この
75Jは、390シリーズの第一世代機中のハイエンドモデル(70J)のOS違いのモデルです。
70Jは
Windows98をプリインストールとしていましたが、この75Jは
Windows95がプリインストールされています。
個人ユーザーとは違い、業務用アプリケーションの関係で
Windows95モデルを要求する企業ユーザーの声に応えたモデルと言えるでしょう。
OSが違う以外は、スペックは70Jとまったく同じです。
以前ご紹介しました 20Jは SVGAパネルで少々アンバランスな印象でしたが、75Jでは XGAパネルを搭載していてデザイン的にもバランスよく、非常に精悍に見えます。
本体は大柄ですが、3スピンドルモデル故の使いやすさがあり、手元の本機もこの後に親戚の所に貸し出しする予定だったりします。(^^;
XGA液晶パネルの搭載で、Windowsはより快適に使用できるようになりましたが、その余波(?)を受けたのが、パネル下部に配置されたスピーカーです。
SVGAモデルに比べるとかなり窮屈に組み込まれていて、その為が比較的音が割れやすいようです。
この経験もあってか、コンシューマーモデルの iシリーズでは、有名な「耳」が付くことになったのかもしれませんね。
75Jのバッテリーパック。
20Jではニッケル水素バッテリーでしたが、本機はリチウムイオンバッテリーとなっています。
形状はまったく同じで、相互に互換性があります。
企業向けモデルで持ち出して使う機会は少ないとは言え、シリーズ中ハイエンドモデルにあたるので、わざわざリチウムイオンバッテリーを採用しているのでしょうか?
企業向け300番代ならではの、「飛びぬけて高性能ではないが、バランスの取れたモデル」を実感できます。
重い作業や AV的用途でなければ、まだまだ十分使えます。
いずれ以前の300系ThinkPadの様に、比較的安価でたくさんの中古機が出回ってくることになるのでしょうか?
ちょっと楽しみですね。(^^)
CPU Intel Mobile Pentium II 266MHz
RAM 64MB Max 256MB (144p PC66 SD-RAM)
HDD 4GB (E-IDE)
LCD 14.1" XGA/TFT (1024x768)
VGA NeoMagic Magic Media 256AV (AGP V-RAM: 2.5MB)
CD-ROM 24x
本体が大柄ですが、それ故の使いやすさが発揮されるのが本機の大きな魅力です。解像度とサイズのバランスの良さから、年齢層の高い方にも使いやすいことと思います。
メンテナンスもしやすく、敢えてモデムやLANカードを使っていないことから、柔軟に環境構築できると思います。
企業モデル故にパンドルソフトが皆無に近い点が初心者に辛いところかもしれません・・・。
- 128MBのDIMMが認識できないトラブルに遭遇したことがあります。BIOSのバージョンアップで直りましたので、うまくメモリが認識できないときは BIOSのバージョンをチェックしてみてください。
- ハードディスクはパック式で、比較的簡単に換装できます。但し、ディスクパック自体の入手が比較的難しいですから、ディスクパック無しの物を入手する場合には注意が必要です。
(実は本機が入手時にディスクパックが無く、やむなく20Jからディスクパックを移植することになり、抜け殻状態の 20Jを手放すことになりました、、、)- CD-ROMドライブはコンボタイプ(FDDと一体型)になっています。オプションでDVDコンボドライブがあり、自力で DVD-ROMドライブに取り替えることも不可能ではありませんが、本機の能力からしてDVDムービーの再生はやや厳しいです。
(2001/11/18 記)