ギャローデット大学におけるニュース
2006年1月〜6月


●ギャローデット大学理事会、新任理事を任命
5月に同大学で理事会を開き、新任理事の任命が承認されました。理事長代理のプレンダ・ブルージャーマン博士(Dr. Brenda Brueggemann)は、イリノイ州の教育者、ナンシー・ケリー-ジョーンズ(Nancy Kelly-Jones)を理事に任命したと発表しました。

ケリー-ジョーンズは、1972年に同大で英語を専攻し、文学士になり、また、1975年に同大学大学院課程で教育修士号を取得しました。

聾者社会への継続的なかかわり合いを理想的な選択としている彼女は、全米ろう青年協会(the Junior National Association of the Deaf)を成人として指導する役目を果たしています。さらに、連邦の交付金による事業である「スタースクールプロジェクト(Star School Project)」に関わりました。このプロジェクトの目的は、ろう生徒の言語と読み書き能力を向上させるためにバイリンガル教育担当教員人材開発モデルを示すことにありました。

生涯にわたる教育者として、カリキュラム開発を手がけている経験があり、「“Signs Everywhere”」と「“Sports Signs”」という2冊の本も著しました。

(2006年5月30日)


●ギャローデット大学卒業式
恒例の卒業式は5月12日、同大学キャンパスにあるフィールドハウス(Field House)で行われ、189人の大学生と211人の大学院生が参列し、それぞれの学位を受けました。

今回は、ジョーダン学長にとって最後の卒業式であり、学長が自ら進行役を務めました。同大学の最初の聾の学長として18年間在職していますが、2006年12月31日には正式に引退することになっています。学長の後継者にジェーン・フェルナンデス博士が任命されました。

名誉学位を授与したのは、パフォーミングアートのパイオニアである2人、バーニス・ジョンソン・リーゴン(Bernice Johnson Reagon)とエド・ウォーターストリート(Ed Waterstreet)。ジョンソン・リーゴンは1973年に、ワシントンに拠点を置いた「Sweet Honey in the Rock」という女性のアカペラグループを設立しました。ウォーターストリートは、ロスに拠点を置く「Deaf West Theatre」という聾者劇団の設立者で、全国的に大きな反響をよんだ手話ミュージカル「ビッグリバー」のプロデューサーでした。

卒業記念基調講演を行ったのは、別の分野で革新の嵐を呼んだケン・クローバー(Ken Chlouber)。コロラド州にある小さな町が存亡問題に直面し、それに対処するために、クローバーは町を蘇生させるための計画を立てて、「コロラド州における最も驚くべき危険で不思議なレース」と称された「レッドビル100」(Leadville 100)の企画を提案しました。1983年に開かれた最初のレースに参加したのは45人で、100マイル*もある山の中を駆け抜けさせました。2005年8月には「第11回レッドビル100ウルトラマラソン」に450人のランナーが参加。ジョーダン学長も出場し、健脚を競い合いました。(*1マイル=1.6km)

(2006年5月15日)


●ギャローデット大学学長の後任、決定
2000年以来、同大学副学長を務めているDr. Jane K. Fernandesに決まりました。
ジョーダン学長に次いで2人目の聾の学長として、2007年1月、第9代学長に就任する予定です。

Dr. Jane K. Fernandes, Gallaudet University Provost since 2000, was introduced today as Gallaudet’s 9th president. She will take office in January 2007.
http://pr.gallaudet.edu/presidentalsearch/?ID=8658

(2006年5月1日)


●3人のギャローデット大学長候補者を決定
ギャローデット大学長選考審査委員会は、最近、最終選考に残った3人の次期学長候補者に面談を行っています。候補者のプロフィールは、以下のとおり。

ジェーン・フェルナンデス(Jane Fernandes)
2000年以来の同大学の副学長であり、1995年から2000年までの間は同大学附属機関のクレークセンター(Clerc Center)の副所長を務めていました。コネチカット州のトリニティー・カレッジからフランス語と比較文学における学士号、およびアイオワ大学から比較文学で修士号と博士号を取得しました。

ロナルド・スターン(Ronald Stern)
2000年以来ニューメキシコ聾学校の校長を務めており、その以前は10年間にカリフォルニア聾学校フレモント校の指導部長を経験しました。ギャローデッ大学から社会学の文学士号、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校から特殊教育の修士号を取得しており、2006年12月にニューメキシコ大学で教育博士号を取得する予定です。

スティーブン・ウィーナー(Stephen Weiner)
現在、ギャローデット大学のコミュニケーション研究学部助教授。これまで同大学課程学部長(1995-2001)、学生開発事務局長(1993-94)および職業センター所長(1990-1993)として管理職を務めていました。ギャローデット大学より文学士と修士、そして、アメリカ大学からカウンセリング開発で教育博士号を取得しました。

(2006年4月14日)


●卒業生、レースカーのドライバーとしてテレビ出演か
グレッグ・ガンダーソン(1991年卒業)は、今秋放送予定の「Racin' for a Livin'」というレースカー中継テレビに出演する候補者、50人のドライバーの一人に選ばれました。唯一の聾のドライバーであり、トップの12人という枠に選ばれる必要があります。もし選ばれたら、テレビ出演だけでなく、2007年NASCARのブッシュシリーズでスポンサーつきで7回の出場権を得られます。

詳しいことは、英文ウェブサイトを。
www.gundersonracing.com


●卒業生、50番目の州の最高峰登山に挑戦
ミリアム・リチャーズ(1989年卒業)は、各州の最高峰を登攀することを人生の目標にしています。太平洋側の北西部にあるオレゴン州に転居した後に、1995年に初めてにフッド山を登りましたが、即座に1,000フィート(約300メートル)に落下してしまいました。重傷からの回復に3年かかりましたが、山に戻って登攀に成功し、今後はそれぞれの50の州で最も高い山を登ることを決意しました。

およそ4年前に複合硬化症(Multiple Sclerosis:MS)と診断されましたが、目的達成を目指し続けています。既に49州の最高峰を登っており、最後の山はアラスカ州にある2万フィート以上(6000メートル以上)のデナリ山です。2006年5月25日に登る予定で、登攀に成功したかどうかは、数週間後に判明します。

登山は、特にガイドがつくと非常に費用がかかります。資金作りのため、目下、著作中です。詳しいことは、以下の英文ウェブサイトを参照に。
www.parispublications.com

(2006年4月4日)


●連邦議会、ジョーダン学長を讃える決議を可決

下院は、引退にあたって学長のジョーダン博士を讃え、ギャローデット大学、聾難聴者社会、そして障害者に対する同学長のひたむきな貢献に感謝する決議を可決しました。決議案を提案したのは、下院議員のロン・カインド(民主党-ウィスコンシン)、マイケル・オックスリー(共和党-オハイオ)、リン・ウールジー(民主党-カリフォルニア)、およびレイ・ラフード(共和党-イリノイ)。

上院は、トム・ハーキン上院議員(民主党-アイオワ)によって提案された決議案を承認しました。「ギャローデット大学、そのリーダーシップ、教授陣、および学生の達成を認識する。さらに、ギャローデット大学、聾難聴者社会、そしてすべての障害者に対する長年にわたるジョーダン博士の尽力に謝意を表す」という内容の決議です。

いずれの資料も、連邦議会議事録から引用したものです。

(2006年3月29日)



●ギャローデット大学長、オハイオ州立大学で講演
1月26日に、ジョーダン大学長は、オハイオ州コロンブスのオハイオ州立大学で多様性と文化的芸術というテーマで講演しました。このテーマでの講演は、毎年オハイオ州立大学で開かれているもので、今年が6年目。

講演のタイトルは「聾・難聴、さまざまで、異なること:戦略的変化を通してギャローデット大学における多様性を高めて−高等教育のための含意」。

実行委員会によると、講演シリーズは、オハイオ州立大学だけでなく地元コロンバスの住民たちに、最も著名な何人かの学者と国内のリーダーに接する機会を提供するために企画しているとのこと。

なお、ジョーダン大学長の講演原稿は、以下の英文ウェブサイトに掲載。
http://www.gallaudet.edu/x2047.xml

(2006年1月29日)


●ギャローデット大学出版局、25周年を迎える
これまで25年間にわたって、ギャローデット大学出版局は300の参考図書、学究的著作および他の刊行物を発行してきた。

最新図書の一つ、Richard Medugno著「Deaf Daughter, Hearing Father」(『聾の娘、聴の父親)は、著者の家族と、過去14年間娘が最良の教育を受ける機会を見いだすために著者がたどった経験が書かれている。

もう一つの最近の刊行物は、「Linguistics of American Sign Language: An Introduction 」(『アメリカ手話の言語学:入門)』第4版である(共同著者:Clayton Valli, Ceil Lucas, and Kristin J. Mulrooney )。この本は、アメリカ手話の文法の基礎に関する新しくアップデートされた内容になっている。

「The Rising of Lotus Flowers: Self-Education by Deaf Children in Thai Boarding Schools」(『蓮の花の成長:タイの全寮制学校における聾児たちの自己教育』)(共同著者:Charles Reilly and Nipapon Reilly)は、Bua学校というタイの全寮制聾学校で14年間行った400人の聾生徒の勉強の成果を紹介しており、タイの聾生徒たちがタイ手話で教えあい、それを通じて知識の世界が開かれたことを示している。

バックナンバーなどを含めた図書リストは、以下の英文ウェブサイトで見られる。
http://gupress.gallaudet.edu/

(2006年1月9日)


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9/6/2006
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