もちろん一番使うのは頭です。
私は
「誰それがこう言っている」と終わることはできません。
私は常に
「私はこう考える」と終わらなければならないのです。
まあ、そんなわけでこの正月休みに始めて人様の憲法のいろいろなホームページを拝見させていただきました。
「日本国憲法」で検索しますとGoogleで52,200件、G00で36,808件、infoseekで4,031,056件が見つかりました。(1月3日時点)
検索した結果をあたってみると護憲集会とかいわゆる平和運動あるいは憲法記念日の行事報道なども多く、かつまた同じものがダブっていたりしています。特にinfoseekはそういった一過性の記事が多いです。
憲法そのものに関するホームページというのは全体の1割程度でしょう。そういった憲法の周辺のものを取り除き、憲法そのものに関するものの中身を見ますと
ほとんどが憲法の文言をそのまま載せているだけです。
中には若干コメントをつけているのもありますが、そういったホームページでもコメントがある条文は憲法103条の中で十数箇所くらいしかありません。それもその条項ごとの解釈あるいは一語一句の正否を吟味しているのではなく、過去の判例などを参照しているだけです。
私のように条文の一語一句を検証しているホームページは見当たりません。
しかし、憲法全文をただ羅列したホームページを作りインターネットに載せていったいどんな価値があるのでしょうか?
そういったホームページがたっくさ〜んあるということが謎です。
ホームページを作りたい、でもコンテンツがない、著作権のない憲法でも載せようか・・・とでも考えてホームページを開設したのでしょうか?
憲法に限らず官報に掲載された一切は著作権がありません。それを引用した者は引用した旨の通知と著作物2部を送付する義務があるはず・・・もっともインターネットにアップした場合はどうなんでしょう?
ですからそれを自分のホームページに載せても法的な問題はありませんが、ホームページの開設者ならなにがしかの付加価値を付けないと設立した意義がないのではありませんか?
単なる条文としての電子データなら電子政府にあり、常時最新のものに差し替えられているのですから・・・憲法は改正はなさそうですが、法律はほぼ毎年改正されてます。
単に憲法全文を掲載しているだけのウェブサイトを立ち上げていること自体が恥ずかしくありませんか?
自分の頭で考えて自分の言葉でなにかを付け加えなければ世界に向かって情報発信する存在価値がないではありませんか?
俗に言う護憲派あるいは改憲派いずれのホームページもそれぞれ現憲法で自分に都合の良いところのみつまみ食いして主張しているだけ・・・かつその解釈も文字解釈ではなく制定のいきさつからあるいは学者の解説を引用しているようなものばかりです。
9条はすばらしいといいながら、第一章は悪のきわみだと語り、それでいて結論は護憲であるというわけの分からないホームページなんかゴロゴロしているのです。
もはや論理ではなく、宗教あるいはオカルトの世界です。
憲法論というより改憲することあるいは改憲しないことを主張することが目的のようです。
論点を間違えてませんか??
以前教科書問題が騒がれた時、いったい反対運動に参加した人の何割が実物の教科書を読んだのでしょうか?
まず、ほとんどの方は読んでいないでしょう。
だって、まだ公開もされていないとき一般市民が中身を知ることはできません。
自分の目で読んだこともないものに対して 『はんた〜い』なんて目を吊り上げてよく言えるものです。 
私は・・・面前ででもネットの世界でも・・・証拠を確認できなければ自信をもって発言はできません。
監査にいってごらんなさい、相手を説得するための権力があるわけじゃありません。証拠!それがすべてです。
まして裁判と違うのは裁判官はおらず、調停者はいない。監査側・被監査側が双方誠意を尽くして事実に基づき監査結果という成果を出さなくてはならないのです。
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憲法を語るなら、憲法を読みましょう。
エライ先生が書いたものや、政党のアジびらをみてもしょうがない、
「平和憲法」といっても、平和の定義はなにか?平和憲法とは「平和を維持する憲法か」「平和憲法と自称する憲法か」「特定集団が平和憲法と称しているものか」「単に武力を持つことを禁止している憲法か」「先制攻撃を禁止しているのか」などなどを自分の目で条文を一字一句読む、それが考えることであり、ネットの世界で発言する根拠でありましょう。
複製がきわめて容易な情報化社会において『オリジナリティ』にしか価値はありません。
以前有事法制論議の時に、某氏から「あなたは有事法制案を読んだのか?」というご質問をいただいたことがあります。
私は読んだことのないものについて書きません。
審議中の法制案はすべて電子政府にアップされており国民が見ることができます。
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私は弁護士さんのような法律の専門家じゃありませんが、環境関連法は目を皿にして読んでいます。もちろん法律だけじゃ足りません。施行令、規則、ガイドラインのレベルまで読まないと実務ができません。
行政指導には従わなくても良いと行政手続法にあっても何事かあったときは・・・・
法律全般は知りませんが、法律を読むことと関係する上位下位規程とのつながりを読むことは慣れてます。
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というわけで自分が理解したこと、自分が考えたことしか書きません。
でもインターネットにある憲法に関するたっくさんのホームページを見ますと、自分が理解してないこと、自分の考えでないことを書いているホームページがたくさんあるようです。
論説の高尚さ、精緻さ、もちろん一番大事なことですが主張が正鵠を得ているかどうかは
はなはだ疑問ではありますが、この憲法コーナーは私が検索した中では一番充実していることは間違いなさそうです。
少なくとも、私のようなアプローチをしている方がいないこと、そしてその考察がユニークであることは確実です。
結論として、
・・・笑わないでください
・・・私の憲法論ほど中身があるホームページはありません。特に逐条解説があるのはここだけです。 ご確認ください。
いやあ、このウェブサイトはけっこうすごいのだと我ながら感心してしまいました。
ゆえに演繹されることとして、私は今までのアプローチ方法と文字解釈方法を継承し、憲法全条項についてコメントを続けていくことにしました。
もちろん私の自己満足が正しいかどうかはインターネットにアクセスしているみなさんに判定を下していただくことに異議はありません。
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今までにコメントした条項はまだ全体の約4割、これだけで1年と1ヶ月かかっております。
残りにも1年以上かかるでしょう。 全条項が一巡するのは2004年春くらいでしょうか?
当分楽しめそうです。
お付き合いのほどよろしくお願いします。
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