空中線書局 ビブリオ・アンテナ(6) 未生響 2002年2月25日発行 限定500部 .......thanks! ...28/500

0)袋を開けると上のようなセットがあらわれます、が、本文が部分的に袋になっていて読めません。いったいどうしたことでショウ。
『ピンクの肋』のひらきかた
1)
本文を立ててみました。ちょっとわかりにくいけど、確かに部分的に袋になっているので、中味が読めません。

後付けに「塩ビ板製ペーパーナイフ附録」とあります。そっか、この「★MERHENORGAN」と書かれた変形ダイヤ型のものでカットするのねと取り出す。
2)
地の袋部分には大きなミシン目があらかじめ入れられてあるので、それに添って丁寧に袋を切って頁を開いていきます。

さて地の部分は全部開きましたが、まだ袋の部分が残っているようですよ。
3)
左の写真で、中綴じされた右半分は全部開いていますが、左半分がまだ開いていませんね。こういう状態って必要以上に中を覗き見たくなりませんか。
そんなわけでちょっと覗いて見るのですが、そういえばこんなキモチと仕種を見透かしていたかのように、この本文紙は結構厚い紙が選ばれています。ちょっとやそっとで破けやしません。
4)
右半分の袋部分を拡大して見てみましょう。こんな感じです。地のミシン目をカットした具合も、これでわかりますね。

ビシッとバシッとまっすぐ切るのもいいんですが、こういうことでギザギザが出来るのもいいものです。余談ですが私は積極的にこっちの質感のほうが好きです。
5)
はい、その部分もカットしてやっと全頁が開きました。 扉にあるタイトル、「MERHENORGAN ピンクの肋 幼日グランドの心象交通」にも御対面。

ピンクの肋の解体に成功したあなたはこうして、未生響が手招く「メルヒェンの戸口」の前にようやくすっくと立てたわけです。では、いってらっしゃい。出口は、あるカナ...。

おまけ

つまりこの本は、左写真のように折ってカットしない一枚の紙が綴じてあったのです。

そもそも本はこんな具合に大きな紙に印刷したものを束ねるわけですが、bookbar4でもこの折りっぱなしの形状に敬意を表して新聞折本ってのをやっているのでこちらから見てね。   (2002.3.10 4-kama記)