受水槽清掃の相場
受水槽容量 清掃費(円)
10トン以下 49,000
20トン 73,000
40トン 110,000
60トン 136,000
80トン 170,000
100トン 190,000
200トン 263,000
300トン 345,000
(建築施工単価99夏号より)
*水槽検査5項目(塩素、色度、濁度、臭気、味)を含む。

水質検査の省略不可項目(いわゆる必須10項目)
一般細菌 100 個/mL以下
大腸菌群 検出されないこと
硝酸性窒素及び亜硝酸窒素 10mg/L以下
塩素イオン 200mg/L以下
有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) 10mg/L以下
PH値 5.8以上8.6以下
異常でないこと
臭気 異常でないこと
色度 5度以下
濁度 2度以下
* 検査費の相場は1回1万4千円

・水質検査成績書の詳細
 
検査項目 基準 主な不適の原因 身体に対する影響等 対策等
一般細菌 100個/mL以下 し尿,下水,排水等による 
汚染の疑いを示す。
経口伝染病等消化器系病原菌による 
疾病など汚染の指標となり得る。
煮沸消毒, 
塩素滅菌装置取付
大腸菌群 検出されないこと し尿,下水,排水等による 
汚染の疑いを示す。
経口伝染病等消化器系病原菌による 
疾病など汚染の指標となり得る。
煮沸消毒, 
塩素滅菌装置取付
カドミウム 0.01mg/L以下 鉱山,工場排水の混入によ 
る汚染の疑いを示す。
腎臓障害。連続的に摂取するとイタ 
イイタイ病等の原因。
飲用利用の停止及び, 
原因の追及,水源の転換
水 銀 0.0005mg/L以下 工場排水等の流入による 
汚染の疑いを示す。
口腔障害,言語障害,神経障害, 
腎臓障害をおこす。
セレン 0.01mg/L以下 殺虫剤,工場排水の混入の 
疑いを示す。
中枢神経障害,皮膚炎,胃腸障害。
0.05mg/L以下 地質による影響とその他 
鉱山,工場排水の混入によ 
る汚染の疑いを示す。
有毒,蓄積性あり,神経系統への障 
害。血液や血管系を侵し,貧血,血色 
素量の低下,頭痛,食欲不振をまね 
く。腎臓障害,不妊。
ヒ 素 0.01mg/L以下 地質による影響と農薬,殺 
虫剤,医薬品,除草剤の混 
入による汚染の疑いを示 
す。
爪や毛髪の委縮,肝硬変,知覚麻痺を 
おこす。
六価クロム 0.05mg/L以下 鉱山,工場排水の混入によ 
る汚染の疑いを示す。
激しい嘔吐と下痢,腎臓障害をおこ 
す。
シアン 0.01mg/L以下 化学工業,金属メッキ等の 
工場排水の混入による汚 
染の疑いを示す。
経口的に多量に摂取すると数分以内 
にめまい,頭痛,吐き気,痙攣,失神を 
起こして死亡する。
硝酸性窒素 
及び 
亜硝酸性窒素
10mg/L以下 地質による影響と流出し 
た肥料成分,し尿,下水等
による汚染が過去におい 
てはなはだしかったこと 
を示す。
乳児(6ヵ月未満)が高濃度の水を摂 
取するとメトヘモグロビン血症をお 
こし,呼吸作用を阻害する。
水源の転換, 
飲料用以外で利用
フッ素 0.8mg/L以下 地質による影響(温泉地帯 
に多い)と工場排水の混入 
による汚染の疑いを示す。
低濃度であれば虫歯予防に効果があ 
るが高濃度であれば有毒。体重減 
少,嘔吐,便秘,骨の形成障害がおこ 
る。
水源の転換, 
飲料用以外で利用
四塩化炭素 0.002mg/L以下 貯蔵タンクからの漏出, 
工場排水の混入等による 
汚染の疑いを示す。
頭痛,めまい,肝臓,腎臓,肺の障害 
等。
煮沸,曝気,水源の転換,活 
性炭処理
1,2- 
ジクロロエタン
0.004mg/L以下 頭痛,めまい,吐き気,意識消失, 
肝臓障害等。
1,1- 
ジクロロエチレン
0.02mg/L以下 肝機能障害,頭痛,視覚障害等。
ジクロロメタン 0.02mg/L以下 麻酔作用,中枢神経の抑制等。
シス-1,2- 
ジクロロエチレン
0.04mg/L以下 麻酔作用等。
テトラクロロエチレン 0.01mg/L以下 嘔吐,腹痛,めまい,肝機能障害等。
1,1,2- 
トリクロロエタン
0.006mg/L以下 麻酔作用,慢性胃炎,肝臓・肺障害, 
中枢神経の抑制等。
トリクロロエチレン 0.03mg/L以下 麻酔作用,嘔吐,腹痛等。
ベンゼン 0.01mg/L以下 石油製品の製造過程や石 
油の精製過程の漏出,工 
場排水の混入等による汚 
染の疑いを示す。
めまい,嘔吐,頭痛,中枢神経の抑制 
等。
クロロホルム 0.06mg/L以下 消毒の塩素処理過程で生 
成される。
麻酔作用,中枢神経の抑制等。 
人に対する発ガン性の恐れがある
煮沸,曝気
ジブロモ 
クロロメタン
0.1mg/L以下 皮下投与により中程度の毒性があ
る。
ブロモ 
ジクロロメタン
0.03mg/L以下 中枢神経の抑制,頭痛,吐き気等。
ブロモホルム 0.09mg/L以下 催涙作用,肝機能障害等。
総トリハロメタン 0.1mg/L以下  
1,3-ジクロロ 
プロペン
0.002mg/L以下 土壌線虫殺虫剤としての 
使用,貯蔵タンクからの漏 
出,工場排水の混入等によ 
る汚染の疑いを示す。
咳,呼吸困難等。 煮沸,曝気,水源の転換, 
活性炭処理
シマジン 0.003mg/L以下 農薬(除草剤)の混入に 
よる汚染の疑いを示す。
ヒトのリンパ球染色体で,姉妹染色 
分体交換頻度が増加するとの報告が 
ある。
水源の転換,活性炭処理
チウラム 0.006mg/L以下 農薬(殺菌剤)の混入に 
よる汚染の疑いを示す。
咽頭痛,咳,タン,皮膚の発疹,蚤痒 
感,眼の結膜炎,腎臓障害(むくみ,血 
尿)等。
チオベンカルブ 0.02mg/L以下 慢性毒性試験データーなど明らかに 
されていない。ニトロソ体の毒性も 
解明される必要がある。
亜鉛 1.0mg/L以下 鉱山,工場排水の混入によ 
る汚染の疑い。亜鉛メッ 
キ鋼管からの溶出による 
汚染の疑いを示す。
毒性は弱く健康上への支障は少ない 
が,白濁(白水障害)や不快な収れん 
味を与える。多量摂取の場合腹痛, 
下痢,嘔吐をおこす。
配管の交換及びライニング 
工事
0.3mg/L以下 地質による影響と配管等 
の腐食,工場排水の混入に 
よる汚染の疑いを示す。
衛生上の有毒性よりも洗濯の時衣類 
を赤くする,お茶の味を悪くする,と 
いう観点から基準値を定めている。 
(赤水障害)
除鉄装置取付,浄化器取付
1.0mg/L以下 鉱山,工場排水,農薬の混
入,殺藻剤として使用した 
硫酸銅の影響,給水装置の 
銅管,真ちゅう器具からの 
溶出による汚染の疑いを 
示す。
人に対する毒性は低く,急性中毒は 
銅塩を内服した時に起こる。多く含 
むと金属味を帯び(5mg/L以上),洗濯 
物を青く染める。
 
ナトリウム 200mg/L以下 自然水中に広く分布する。 
又,海水,工場排水などに 
よる混入や水酸化ナトリ 
ウムによるpH調整,次亜 
塩素酸ナトリウムによる 
消毒処理,軟化処理等に由 
来するものもある。
多量に摂取した事故例による急性中 
毒として,痙攣,筋硬直,脳浮腫,肺浮 
腫などがある。
 
マンガン 0.05mg/L以下 主として地質の影響によ 
る。その他鉱山,工場排水 
の混入による汚染の疑い 
を示す。
神経症状(言語障害)を主とする中毒 
症状。水を着色し食器を汚染する。 
(黒水障害)
除マンガン装置の取付, 
水源の転換
塩素イオン 200mg/L以下 海水の浸入,し尿,下水,排 
水等の混入を疑わせる。 
自然水にもいくらか含ま 
れ地域差がある。特に多 
量に含まれる場合あるい 
は急激に増加する場合は 
汚染の指標となる。
塩味を感じる値から,基準値が設定 
されているが,水中の濃度より食生 
活を含めた,全摂取量が問題となる
 
カルシウム, 
マグネシウム等 
(硬度)
300mg/L以下 地質による影響と海水,工 
場排水,下水等の混入の疑 
いを示す。水道ではモル 
タルライニング管やコン 
クリート構造物,あるいは 
水の石灰処理によって増 
加することもある。
高濃度で胃腸障害をおこす場合もあ 
る。硬度の高い水は石鹸の泡立ちが 
悪く,日常生活に影響が大きい。ボ 
イラー水に不適。適度の硬度(10〜 
100mg/L)の水は飲料水として美味で 
ある。
 
蒸発残留物 500mg/L以下 水中へのいろいろな不純 
物の溶解の疑いを示す。
溶解性物質の量を示し,清澄な水は 
その量が少ない。
 
陰イオン 
界面活性剤
0.2mg/L以下 家庭下水,工場排水の混入 
による汚染の疑いを示す。
洗剤であり0.5mg/L以上で泡立ちが 
はじまることを考慮して泡立ちの抑 
制を確実にする観点から基準が定め 
られている。
 
1,1,1- 
トリクロロエタン
0.3mg/L以下 貯蔵タンクからの漏出,工 
場排水の混入などによる 
汚染の疑いを示す。
急性肺充血,浮腫等。 煮沸,曝気,水源の転換
フェノール類 0.005mg/L以下 工場排水の混入や防錆,防 
腐剤の混入による汚染の 
疑いを示す。
塩素消毒の際,特有の臭いを与える 
観点から基準を定めている。中枢神 
経系に刺激を生じるとともに麻痺症 
を起こす。高濃度である場合には嘔 
吐,チアノーゼ血圧降下などの急性 
中毒症状が現れる。
 
有機物等 
(過マンガン酸 
カリウム消費量)
10mg/L以下 下水,し尿,工場排水,汚水 
等有機物質を多量に含む 
水の混入,もしくは汚染プ 
ランクトン類の繁殖の疑 
いを示す。
汚染された水程高い値になる。水質 
を判断する上での重要な指標であ 
る。
浄水器によるろ過
pH値 
(水素イオン濃度)
5.8〜8.6 下水,し尿,工場排水等の 
混入の疑いを示す。地下 
水(深井戸)は低いこと(酸 
性)が多い。
水の中性,アルカリ性,酸性を示す。 
飲料水としては中性(pH値7)付近 
にあることが望ましい。酸性の水は 
水道施設を腐食する。
 
臭気 異常でないこと 下水,し尿,工場排水,微生 
物の繁殖,薬品混入,地質 
の影響を示す。
異常な臭気,味は飲料水として適さ 
ない。また汚染の指標となり得る。
原因の追求,除去,浄化器の 
取付,ろ過器の取付
異常でないこと 下水,し尿,工場排水,薬品 
混入,地質の影響を示す。
色度 5度以下 下水,汚水の混入や鉄,マ 
ンガン,微生物の繁殖影響 
を示す。
清澄な水は無色透明である。 浄水器によるろ過
濁度 2度以下 下水,汚水,土砂,薬品等の 
混入や管内塗装亜鉛メッ 
キの溶出,浄水給配水施設 
の欠陥の疑いを示す。
残留塩素     飲料水の消毒効果。0.4mg/L以上で 
塩素臭がある。
煮沸,くみ置きで除去可能
アンモニア性 
窒素
  検出の場合はし尿,汚水, 
下水等の汚染の疑いを示 
す。
し尿等の汚染の指標となり得る。  
九州環境管理協会 http://www.keea.or.jpより
その他の検査には飲料水基準全項目検査(46項目、相場20万)、トリハロメタン検査(5項目)、ダイオキシンの検査は高額かつ義務ではなく、ほとんどのマンションでは実施されていないようです。