ThinkPad340CSEは ThinkPad340(モノクロモデル)をベースとした低価格路線のカラーノートです。
この頃既にノートでもi486系CPUが主流となりつつある中、本モデルは価格優先で
IBM486SLC2を搭載しています。
このため、メモリ搭載量は最大で12MB止まりとなり、DOSや
Windows3.1ではコストパフォーマンスはまずまずですが、Windows95時代となってからは
CPU性能の限界もあって、力不足ぎみとなってしまいました・・・。
外観はまんま340をカラー化しただけ(しかも価格重視でDSTN)です。(^^;
カラーモデルということでOSの変更(Windows3.1プリインストール)、ハードディスク容量の強化が図られています。
また、2JDモデルではCPUや液晶のサイズは
340と全く同じになっていますが、KJFモデルでは
CPUクロックが 50MHzから 66MHzに強化され、液晶サイズも
9.5"から 10.4"になっています。
(この画像は2JDモデルのもの)
キーボードは固定式(跳ね上げ式でないタイプ)で、このため(とコストダウンのためか)液晶パネルのロック爪は手前に
1ヶ所のみとなっています。
また、他のモデルに比べると、心なしかキータッチがぺちぺちした感じにグレードダウンしている気がします。
液晶パネルを閉じた状態です。
外装は塗装も無く、表面艶消しモールドも甘めなので、妙にノッペリとした印象を受けます。
FDDが無ければ、なんとなく 230Csみたいに見えますね。(^^;
背面のレイアウトも
340と全く同じです。
PCカードスロットも背面に 1基のみとなっています。
もちろん底面も
340と全く同じです。(^^;
中央はバッテリですが、これは 340の Ni-Cdから Ni-MHに変更されています。
コスト重視とはいえ、カラー液晶搭載による消費電力増大に対応するための変更なのかもしれません。
バッテリーパックを抜いて、メモリースロット蓋を取り外したところ。
メモリーは D-RAMカード専用スロットですが、CPUの仕様上、8MBまでしか増設できません。(本体と合わせて計12MBが上限)
画像の D-RAMカードも 8MBの物を搭載しています。
当然ながらメーカー保証外の行為となってしまいますが、キーボードの爪を外すと、ご覧のとおり内部を容易に拝むことが出来ます。
左からフロッピードライブ、バッテリーパック(IBMのロゴが見える部分)、そして右側がハードディスクという ThinkPadではお馴染みのレイアウトです。
ハードディスクはこれまた容易に取り外しが可能で、E-IDEにも対応していますが、全体の処理能力を考えると、標準搭載のハードディスクとOSでも十分かもしれませんね。(^^;
340CSEのACアダプタですが、理由は良くわかりませんが、先端のプラグが取り外しできるようになっています。
実はこれが大問題で、この手持ちのACアダプタに至っては、接触不良で使用不能になってしまっています。
(どうも構造上の欠陥臭いですね。(^^;)
とりあえず同形状でプラグが固定式の
365EDの物が代用できています。
(メーカー保証外の使用方法かもしれませんので、ご注意ください)