設立 1993年8月7日
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設立目的 南方学の確立と熊楠的精神の次代への継承を学際的に検証する事
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問題意識 本フォーラムの根本的な問題意識は、南方熊楠の学問的側面からの評価が絶対数的に少ないという今日の社会的状況と、そうした諸問題を論じる場所の少なさという問題とを超越したいという事である。
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研究課題 本フォーラムが推進する研究活動の基本課題は、南方熊楠学を学際的に研究し学問的確立をさせる事である。南方熊楠学とは南方熊楠が追究した事物の研究と南方熊楠という人物研究とを指す。
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啓蒙活動 本フォーラムは単なるブームとしての南方熊楠の啓蒙ではなく、南方熊楠自身が選択した学習領域を南方熊楠が行なった学習方法をあえて踏襲し、生活者への各種啓蒙活動を行なう。南方が選択した学習領域とは博物学、民俗学、民族学、陰花植物学、変形菌研究、説話比較学等を指す。南方が行なった学習方法とは、読書渉猟、森林跋渉、聞き書き、書簡による思想形成等を指す。
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事業活動 本フォーラムは南方熊楠学という新しい価値の創造を目指す。すべての事業は南方熊楠が終生貫いた探求精神を基本とし、南方が創造した南方蔓陀羅の世界観つまり全宇宙の因果関係の物理的精神的繋がりの証明が実証できるものとする。
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学際協力 本フォーラムは南方熊楠に関するあらゆる研究を成功的に推進するために各種団体及び研究者と協力可能な体制をとる。また南方熊楠的精神の次代への継承を目指す方向で将来世代への教育活動にも協力する。 
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熊楠フォーラム 参与:樫山茂樹(財団法人南方熊楠記念館常務理事)
委員:月川和雄(青山学院大学・西洋古典学、ラテン語)
///池田千尋(観音寺住職・社会思想史)
///武内善信(和歌山市立博物館学芸員)
///松居竜五(駿河台大学・比較文化)
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歩み ●1993年 8月(大阪)
〜「第1回熊楠フォーラム」
講師:松居竜五、月川和雄、武内善信、樫山茂樹、池田千尋
同時併催「南方熊楠を知る展」
●1993年11月(京都)
〜「京都やんちゃフェスタ」(京都市等主催)
子供向け「南方熊楠展」を開催、約800名の子供達に
南方熊楠の偉業等をプレゼンテーション
●1994年 2月(大阪)
〜熊楠フォーラム 研究報告会 
講師:月川和雄
●1994年 4月(和歌山)
〜将来世代国際財団主催の、国内留学生約20名に
南方熊楠を深く理解する「将来世代フォーラム」を
田辺市、那智等でプロデュース
●1995年4月(大阪)
〜映画「熊楠」緊急支援会
現在撮影中断中の映画「熊楠」の山本政志を迎え、
現状と将来のビジョンを聞く。「必ず完成させる」事で
監督と協力する事を約束
ゲスト:久原脩司、園田恵子
●1995年7月(和歌山)
〜熊楠フォーラム委員会
参与樫山茂樹先生の叙勲祝いを兼ねて開催
●1996年5月(大阪)
〜南方熊楠を知る資料展

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熊楠フォーラム代表吉川公二氏より資料をご提供いただきました。
なお、上記1994年の項で撮影中断中とある映画「熊楠」は、
2001年6月現在再開していることをここに記しておきます。 4-kama