「....きれいな空色の紙があったので、 ついお土産用につくってしまいました.....」

こんな手紙が届いたのは、梅雨の中休みの暑い暑い休日だった。
間さんの頭のなかには、紙やらなんやらの素材の見本帳が並んでいるに違いない。素材との出会い、風景との出会い...実際の様々な出会いがやってきたとき、「まってました!」と本造りが始るのでしょう。
ありがトウ、とてもうれしく受け取りました。

手にとる快感

写真がよくないので補うと、本文は一折りで、ゆるやかな組みで刷られています。表紙は「きれいな空色」に白でタイトル。その上に塩ビのカバーがかけてあって、全体を”れすとらんとのめにゅう”みたいに銀色の紐でくくってある。その紐には透明ビーズが一個。

なかをのぞいてみると...。

空色の床屋が、空の床になってしまうお話。
さぁあなたも空色の床屋を見つけたら、ぐいっとドアを押してみよう。こぎれいな理髪師に「chapo-pu-chappo-pu-chappo-pu-chapo.......」と髪の毛を洗ってもらって目を空けたら、ぽっかり空に、立っているカモ。