もっともISO14001規格で名は体を現さないのはこの項番だけでなく、「4.4.2力量、教育訓練及び自覚」も力量の要求はありますが教育訓練の要求はありません。
ところが現実は教育訓練が一人歩きしているようです。![]()
もちろん国家資格とか社会通念としての力量のレベルが認知されているならばよいが。他方、文書化された手順があれば、逸脱があってもその原因は「手順を知らなかったのか」「手順を守らなかったのか」「文書化された手順が悪い」のかいずれかであり、それぞれの対応によって改善が進む。
私は現場で、新しい製品の生産開始にあたり、作業工程を展開し、各工程で必要な冶工具を設計し、たくさんの作業指示書を書いて、塗料や副資材を手配して、段取りを整えて、現場で作業者に手取り足取りして教えて、物を作らせるという仕事をしていました。 ![]() そんな仕事をする過程で、私はたくさんの失敗をしてきました。 私の描いた梱包作業の絵でダンボールのフルート(波目)が分かりにくかったためにダンボールの方向を間違えたことがあります。 全面塗装するものを一面のみ矢印を引いて「全面塗装する」と描いたら、作業者が矢印のある面だけ塗装して客先に出荷されたこともありました。 文字が薄くコピーがきれいに映らない(レジブルでない)で読み間違えられたこともあります。 すべては己の責任です。そんなことになると今度は改修作業の手順を考えなければならないのです。 ![]() 仮にそのとき、「図面の読み方が悪い」とか、「普通の人なら分かるはずだ」といったところで、引かれ者の小唄、恥の上塗りでしょう。 そういう体験からa項の【<約束>から逸脱する可能性があるなら文書化した手順をつくれ】という文にまったく同意です。 そんな現実を知らず、言葉の遊びをする人は私との議論の土俵に上がってはいけない。 |
この手紙はあなたと、あなたが送る5人の人に幸運をもたらす手紙です。 この手紙とまったく同じ文章を書いて5人に差し出してください。 絶対にこの手紙を止めないでください。 もし止めたら、あなたは不幸になります |
今では87年版など知らない人も多いだろうが、ISOやってますとか品質保証屋ですというなら、ぜひ87年版を理解しておくことがよい。ISO9000の認証を受けようとする会社は、部品やサービス、もちろん製外の調達に当たり、相手先に品質マネジメントシステムの構築を要求しないと認証してもらえないというのだから、これはばい菌やウイルスのごとく増殖するのは必然である。ばい菌やウイルスは近寄らないようにしていれば感染しないのだが、このISOウイルスは事業をしている限りお客様が要求してくるという非常にアクティブなのです。
読めばISO9001の2000年版がいかに87年版より退化してしまったのかがわかるだろう。
もちろん要求すればよいのであって、調達先がISO認証しなくてもそれは仕方がないというのが規格の定めである。 行政が入札条件にISO認証を要求するのはあらたな税金なのか? もっとも最近はISOを無視することになったらしい。 |
もちろんその拡大実施に当たっては現場でさまざまなあつれきがあったのは事実。何事にも光と影はある。論点を戻すと、4.6.6の最後の文章が拡大解釈された結果、6物質フリーをはじめとしてその組織のEMSの改善、パフォーマンスの向上は見込めるのだろうか? もちろん単純に向上すればよいというのではなく投資効果が確保されなくてはならない。
あなたはプロの環境マネジメントシステム屋です。 私ですか? 40年間の実績があります。 |