ThinkPad360Csは、中古やジャンクでよく見かけるモデルですが、中には意外と見かけないモデルもあります。
よくあるパターンでは企業向けの特別なモデルなんかがそうですが、標準モデルとしてラインアップされていても見かけないものもあります。それが本機、FDDモデル(2J0)だったりします。
入手時に、本当にハードディスクがありませんでした。(^^;
DOS/V機の場合、PC-98x1系とは違って、フォント関係のファイルが必要になってきますので、FDDベースで使用するのは結構厄介かもしれません。
(フロッピーディスクの差し替えが頻繁に発生することが考えられます)
そういった事情から、初期のノートPCからハードディスクは必須オプション的存在なので、フロッピーディスクモデルは比較的見つけるチャンスが少ないです。
本機同様に、PS/55note等のフロッピーベースモデルもなかなか見つけられないでいます。(^^;
2J0の内部の様子。
HDDパックの入っているべきスペースは、ぽっかりと穴が空いています。
単にHDDパックの搭載が省略されているだけなので、後から追加増設することも当然可能です。
たとえば、360では標準では 340MBまでのHDD容量のモデルまでしかありませんが、540MBのHDDパックを組み合わせて導入・・・といったケースもあったのではないでしょうか?
(定価ベースで 340MBモデルの 5万円増しで
540MBが用意できる計算になっていました)
傾き調整脚を引き起こした状態。
思ったよりも傾斜がつきます。
これだけ傾斜していると、FDベースのソフトを使用する際のメディアの差し替えが、少々やり辛そうに見えます。(^^;
本機はオリジナリティを尊重して(^^;、HDDパックは搭載せずに保管しています。
本当に「保管」されているだけで、稀にバッテリー充電マシーンとして
ACアダプターのプラグが突っ込まれる位で、普段は昼寝を決め込んでいるのが現状ですが、コンディションは手元の
360系の中では一番良い状態だったりします。
CPU Intel 486SX-33MHz
RAM 4MB Max.20MB (メーカー保証外で 32MB D-RAMカードで最大36MBまで可能)
HDD なし (オプション)
LCD 9.5" DSTN (256 color)
VGA WD90C24 V-RAM:1MB
古いモデルですので、基本的に初心者の方には向かないことは同世代の他のモデルと同じです。
- CPUは AMD 5x86に貼り替えが出来るようですが、手間やリスクが伴います。
パワーアップの度合いも考慮すれば、今となってはメリットが薄いかもしれません。- メモリはD-RAMカード(パリティ無しでOK)のみに対応していて、16MB以上の増設が出来ます。
32MBのカードを使えば最大容量に増設できますが、使用目的を考えて容量を決定しましょう。
(32MBカードでは、オークションの出物でも狙わない限り、本体より高くついてしまいま- HDDは標準ではオプションとなっています。入手時に HDDパックが実装されていれば問題ありませんが、無い場合には HDDパックを入手しなければまともに使えません。
- 256色表示をするには、VESAドライバを Config.sysに組み込む必要があります。
ドライバは、米国IBMのサイトでダウンロードできます。- バッテリーが寿命を迎えているケースが多いです。特にC-MOSバックアップバッテリーがダメな場合、時計が酷く遅れる現象が発生します。
(2001/03/11 記)