- 第二番目の文章の主語は誰か?
「損害の救済」と同様にといいますか、この場合は特にといいますか、「差別するのは誰」か不明確です。
もちろん英語原文にもありません。
nor shall any person be in any way discriminated against for sponsoring such a petition.
本当は"by the Government"があるはずなんですが
しかしまあ憲法が国民と国家の契約ですから「国家」があることにしておきましょう。
そうしますとこれは国家が差別してはいけないということであって、周りの人、民間団体が差別しても憲法違反ではありません。
いえ当たり前のことなんですが、現実の世の中には政治的な紛争後に反対派から差別されるのは憲法違反であるなんて語ることがありますので、
自分と同じ意見の人と異なる意見を持つ人を同じく扱わない、付き合わないとう差別行為が清いか芳しくない(かんばしくない)かはおいといて、そういったことまで憲法が規制していることはないでしょう。
- ところで国家が上記請願を受けたときに差別する根拠はもともとなさそうです。
前にも申しましたが、主権は本来国民が均等に保有しているものであり、それを国家機関が預かって運用しているに過ぎません。
預金者の金を預かっている銀行が、その運用を誤って顧客に損をさせたりすれば執行役あるいは担当者が弁済するのは当然ですし、違法行為あるいは過失があれば刑事罰を受けるのも当然です。
そのとき、執行役あるいは銀行が訴えた個人を差別したらそれこそ主客転倒、認識間違いもはなはだしい。
同じく我々が政府に預けている権力をばかな公務員がおもちゃにし不始末をしたときは、ご本人及びその監督者の首に縄をつけて市中引き回しすることになんのご異議がござろうか!
・・・と、両手を広げて首を回す・・・
★★★★大向こうからぜひお声をかけてください。

私は高校をでると、機械製図工として仕事に就きました。
機械製図というのは簡単に言えば
「三角法」で形状を書き示すわけですが、当然たくさんの寸法数字、材料記号あるいは注意書きを書き込みます。
このとき、同じところの寸法を決して二重に記入してはいけないというのが約束事なのです。
じゃあ特定の箇所の寸法がどこに書いてあるか分かりにくいじゃないか? 正面図と側面図あるいは平面図にも描いておけば読みやすいのに・・・・
そうじゃありません。一箇所しか記入しないで誰にでもすぐ分かるところに寸法を記入する、それが機械製図工の腕の見せ所じゃありませんか。
えっつ、何の関係があるのって?
この日本国憲法って、同じことを繰り返し繰り返し書き続けているんですもん、
こんな図面を書いていたら上司に呼び出され「君、機械製図工が合っていないんじゃないか? 今ならまだやり直しがきくから」と一月分の給料を押し頂く羽目になってしまいます。
はい、本日のまとめです。
「こんな非論理的な文章では単位は
認められない。再提出を要する」
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