ThinkPad380Dは企業向けオールインワンモデルですが、今回紹介するモデルは韓国で販売されていたモデル(3AK)です。
韓国での ThinkPadは、LGとの合弁による「LG
IBM」より販売という形をとっていたようです。
基本的には
380Dにハングル語キーボードを搭載し、LG
IBMのエンブレムを装着した以外は違いはありません。
が、この
2点の違いからして、よ〜く見ると大変不思議な印象になってしまっています。
韓国バージョン
ThinkPadは結構種類があるようで、ワールドワイドモデルの殆どが韓国バージョンとしても発売されているようです。
ちなみに日本モデルでは 3AJが本機に相当します。
少々見づらいですが、キートップにハングル文字刻印がされています。
英語キーボードをベースにしているようで、日本語キーボードに比べると思いのほかすっきりとしています。
右Altにハングル文字と英語の変換が、右Ctrlに変換キーが割り当てられているようで、英語キーボードから最小限の変更に留めているところは感心してしまいますね。
液晶パネルを閉じた本機。
380系特有の分厚い筐体以上に、LG
IBMのエンブレムが異様に目立ちます。
最近は日本国内でも LGは積極的なセールスに力を入れているようで、TVの家電品のCFなんかで、この赤いフェイスマークの様な
LGのマークを見かける機会が多くなってきました。
本機の前面。
よく見ると、LG
IBMのエンブレムは妙に分厚いことに気が付きます。
まさか本体の厚みに合わせたとは思えませんが、、、(^^;
右側面の様子。
380系の特徴であるCD-ROM/FDDのコンボドライブが内蔵されています。
本機の背面。
USBポートがありませんが、380X(D)から USBポートが装備されるようになったようです。
左側面の様子。
380Zではハードディスクスロットがありましたが、本機ではありません。
380系でも、380/380E系についてはハードディスクは内蔵固定式なっていて、換装がとても面倒なようです。
本機の底面銘板。
ハングル文字があちこちにありますが、製造はLGではなく日本になっているところが興味深いです。
残念ながらシリアル番号・モデル名表示部が紛失していますが、これらは
EasySetupで確認が可能です。
底面のバッテリーパックを外したところ。
電極とバッテリーのイジェクト用つまみが見えます。
(つまみは飛び出した状態)
メモリスロットの状態。
オンボードは16MBで
SECチップのメモリが載っていましたが、この増設DIMMは LGSになっているところがお茶目です。
ちなみに増設可能なメモリーはEDOのみ対応で、この本体では
128MBのEDO-DIMMは
380Zのように認識できませんでした。(64MBのみ認識)
おまけ:ハングル語版
WindowsMe の画面
見づらいですが、スタートボタンやコントロールパネルの説明もちゃんとハングル語表示になっています。
オフィスアシスタントのロッキー君(ハングル語版ではどういう名前なのかは不明(^^;)も、ハングル語で解説してくれています。
(悲しいかな、何を説明してくれているのかが判りませんが・・・)
ThinkPadなのに
ThinkPadのエンブレムが付いていないというのがこれほど不思議に感じるとは思いませんでした、、、(^^;
それにしても、ローマ字変換ベースの日本語キーボードのお手本になりそうなハングル語キーボードのシンプルな構成は実に秀逸ですね。
CPU Intel MMX Pentium-150MHz (L2:256KB)
RAM 16MB Max.80MB (EDO)
HDD 2.1GB
CD-ROM 8x
LCD 12.1" TFT (800x600 SVGA)
VGA NeoMagic MagicGraph 128ZV V-RAM:1.125MB
英語キーボード版より入手は難しいかもしれません。ハングル学習用としては良さそうですね。(^^)
- オールインワンで CPUも HDDも換装が難しい機種です。メモリは EDOメモリのみに対応しています。
- OSインストール時には、キーボードの設定に注意が必要です。
- ドライバ類は LG IBMでなく、IBMの USサイトで一通り揃います。
(2001/06/24 記)