ビデオCDについて

LAST UPDATED 4/23 2008

ビデオCDは通常のCDにCDクラスの音声とVHS程度の映像を約74分収録できるようにしたフォーマットである。物理的にはCDと同じディスクである。

倍速のCDドライブを再生環境として想定していたため、映像と音声のデータストリーム速度は1.5Mbps程度。(映像1.15Mbps固定、音声224kbps固定)
解像度はNTSCでは横352×縦240ピクセル、PALでは横352×縦288ピクセル、フレームレートはNTSCでは30fps、PALでは25fpsだが、インタレースには対応していない。
画像はMPEG-1、音声はMPEG-1/Layer-2で圧縮してあり。画質・音質ははっきりいって良くない。 だが、エンコーディング技術の進歩によって、現在のビデオCDの画質は飛躍的に向上し、動きの少ない場面ではVHS以上のクォリティを実現するまでになっ ている。(アニメーションは苦手だが) 特にソニーオーサリングスタジオがエンコーディングしたソフトは比較的に高画質である。

最初、ビデオCD(Ver1.1)はただ約74分の映像を再生するだけであったが、 ビデオCD Ver2.0でプレイバックコントロール(PBC)と、高精細静止画機能が追加された。 プレイバックコントロールとは、途中に分岐点を作ったりできる機能で、 これによってビデオCDの利用価値は非常に大きくなった。 高精細静止画は、ビデオCDの動画部分の約2倍の解像度を持ち、LDやDVDの静止画程度の画質を誇る。

かつては、DVDプレーヤーのほとんどにビデオCD再生機能も付いていたが、現在は少なくなってきている。

パソコンの性能が向上により、パソコンでもビデオCDが見られるようになっただけでなく、 自分でもビデオCDが作れるようになったが、DVDの普及のより次第に利用される事が少なくなり、現在ではほとんど使用されていない。

現在ではMEPG4-AVC/H.264やMPEG2-AAC等、圧縮技術の進歩により、ビデオCDと同程度のビットレートでDVD-Video並の解像 度(横720×縦480ピクセル)とフレームレート(60fps(フィールド/秒))が実現できるようになっている。


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