BOOK BAR 4 >   > 交換 


立ち上がる腰位置は 悪気なき拒否にあい
マイナスをきめて彷徨う。
不均衡はそのままに

ボディに残留

百億の不快を飲み込み
「はい」に「あ」を入れほがらかに応答。
Ca2+過多 、 目詰まりのアクトミオシン
弛緩して 納得へのナビを開始

了 解 、 そ の 交 換 。

 ざっくりと
 くくって漏れた+/-がボディに宿る。
 ざっくりと
 くくるしかないから目盛りをずらして証拠にするよ

区切られた質量は
一人程度のゼロ点の移動閾。
立って立って立ちまくり、腰、曲げても立ちまくり
火を炊き水浴び、太陽にばっかり照らされながら
呼吸の数だけ 内と外の交換を続ける適量

ふくよかに
トルソの風船
ひだひだの
奥までふくらめ

『gui 57』初出