ギャローデット大学におけるニュース
2005年7月〜12月



●ギャローデット大学生、交通安全プランを発表
1月24日に、5人のギャローデット大学の学生が、大学のある地域における歩行者とドライバーの安全を改良するためのプランを第85回米国運輸省定例交通実態調査(the Annual Transportation Research) 役員会で発表する。学生たちが会議で発表するのは初めてのこと。ギャローデット大学は、DOT交流プログラムで奨学金を受け取った50の大学から選ばれたいくつかの大学の1つである。それぞれのギャローデット大学生は、交通安全プロジェクト作成で5,500ドルの奨学金を受け取った。プロジェクトは、同大学周辺と、大学生やろう者がよく通る2つのワシントンDC地域に信号、車の流れと歩道の改善を検討したもの。
(2005年11月30日)


●アンダーソン博士、大学理事長を退任
1989年からギャローデット大学理事会理事、1994年から同大学理事長を務めたグレン・アンダーソン博士(Dr. Glenn Anderson 1968年卒業)は、直ちに退任することを公表しました。

「学長候補になることを検討中であり、理事会に留まることができないのですぐに退任する必要があると認識した」と、副理事長のセリア・メイ・ボールドウィン(1970年卒業)にあてた手紙の中に、理由を述べました。

アーカンソー州立大学教授で、同センターのろう・難聴者リハビリテーション研究調査訓練センター所長を兼任している同博士は、理事長を退任したほうが自分にとって、また理事会、学長選考審査にとって好ましいことであると語りました。それに関して、ジョーダン学長は「16年間にわたって理事長と協力しあってギャローデッ
ト大学の発展に尽くしてきたことが幸運だった」とコメントしました。
(2005年11月3日)


●学長選考審査委員会が設置、委員を任命
去る10月6日〜7日、大学理事会が開かれ、学長選考審査委員会を設置し、委員長にパミラ・ホームズ(1974年卒業)を選出しました。構成委員は6人の理事、4人の教授、2人の職員、1人のクレークセンター(大学前プログラム)関係者、1人の学部生、1人の院生と2人の卒業生で合計17人になります。

10月28日、ホームズ委員長(1974年卒業)は、委員として任命した6人の理事を発表しました。残りの11人の委員については、電子メールを通して部属などの代表を選ぶ作業を始めます。
(2005年10月30日)


●テレビ公衆電話ボックス、構内に設置される
全国いたる所でろう者・難聴者に無料のテレビ電話リレーサービスを提供しているソレンセン・コミュニケーションズ(Sorenson Communications:以下 ソレンセン社)は、ギャローデット大学の要求に応じて、10台のテレビ電話ボックスをキャンパスの公共スペースに設置しました。

この新しい二地点間テレビ電話では、手話通訳を呼び出さなくても、むしろ、電話をかける人が、テレビ電話を持っている他人と直接に手話で伝えあうことができます。公衆電話ボックスでは、二地点間テレビ電話と従来のテレビ電話リレーサービスのどちらかを利用できます。設置されたのは、ケロッグ会議ホテル、学生会館、学内郵便局、図書館などです。

過去2年間、ギャローデット大学手話通訳サービスは、数百万人のろう者・難聴者への通訳サービスの質を高めるためにソレンセン社と組んでいます。
(2005年10月7日)


●ギャローデット大学、ハリケーン「カトリーナ」関連対策を開始
1.ジョーダン学長のメッセージ
 「私たちはハリケーンがもたらした破壊に衝撃を受け、深い悲しみのなかにある」とジョーダン学長が述べました。
 「アメリカ南部における継続的な悲劇は、非常に重要な社会の断層を示している。私たちは米国同時多発テロに際して示した反応を思い起こし、現在の全米的悲劇に同じレベルの反応で対応すべきである。
テレビで被災状況が報道されているが、メディア報道や個人的な経験を通して、人種と階層の明白な分水嶺が多くの主要なアメリカの都市に存在していることは明白である。教育界として、私たちはそういうことがないように願っているほど、アメリカ社会について議論し分析するこの重要な教育機会を活用するように、学生、スタッフ、教師、および教授陣が取り組んでほしい。
私たちの心は、南北戦争以来、我が国における最大の移動を余儀なくされたすべての被災者とともにある。当大学は独特の使命をもって、被災された学生を直ちに援助すべく対応する」。

2. 被災学生への対応
ギャローデット大学はハリケーン「カトリーナ」の直撃のため閉鎖した高等教育機関に通学中のろう・難聴学生の受け入れを行っています。聴講生としての登録か、正規学生としての転入学が可能です。現在、入学事務局では、ニューオリンズからのろう・難聴の大学生の転入学の手続きに取りかかっています。また、初等学校、中等学校の生徒の受け入れも行っています。宿泊や経済援助についてはケースバイケースによって相談可能です。

3. ハリケーンにより避難したろう者への援助
ギャローデット大学は、ルイジアナ州立ろう学校とミシシッピ州立ろう学校と連携をとりながら、避難した被災者が食料と住まいを得られるように援助しています。

4.ハリケーン災害救助基金
ギャローデット大学では、とくにルイジアナ州立ろう学校とミシシッピ州立ろう学校を含めて、被災地におけるろう者・難聴者のための救助活動を支援する目的で特別基金を設けました。
小切手は「GallaudetUniversity/Hurricane Relief Fund」とし、送金先は、以下のとおりです。

The Office of Development
Gallaudet University
800 Florida Avenue, NE
Washington, DC 20002

5.カウンセリング・サービス
同大学にある精神保健センターは、ハリケーンの被災地域に住む家族や友人がいる学生、教職員と同様に、被災した学生本人に対するサービスを提供しています。
(2005年9月7日)


●ギャローデット大学長、12月引退を発表
ギャローデット大学理事会理事長のグレン=アンダーソン博士(1968年卒業)は、9月1日午後に記者会見でジョーダン学長が2006年12月31日付けで引退することを発表すると公表しました。博士は、「学長はギャローデット大学を導くまさに適した人物として特別であった。役割モデルとして果たした彼の優れた業績はいつまでも忘れられないだろう」と述べ、10月に理事会が開かれ、後継者を選ぶ作業をすぐにも始めることを明らかにしました。

ジョーダン博士は「1988年に就任してからこれまで成してきたことを誇りに思う」と語りました。「ろう者または難聴者の権利と能力を認めた新しい時代とともに、ギャローデット大学が成長と繁栄する段階に学長になったことは幸運だった」。

記者会見で、博士は、ファーストレデーとして学長を支えた妻のリンダに礼をのべ、「ギャローデット大学は将来さらにより強固に発展していくが、私にできるあらゆる方法で大学への支援を継続していくつもりである」と締めくくりました。
(2005年9月2日)


●スター財団、ギャローデット大学に100万ドルの寄付
ギャローデット大学にスター財団(The Starr Foundation)から100万ドルの寄付がありました。この寄付は、同大学にジェームズ・リー・ソレンセン・言語コミュニケーションセンター(James Lee Sorensen Language and Communication Center )を建設するために使われます。新設予定のセンターは、ろう者の言語、文化、歴史とコミュニティを専門とする大学教育、研究と支援を行う施設です。

スター財団は、現在知られているアメリカンインターナショナルグループ(AIG)の創設者と初代理事長C.V.スター氏によって、1995年に設立されました。同財団は、現在およそ30億ドルの資産があり、創立以来、ほぼ20億ドルの寄付で、教育、医療と科学、人間のニーズ、文化、公共政策と環境に関係する組織を助成しています。同財団の理事長は、スター社会長兼CEOのM.R.グリーンバーグ氏です。

ギャローデット大学は、学生たちの教育的な経験を豊かにさせるいくつかの計画に関してスター財団とパートナーシップを維持しています。2001年、大学構内に学生アカデミックセンター(Student Academic Center)の建設に多額の金額を寄付した同財団の厚意に感謝して、センター内にある教育技術センターにC.V. スター氏の名前をつけました。
(2005年8月28日)


●大学院生、新学期に備えて

ギャローデット大学大学院では、インターネットで2週間にわたって準備を行っていた新入生は、文化言語研究討論会(Culture and Language Colloquium)の一環として構内で1週間を過ごす予定です。

8月18日から24日までイマージョン(浸りきること)プログラム(immersion program)が行われます。院生は午前中、特別講師の話を聞き、午後に討論会に参加します。

文化言語討論会は、大学院新入生が学生生活を円滑に過ごせるようにすることを目的としています。

プログラムの主な内容は以下のとおり。
―教授陣と面談
―単位履修について
―アメリカ手話の技能を向上させること
―ろう者社会内部の文化的多様性を理解すること
―他の学生と社会的学問的関係を作ること
(2005年8月14日)


●ギャローデット大学長、表彰される
2005年7月25日、ADA(障害をもつアメリカ人法:Americans with Disabilities Act)15周年を記念した式典が行われました。ギャローデット大学学長ジョーダンが全米障害組織(National Organization on Disability)創立者のアラン・リーチ氏などともに、「障害をもつ人々の権限強化を称えるジョージ・ブッシュ・メダル(George Bush Medal for the Empowerment of People with Disabilities)を受賞しました。

学長は当日、都合で出席できなかったため、ギャローデット大学理事長および全米障害者協議会副委員であるグレン・アンダーソン博士が代理に受賞しました。

ジョーダン学長は15年前、現大統領の父君であるブッシュ大統領がADAに署名した瞬間に立ち会っていました。「この表彰は私たちの仲間に捧げる」と受賞の喜びを語り、「15年間において確実にADAの影響が見られる。とくに、若いろう者たちと話し合うと、弁護士、科学者、会計士あるいは大学教員をめざしたいと言うことからわかる。実際、自分の夢を果たしたろう者も増えている。ADAの精神が引き継がれていけるように努力を続ける」と約束しました。
(2005年7月31日)


●ろう高校生、夏期科学集中講座に参加

2005年7月24日から1週間、アメリカ各地から集まった7人の高校生は、ギャローデット大学で科学捜査法集中講座を受講しています。この講座は、優秀な聾学校高校生が参加する教育活動で、ギャローデット大学のサマースクールの一環として実施されています。

「犯罪と手がかり」(Crimes and Clues)講座は集中的な学習体験をするもので、研究室での仕事を通して科学捜査法について学びます。また、FBI鑑識研究室など、鑑識を行う人の仕事を知ってもらうために何回か現場を訪れます。

この講座の総仕上げとして、生徒がこれまで学習したものを生かす目的で科学捜査によるケースをもとにした模擬裁判が行われます。この学習活動を通して、ろう高校生が法医学的証拠の特徴を掴み、それを明らかにする能力を示す機会となります。また、科学捜査法の知識を大いに生かすこともできます。
(2005年7月24日)


●消費者ワークショップ、開かれる
ギャローデットリーダーシップ研究所(Gallaudet Leadership Institute:GLI)と全米ろう協会(National Association of the Deaf:NAD)の共催で、大学構内で「消費者、家族と地域擁護」(Consumer, Family and Community Advocacy)ワークショップが2005年7月25日から一週間にわたって行われ、消費者や聴覚障害児をもつ親が参加しています。擁護への努力を通して自分の生活の質を向上する方法を学ぶことが目的であり、過程を重視するワークショップなので地方や地元で開くことが可能です。
(2005年7月24日)


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