2000年6月、東京渋谷のロゴスギャラリーで『廃虚の博物學』展〜写真と標本箱によるオマージュ〜
と題された展覧会が開かれた。 これは、1999年11月に出版された、懐古文化総合誌『萬』の臨時増刊号『廃虚の魔力。』
のなかでほとんどの写真を撮った大沼ショージ氏の写真と、撮影時に廃虚で拾ったものを標本化したもの、
廃虚侵入時の映像などを分類して展示したものだった。石ころ、拾いモノ、土はもちろんのこと、空気まで、ある。

そしてこの展覧会のカタログを製作したのが、空中線書局主宰の間奈美子さんなのであった。


(カタログより)

(カタログより)
『廃墟博物標本セット』
ボックス120x150x40mm
帝国ヘルスセンターのローマ風呂壁片、和歌山八光苑内の気体、摩耶観光ホテルのポジフィルム。(大沼ショージ限定30箱制作)
『廃墟の博物學』カタログ

編集 : 田端ヒロアキ(ヨロズ編集部)
発行 : 戸崎きみえ(有限会社DANぼ)
造本 : 間奈美子(空中線書局)

『廃墟遺物標本箱』
ボックス120x520x70mm
実物を見ていないので正確ではないが「洋酒の豆知識」や客の落とし物っぽいキィフォルダーなどが採取されている。