![]()
|
京都の空中線書局をご存じか。知っているひとはきっと知っている(あたりまえだが)に違いない。
2000年に届いたのは、金に白文字、蛇腹になった両面に見事な回文。回文としての楽しみはさることながらそのアイテムのひとつひとつのセンテンスが媚びないガラス語で気持ちいい。表紙は菓子折リボンのスケルトン(?)、「さあどうぞ」の気分がこれまた媚びずに心地よい。
その造本の具合から作業の名残が漂ってくる。想いはカタチにするしか伝わらないことをセンチメンタルに語る暇に、一個ずつそこにカタチをつくってゆくひと。新たにできたモノは四方八方余韻を生んで、極めて音っぽくここにも届く。それがだから”響き”なんだと彼女はあっさり言うのかも。 |
気になってぺらぺら
本の楽しみ方はいくらでもあるが、どうしても手元に置きたい本がある。気になったその時にとにかくそこにあってぺらぺらぺらぺらめくりたい。そんな意味で今夜もまた手にしているこの本は愛おしい一冊。次はどんなのカナと待ち望んでしまう。 |
![]() |