄の仰ることは、痛いほどわかりたいです。ただ、中国は目先の「経済成長」という砂上の楼閣に自惚れ、なにやら、「保守」の傾向を強めています。なぜなら、都会に住む中国人は、「ようやく貧しい時代が終わった」と喜び、現体制のままでよいと考えているからです。
なぜこのように、小生がいうのか?それは、小生が大学時代、留学生のチューターをやっていて、中国人に「民主化した中国に住みたいか?」と聞いたことがあります。答えは、決まって「民主化すれば、農村の二等国民が押し寄せて、国が乱れる。また貧しい時代に逆戻りはいやだ」というものでした。つまり、中国人の多くは民主化を望んでいないということです。
確かに、脱党840万人に達したと大紀元は述べていますが、どうも、眉唾ものです。かれら中国人は「嘘を100篇つけば本当になる」と今も述べていますので、到底信じられません。
結局のところ、小生は、中国人は「自由や平等」は二の次で、豊かさを第一に追求したいだけのようです。せいぜい、共産党が自由なビジネス活動を邪魔した場合か、バブル崩壊で共産党への恨みが爆発した場合のみ、共産党一党独裁が崩壊するぐらいが関の山だと思います。そして、群雄割拠の状態で、それぞれバラバラの経済活動を追及していくのだと思います。
専門家の中には、彼らが「統一中国」を望んでいるので、分裂はありえないとか、言っていますが、逝っているとしか言えません。自分さえよければよい、寄り合い所帯にもならないようなバラバラの心では、「統一中国」での民主化はおろか、「経済発展」や「一党独裁から複数政党制」への移行も永久に不可能かと思います。

追伸:ここ2回の小生の投稿は、貴兄のお心を踏みにじったようです。
★★★心よりお詫び申し上げます。
★★★大国主命拝
大国主命様 毎度ありがとうございます。
中国が保守という意味は私にはよくわかりません。中国にはいわゆる保守とか革新という表現は当てはまらないのではないかと思います。
覇権主義か内向か、私有をどこまで認めるか?という選択はあっても、かの国には保守も革新もなさそうです。
いずれにしても日本にたかる構図は変わらないようです。
外側とではなく、中国人自身が・・・それは中国指導者、権力者と同意ですが・・・まず内部構造を整理し、己の国をまっとうにすることが第一ではないでしょうか?
それができずに他国を叩くという選択肢は非常に危険ですし、日本にとってははた迷惑極まりないことです。
しかし、日本だけでなく、チベット、モンゴル、西域と覇権主義は中国人にとってDNAに埋め込まれているんでしょうか?
それともイギリスなどに叩かれた過去への反発なんでしょうか?
大国主命様 いかがなんでしょう?


●chic stone様からお便りを頂きました(06.03.08)
佐為様 お返事が遅れてしまって申し訳ありませんでした。
寛容な対応、感謝します。

大国主命様がまたご意見を下さっているので、よろしければ答えることをお許しください。
この返信はもう、「なぜ中国に民主化を求めるのか」というテーマから大きく外れているので、大変申し訳ないですが。

以下返信:
僕自身がきちんと論旨をまとめる努力をすべきですので、どうかお気になさらないでください。
今後もできるだけ対話に答えたいと思います。

実体験からの中国人の声はとてもリアルでした。
つまり、今の中国人は利己的で豊かさしか望んでいない、と。
それはかつての日本人に対する批判にも似ていますね。

そこでは、僕自身昔考えた、
http://www.moemoe.gr.jp/~nakayosi/diary53#16 、#17の問題が出てこないでしょうか。

中国人の精神はどうしようもなく、反日ぐらいしか入らない空虚なままなのでしょうか?
西洋近代に対する対抗理念を生み出し、古くて新しい、よりよい文明を築く知的エネルギーはないのでしょうか。
それは日本もですが。

中国の未来に希望はないのでしょうか?
ならば日本はこれからどこへ行くのでしょうか?

それでは、季節の変わり目ですのでどうぞお体にお気をつけて。
chic stone様、毎度ありがとうございます。
中国は崩壊するのか?世界一の強国になるのか?アメリカの覇権はいつまで続くのか?
そんなことを考えるとき、まず私たちは何のために考えるのか?という前提があるのではないでしょうか?
主観的客観という言葉がありますが、私たちは完全完璧に客観的になることはできません。
私たちの行為、思念すべては自分のためであろうと思います。
私たちは自分にとって都合の良い未来を築く権利というか、行動の自由があるのではないでしょうか?
独善であっても、思い込みであっても、独りよがりであっても良いのではないかと思います。
個人が己の人生を歩む権利があるのなら、国家は己の価値観で生きていってもいいはずです。国家、個人が普遍的自由を持つことを認めましょう。
私は、中国の覇権を批判して、日本の覇権を認めて悪いことはないと断じます。
中国には中国の都合があり、アメリカにはアメリカの都合があり、日本は日本の利益を最大化する権利があると思います。 世界には複数の国家があるのですから、当然そこにはコンフリクトが生じるでしょうし、争いが起きるのも当然です。
話がとりとめがないと思われるかもしれません。
私の論点は次の通り。
この世界はゲームそのものです。もちろん遊び半分じゃありません。国家とその構成員の命を懸けた真剣勝負なのです。
だから参加者はすべて傍観者であることは許されない。みなゲームの一プレーヤーとして己の立場で真剣なプレイをしなければならないのです。
自分と所属するチームのために最善を尽くすことしかないのが現実ではないのでしょうか?
自分の期待する未来を実現することを他国や他の国民に期待するのは間違いです。
天は自ら助けるものを助けることは間違いない。
中国の精神がどうあれ、中国の指導者(独裁者)がどうあれ、私たちの未来をこうするのだというウィルがまず第一ではないのかと愚考いたします。




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