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ちょっと古い外国車にカーナビを付ける時,問題になるのは車速センサーです.BXも例外ではなく,標準では車速パルスを取り出す事ができません.タイヤを磁気化させたりする製品が市販されてますが結構高価な代物です.
そこで,流用可能なセンサーを探す事にしました。
「車速センサー」をキーワードにCitroenists' Mailing Listの全文検索を利用してみると,どうやらCXの100kmブザーセンサーが流用できそうです.
[ 解説 ] 1970-80年代頃の車には走行速度が100km位になると鳴り出す「100kmブザー」なるものが装着されていました.スピードメーターやメータケーブルの回転をパルス信号に換えるなどして速度を検出する仕組みのようです.
早速,ADDZESTのNVA9400Fという,今ではちょっと古くなったCD-ROM機に装着してみました.
(1999年初頭には現役モデルだったんですよ.ナビの進化は恐ろしく速いです)
テスト車両は'89年のGTI-16Vです.
「100kmブザーセンサー」の仕組み
BXのスピードメーターケーブルは上下2分割,繋ぎ目はエンジンルームから車内へ入る直前にあります.上下は手で緩む程度のネジで繋いでありますが,センサーはこの中継部に挟むタイプです。
自分の車ではセンサ側のネジ山やケーブル先端の形状もぴったり合いましたが,一部にはケーブルとの相性が悪いものも有るようです(後日談).
オートショップ・キャロルさんから標本採集してきたCX用100kmブザーセンサー.
CXではエンジンルーム内,左フェンダーの内側にセンサーが付いています.
左側の黒い四角い部品の中にリードスイッチが入っています.ケーブルと同軸で回る永久磁石の磁気で開閉する仕組みです.
1回転2パルスを発生するというセンサーには2本の配線があり、1本はナビの車速センサ用リードへ、もう1本はボディー側アースへと繋ぎます。室内への引き込みには、メーターケーブルの穴を利用しました。
装着後の試乗では、本体の車速モニタでパルスの発生が確認できました。
ある程度学習させたあとGPSアンテナを隠してみましたが500m位はほとんどズレもなく誘導を継続していました。しかし、ややフレの強くなったスピードメーターが気になるところではあります。