BOOK BAR 4 > 手製本 > ルリユール工房j クラス

池袋西武コミュニティカレッジにあるルリユール工房。私はそこのパッセ・カルトンクラス、通称jクラスに通っています。
ここでは、講師のかたの作品を織り交ぜながら、一緒に習っている方々のリキサクを御覧にいれます。右の写真のような時代から今も脈々と受け継がれる製本の魔力魅力はいったいどこにあるのか、習っている私自身にもわかりません。

ここのカリキュラムは3冊同時進行でおこないますが、一週間に一回・二時間半めいいっぱいやっても、3、4年かけて3冊仕上げるというのがやっとです。カルチャーセンター通ってますノ、な暢気一本じゃぁ済まされない厳しさみなぎるハズのこのクラスの出席状況をみてみよう。
和やかに怒られ呆れられ、6つの凹凸は作品を完成させる

A氏はある時期個人的都合で18時15分ぴったりに間違いなくアトリエに到着できる状況にあったが今はそうもいかない。 B氏はだいたいいつも19時30分くらいにやってきて、まずは周囲の作業チェックに目を光らす。この時間(B氏タイムと呼ばれている)を過ぎても来ない場合はそれから30分後には欠席しますの電話がはいる。 C氏はアイノテと夢の話をさせたら日本一、たまに休むとD氏がことのほかうれしそうに「二日酔い?」と心配する。 E氏は時間通りにはまずこれないし欠席も多いが、来る時はいつもなにか手土産があって人気を博す。 F氏はまだ仕事始めて1年ちょっと、忙しくてあまり来れないんだが来たかと思うと確実丁寧な仕事をこなしていく。 このほかにこのクラスを卒業してベルギーで本格的に製本を学んでいるG氏

そんなこんなで仕上げる本の数々。わたしたち生徒の一冊づつはあまりにもささやかな愚作だけれど、延々と続いてきたこの系譜を埋める一点としてはかけがえのない一冊となるだろう...。(2000.12 4-kama記)