そんな陰謀を、私は受けてたちましょう。対等であるために、これまでのようにプリントを束ねてべっとりノリで固めたり、パッケージであることを一方的に求めてきた態度を改めようと思う。だからあえて、それらとは区別して plastic book をなのっておきたかった。
『 plastic book 』の製本装丁は、糸をもちいてかがる。それは、本文紙がしっかりかつ優しく綴じられて強固な「背骨」を持ち、しなやかに開く構造を持つこと。あとは、自由だ。
「慈悲深い造り主よ!汝のプラスチックな手をもて、その力を顕わしめ給え」(18世紀、最初の英語辞書を作ったサミュエル・ジョンソンが造り主のプラスチックな能力をたたえた言葉)
このplasticbook版『十八時の音楽浴』は、2000年春の「東京国際ブックフェア」の 「book-ing」さんのブースにてユニバーサルブック構想の一例として展示されました。 |