多くのThinkPadと同様に、ThinkPad365EDも海外でも販売されていました。
この W9Gは US版(ひょっとするとUK版?)の
Windows95プリインストールモデルで、日本モデルの
W37に相当するタイプです。
CD-ROMドライブ内蔵の低価格モデルのはしりとでも言うべき
365系は、486系CPU搭載機から Pentium
CPUへの移行期にも重なったモデルです。
国内では販売されなかった Intel DX4-75MHz機の
365C(D)、486系では最強クラスとも言われる Cyrix
5X86C-100MHz搭載の本機 365E(D)、そして Pentium搭載の
365X(D)と、実に 3世代にも渡っています。
本機の特徴である英語キーボード。
(と言っても、本国では「当たり前のもの」なんでしょうけれど、、、(^^;)
日本IBMでも限定的に英語キーボードモデルを出荷していたようですが、755系に比べると比較的マイナーなためか、365EDの英語キーボードモデルはなかなか見かけるチャンスが少ないです。
本機の内蔵CD-ROMドライブと外付けFDD。
FDDは海外モデルなので当然ながら 2mode(NEC
PC-98x1系の1.25MBフロッピーは未対応)です。
FDDケーブルは
365系固有のコネクタで他のモデルからの転用は困難な様ですので、破損や紛失の無い様に注意しましょう。
CD-ROMドライブは
4倍速で、TEACのドライブを使っています。
DOS用のドライバも比較的入手がしやすいと思います。
底面の様子。
左側のゴム脚は紛失しています。
底面のラベルは当然ながら英語表記となっていますが、このラベルには有りがたいことに正規の適合ACアダプターの型番が表記されています。
(ちなみに表記されている型番は、85G6670/85G6695/85G6697)
486系マシンとしては高性能を誇っているおかげで、英語版Windows95ならかなり快適に動かせます。
が、メモリー上限等の問題があって意外と扱いにくいモデルです。
ちなみに手元の本機は、日本モデルの
365E(D)に見られるような液晶の黄ばみがありません。
ひょっとすると液晶パネルの原産国が違うのでしょうか?
CPU Cyrix Cx5x86C-100MHz
RAM 8MB Max24MB
HDD 540MB
LCD 10.4"DSTNカラー (640x480)
VGA CT65545 V-RAM:1MB
CD-ROM 4x 内蔵
FDD 外付け (2mode)
手元の本機は英語版WIndows95にてリカバリしてみましたが、改めて「日本語」の重さを思い知らされました。
(日本語版Windows95をインストールした同形機とは、全然挙動が違います)
メモリー食らいのOSで本機をどう料理するべきなのか・・・結構悩むところかもしれませんね。
- ハードディスクは、1.6GBを限度にするのが無難のようです。(ハイバネーション絡みでトラブルが出ます)
また、内ねじタイプでないと、ケースに収まりません。- メモリはどうせ上限がありますから、増設するなら迷わず16MBを選択した方がベターです。
- BIOSセットアップの呼び出しは、他の ThinkPadとは異なり Ctrl+Alt+F11です。
私もよく間違えますが、忘れないようにしたいものですね。(^^;- この他、WorkPadの母艦として使用できないとか、外付けテンキーボードが他のThinkPadと互換性がないなど、細かいところで癖のあるモデルなので、初心者が遭えて購入の選択肢に入れるのは避けた方が良いのかもしてません。
(2001/08/12 記)