ギャローデット大学におけるニュース
2007年1月〜6月

●ギャローデット大学、保護観察の下に置かれる
「大学当局が過去6カ月間にわたってギャローデット大学の改革を巡って、大学認可団体である中央州高等教育機関委員会(Middle States Commission of Higher Education:MSCHE)と検討を続けていたが、正式に保護観察(probation)の下に置かれることになった」との発表がありました。なお、同大学の認可は現在、有効となっています。

「MSCHEは、2006年11月にいくつかの認可と関連する報告義務から脱していると当大学に通知し、1月以来、理事会、当局、教職員と学生とともに結束して大学を前進させるために取り組みを始めた。新たに任命された副学長のスティーブン・ウェイナー博士の指示で、教職員および学生のグループを6つにわけたチームがMSCHEの関心を記述するために活動を続けている。

実際には、保護観察という措置により、MSCHEに当大学の進捗状況に関する追加報告の提出が求められ、MSCHEによる大学視察が行われることになるが、当大学としてはMSCHEの認可基準に従って行動し、学生が期待される質の高い教育を受けられるように努めている。」

(2007年6月29日)


●ドキュメンタリー『ろう者の目を通しての歴史』について
ギャローデット大学が展示したものを基に製作された『ろう者の目を通しての歴史』("History Through Deaf Eyes")という2時間のドキュメンタリーが、公共イベントとPBSテレビ局の放送で米国中の何百万人もの人々に知られるようになりました。およそ200年にわたるろう者の生活を強調したドキュメンタリーは数年間米国中で巡回展示をした「ろう者の目を通しての歴史」のテーマの多くを探っています。ワシントンWETATVとFlorentine Films/Hottが同大学との連携で製作されたもので、2007年3月にPBSテレビ局で放送を始め、これまでPBSネットワークの97%以上が放送しました。

参加者との公開討論会を実施した50ヶ以上の開催地で公開試写会が行われました。「ろう者の目を通して」に見られた国家的な問題を地元の視点で分析され議論されることもあれば、学校と大学で映画を上映することによってろう者の歴史と文化が認識されたりして、ドキュメンタリーの活用範囲がさらに広がっています。初めての国際的な企画で、今年の夏にタイ手話講師協会で上映されることになりました。

『ろう者の目を通して:写真でみるアメリカの共同体の歴史』(Through Deaf Eyes: A Photographic History of an American Community)という本が初版で売り切れるほど好評を博しました。作家と歴史家のダグラス・ベイントン、歴史家、作家、館長でギャローデット大学同窓生のジャック・ギャノンと、ギャローデット大学同窓生で「ろう者の目」プロジェクト・ディレクタのジーン・バーギーが共同執筆したもので、まもなく増刷されます。

映画のインタビューで編集されていないシーンがあり、何百時間ものテープはギャローデット大学に寄贈されます。同大学ビデオライブラリーに収められるこの豊かな収集は確実に研究者と学生にとって重要な資料になります。

(2007年6月5日)


●新副学長、選出される
5月7日月曜日、ダビラ学長は、副学長(Provost)にスティーブン・ウィナー博士が選出されたと発表しました。現在、マイケル・ムーア博士が暫定副学長を務めています。

ダビラ学長は、キャンパス共同体にあてたメールで、次期学長に焦点をあてて、大学における22年間のキャリアによるウィナー博士の豊富な経験を評価しました。ごく最近、ウィナー博士はコミュニケーション研究学部准教授で、以前はみずから再編成した学部の部長を務めていました。新副学長として7月1日に着任する予定です。

ダビラ学長は、「ギャローデット大学の再認可申請中だが、中央州高等教育機関委員会(Middle States Commission on Higher Education :MSCHE) )の査定においてウィナー博士のリーダーシップに大いに期待したい」と述べました。

副学長選考委員会を率いたアン・パウエル教授にねぎらいの言葉をかけ、立候補したウィリアム・マーシャル博士とジョゼフ・インネス博士には大学の発展のために副学長とともに協力を求めました。

(2007年5月7日)


●第138回大学卒業式の予定
ギャローデット大学で、5月11日午後1時半に第138回卒業式が行われます。ロチェスター工科大学の学長アルバート・J・シモン博士(Dr. Albert J. Simone)による記念講演があります。

シモン博士とベティ・G・ミラー博士(Dr. Betty G. Miller:1957年卒業生)には名誉博士号を授けられることになりました。ミラー博士は、プロの芸術家であり、公認されたカウンセラーとしてアル中毒と薬の乱用の分野でろう難聴者を支援しています。

シモン博士は、1992年以来、国立聾工科大学を含む8つの大学を抱える、第8代ロチェスター工科大学の学長を務め、今年引退します。タフツ大学で経済学の学士号、マサチューセッツ工科大学から経済学博士号を取得しました。経済学とビジネスへの数学、統計、およびコンピュータの応用に関する数冊の著作を著し、多数のジャーナル刊行物に寄稿しています。

国内外に知られている芸術家のミラーは、現在、ろう者の生活と文化を芸術の焦点にしたビジョンをもつろうの芸術家がわずかしかいないため、「ろう者の芸術の母」("Mother
of Deaf Art")と呼ばれています。アル中毒・薬乱用専門のカウンセラーとして認定された最初のろう者です。

(2007年5月2日)


●第9代学長任命式の予定
5月9日水曜日にギャローデット大学で、今年1月に暫定学長として任命されたロバート・R・ダビラ博士が第9代学長として就任する式が午後3時30分から行われます。その後にレセプションの予定があり、任命式とも、ギャローデット大学関係者、同窓会関係者などの出席が招待されます。

(2007年4月20日)


●ギャローデット大学理事会、新理事を募集(アメリカ)
ギャローデット大学理事会のパミラ・ホームズ理事長は声明文で、理事会が新理事を募集していると述べました。

「当理事会は、ギャローデット大学を学問的優秀さと多様性のモデルにするように専念できる人材を求めている。」

理事委員会のハーヴェイ・グッドステイン委員長は、理事会が4つの書類を作成したと話しました。4つの書類とは、「選考過程をできるだけ明確にする」ように、選考審査スケジュール、理事の責務、推薦(他薦・自薦)、および選考基準です。

詳しいことは下記の英文ウェブサイトをごらんください。
http://bot.gallaudet.edu/x3681.xml

(2007年3月2日)


●抗議デモ参加者への処罰は行わない
ギャローデット大学第9代学長ロバート・ダビラは、2006年の秋に次期学長の選考に対する抗議で大学が閉鎖され、そのために逮捕された130人以上の学生および関係者には処罰を行わないと発表しました。

また、連邦政府は、2007年2月5日月曜日に改訂された報告書を公表し、同大学の実績を「適切である」として評価を訂正しました。2006年、行政管理予算庁は同大学を「効力ない」と評定しましたが、同庁職員が調査結果に疑問をもち、大学の評価を再度行うことを同意していました。

同大学の資金の大半は連邦政府からであり、2007年には1億700万ドルが充当されています。

(2007年2月6日)


新学長、今後について抱負を語る(*)
第9代学長として着任したロバート・R・ダビラは今後について、次代の学長が選ばれるまで向こう1年半か2年間にギャローデット大学を健全な状態に戻すことを目標に、すぐに取りかからなければならない優先課題を2つ挙げて解決にあたると抱負を述べました。

1.ギャローデット大学の実績に関して報告したMiddle States Association(中央州協会)と、同大学の見直し。同協会により大学としての認可が保留されているが、再度の査察の予定がある。その際、同大学が今でもすばらしい伝統が引き継がれ、ろう学生に最も優れた質の教育を提供していることを理解してもらうように努める。

2.連邦議員や官庁を訪問すること。大学がろう学生への教育において改善に努めていると説得し、理解を得る。同大学の評価に関わっている教育省については同大学のパートナーシップとして関係を維持する努力を払う必要がある。

また学長任命受諾の挨拶の中で述べた、フォーカス・グループの設立については、課題と問題になっている点などを検討し改善策を講じる目的で、メディアなどに取り上げられた同大学の教育に関する意見、指摘などを受け止めて、質の高い教育を提供できるように協議を重ねて実行したいといい加えました。

(*)ダビラ学長がアメリカ手話(ASL)で述べたメッセージを録画したビデオは、ギャローデット大学のウェブサイト(http://news.gallaudet.edu/?id=10013)に載っています。

今後は学内ニュース("inside gallaudet")としてほとんど毎週、学長が挨拶、報告を行うASLビデオが英文字幕付で同ウェブサイトに載ります。

(2007年1月2日)




2006年7月〜12月版


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