B級サントラ館


思わず「ププッ」「ニヤリ」「バカでー」、というサントラを集めてみました。



BAD SCI−FI
収録作品
@MONSTER FROM GREEN HELL
AWASP WOMAN
BTHE NAVY VS. THE NIGHT MONSTER
CKILLERS FROM SPACE


ジャケットは一部で有名なピンポン玉目にゲジ眉の宇宙人。人工着色の写真がさらに安っぽさをあおる。スコアも「あ、B級SF]と、期待を裏切らない。カップリングの選曲といい、フィルムから直接おとしたような音質といい、とってもグッド。でも買ってちょっと後悔している。



HOLLYWOOD CHAINSAWHOOKERS
MICHAEL PERILSTEIN作品集
収録作品
@HOLLYWOOD CHAINSAW HOOKERS
A「RETURN OF THE ALIENS:] DEADLY SPAWN
BA TWILIGHT PORTRAIT
CVENT MAN
DTHE WILLIES

これも一部で有名なスクリーム・クイーンのミシェル・バウアーが主演の「ハリウッド・ノコギリ売春婦」のサントラ。(直訳するとひでー題名だ)曲の方はというと、うちこみ中心のハード・ロックっぽいサウンド。予想にたがわず、安い。でも映画の内容にはきっとマッチしていると思う。見てないけど。カップリングはあの「デッドリー・スポーン」。素晴らしい。



HARD BOUNTY
作曲:ENZO MILANO

B級映画の雄、ジム・ウィノルスキー監督作品のお色気ウェスタン。なぜこんなものがCD化されているのか理解に苦しむが、でてるんだからしょうがない。ライナーノートに監督自身の言葉として「続・夕日のガンマン」がどーの、モリコーネがどーの、イーストウッドがどーのと立派なことを並べているが、信じてはいけない。どうせ「クイック・アンド・デッド」の設定をいただいてお色気を水増ししただけのものだろう。曲はトランペットやハーモニカを多用したマカロニ・ウェスタン風のものだが、いかんせん音色が安っぽく、さながら駅売りCDのパチ物コンピレーションのようである。でも主役は、でるとこのでたきれーなオネーサンでこちらは◎。




CAPTAIN FUTURE
作曲:CHRISTIAN BRUHN

ようするにその昔NHKで放映してた「キャプテン・フューチャー」である。どうやらドイツで放映したときに発売されたものらしい(といってもこのCDがでたのはつい最近だが)。日本ではルパン〜大野雄二が曲を担当していたが、こちらは正体不明のドイツ人?が勝手に曲をつけている。これが非常にあじがある。ピ〜ヒョロしたシンセを主体としたその音はまさに「70年代の未来観」。SF・ラウンジ・ミュージックとでもいうべきもの。なぜかロシア民謡の「ポーリュシカ・ポーレ」がピ〜ヒョロアレンジではいってたりして、思わず笑みを誘う。+3のボーナス・トラックがうれしい(^^)1枚。



COPS & PRIVATE EYES Vol.1
収録曲:LAロー7人の弁護士、俺がハマーだ!、ヒル・ストリート・ブルース、私立探偵スペンサー、探偵レミントン・スティール、LAWANDORDER、マイク・ハマー、RIPTIDE、MIDNIGHTCALLER、HOOPERMAN、OVERMYDEADBODY、HOUSTONNIGHTS、ツイン・ピークス、私立探偵マグナム

カバー物のコンピレーション。よくある構成だが、なんといっても「俺がハマーだ!」がポイント高し。作曲がダニー・エルフマンだからである。この曲だけエルフマンの2種のベストアルバムからもれており、カバー物でもこれを収録してるのは、私の知る限りこれのみ。アレンジも原曲の雰囲気を壊さない程度におさえられている。カバー物はカスをつかむことが多いが、このCDはこれ1曲のみでその存在価値を示したと言えよう。(^^)
「動くなよ。弾がはずれるから。」


WAR!
収録曲:史上最大の作戦、戦場にかける橋、パリは燃えているか、633爆撃隊、危険な道(O.S.T)、暁の出撃、渚の戦い(O.S.T)、ビスマルク号を撃沈せよ!、バルジ大作戦、ナバロンの嵐、地獄の決死隊(O.S.T)、パットン大戦車軍団、特攻大作戦(O.S.T)、ナバロンの要塞、将軍たちの夜、レマゲン鉄橋、荒鷲の要塞、Uボート、遠すぎた橋、ダンケルク(O.S.T)、1941、LE MUR DE L'ATLANTIQUE(O.S.T)、GENERIQUE、KAMERAD、マッカーサー、大脱走、ミッドウェイ

戦争映画のコンピレーションだが、”2次大戦モノはとにかくぶちこめ!”といった姿勢がとってもグー!。演奏は、カンゼル&シンシナティ・ポップス以上に無節操な選曲のコンピレーションを乱発するザ・シティ・オヴ・プラハ・フィルハーモニック・オーケストラである。演奏水準はカンゼルにはやや劣るものの、フルオーケストラならではの音の厚みは聞きごたえがある。「史上最大の作戦」では例のティンパニ3連打からフェードインするアレンジには思わずニヤリ。しかし「空軍大戦略」が収録されてないのはなぜだろう。このCDは仏盤なのだが、察するに「イギリス人の大活躍した映画なんぞ収録してやるもんかい」といった事情ではないだろうか。だっておんなじ音源使用の英盤には収録されてるんだぜぃ。こちらは上記の仏語題名の映画は勿論のこと、「パリは燃えているか」まで無視する徹底ぶり。EC統合への道のりは遠い。


THE BEST OF MECO
70年代、「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」などのディスコアレンジで一世を風靡したミーコのベストアルバム。特にこの「スター・ウォーズ」は、ある世代にとってはオリジナルよりも馴染み深いものかもしれない。TVで音効さんが使いまくってたからね。東京12チャンネル(現TV東京)の「スーパーカー・クイズ」(地方の方、25歳以下の方、あったんですよ、こんな番組が)では毎週のように流れていたのが懐かしい。と、思ってたら、先日FMで流れていたので驚いた。このCDの発売により、TVでも再び使いまくられる可能性大。「スター・ウォーズ」公開時、はいてすてるほどのカバーバージョンが発売されたが、そのなかでもこれは西の横綱。(東の横綱は子門真人のヴォーカル・バージョン(^^)かな?)その他、映画音楽じゃないけど、収録曲の中の「ミーコのテーマ」も昔なにかの番組でよく使われていた、音効さん御用達のカッチョイイお薦め曲。



TOXIC TUNES FROM TROMAVILLE

収録曲:悪魔の毒々モンスター東京へ行く、カブキマン、悪魔の毒々ハイスクール2/ヒューマノイドパニック、悪魔の毒々ハイスクール3/ダブル・ヒューマノイド(未)、フォートレス・オブ・アメリカ(未)、バーバリアン/恐竜地獄の美女(未)、ガール・スクール・スクリーマーズ(未)

確信犯のバカ映画会社(誉め言葉)”トロマ”の作品集。主にハードロックやラップ等の主題歌で構成されている。一部で噂(昔)の「カブキマン」は、”オペラの「蝶々夫人」のシンセアレンジに琴の音がポロポロかぶさる”というのが延々続く、キッチュでポップでアヴァンギャルドな仕上がり。その他にも予告編がまるまるはいってたり、トロマのロゴ音楽も収録されてたりとサービス満点。ラストにはトロマ社の社長(以外にも一人で何役こなしてるのか・・)、ロイド・カウフマンのインタビューが収録されており、「トロマはいつまで存続するんですかぁ」などの酷な質問に答えてる。バックにはワザとらしくタイプを打つ音やスタッフ達のざわめきなどが聞こえ、カウフマンも「やあ、このでっかいスタジオでトロマの映画が生み出されてるんだよ」と言ってる(ようだ)が、スタジオなんか持ってんのか?


HIGHLANDER/BEST OF FANTASY

収録曲:ハイランダー、アダムス・ファミリー、デモリッションマン、E.T、エクスカリバー、レディ・ホーク、レッドソニア、トワイライト・ゾーン、イーストウィックの魔女たち、バック・トゥ・ザ・フューチャー3、ゴースト・ニューヨークの幻、スーパー・マリオ、ザ・デイ・アフター、ロケッティア、マッド・マックス2、AMERICA、コナン・ザ・グレート、ウルフェン、ヤング・アインシュタイン、ドクター・モローの島、モンキー・シャイン、ショート・サーキット、未知との遭遇

上記の「WAR!」というCDと同じシリーズで、演奏してる楽団もいっしょだが、なんだーっ、この無節操な選曲は。ファンタジーというには多少無理のあるもの(「ザ・デイ・アフター」ってファンタジーなのか?)まで、とにもかくにもつめこんだ、エリック・カンゼルも裸足で逃げ出す無節操さだ。とはいえ、CD初収録や廃盤等で、このCDでしか聞けない作品も多い。やはりカンゼルに比べると演奏は劣るものの、無節操さ故に飽きがこず、あっという間に聞けてしまう怒涛の2枚組だっ!