本機(5J9)は、同時発表の
5JAとはプリインストールOSのみが異なる兄弟機です。
5JAの Windows95に対して、本機は
Windows3.1/OS/2Warp3のセレクタモデルとなっています。
スペック的には
560シリーズ中では最も下位となっています。
他モデルとの最大の違いはDSTN液晶パネルを搭載している点で、このために他のTFTパネル搭載機に比べると、どうしても格下に見られがちなのは残念なところです。
特に「単にパネルが違う」だけではなく、発色数に制限がある(256色)というのは意外な盲点で、カラフルなGUIよりも、テキストベースで運用するのに向いているのかもしれません。
こんな角度、薄型機をカッコ良く見せるためによく広告なんかで見かけますよね。(^^;
残念ながら直系後継機とでも言える
570も販売終了となり、やや小ぶりになった
Xシリーズへと世代交代してしまったようですが、こうやって見ると
560シリーズは如何に時代を先取りしていたか(更に本機出現のきっかけとなったであろうDECのハイトラの先見性)をひしひしと感じることができます。
本機はプリインストールOSのためか、どちらかと言うとシリーズ中ではマイナーなモデルです。
CPUの能力的には OS/2Warpでも比較的快適に利用できますし、ハードディスクの交換も割と簡単なのですが、やはり液晶パネルの仕様が気になってしまいます。
ところで、この手元の本機、増設メモリを認識してくれない病気持ちだったりします、、、(泣)
(他は至ってフツーに動作していますし、システムテストでも異常は出ないのですが・・・)
CPU Intel Pentium-100MHz
RAM 8MB Max40MB (144p EDO-DIMM) ※BIOS Updateで 64MB増設可
HDD 810MB (E-IDE)
LCD 11.3" SVGA/DSTN (800x600x256)
VGA Trident Cyber 9382 (V-RAM: 1MB)
FDD 外付け
CD-ROM option
MODEM option
ネックになるのは表示性能になりそうです。それ以外は非常にベーシックなマシンですし、キーボードも使いやすいので、液晶の仕様に納得(妥協)できる方なら問題ないと思います。
FDDとCD-ROMドライブは外付けになりますので、初心者の方にはまっさらな状態からのセッティングは少々酷かもしれません。
- シリーズ中、下位のモデルということで 1万円未満で入手できるチャンスも増えていますが、上記の表示能力の問題や外付けで必要な周辺機器のことも念頭に置いたほうが良さそうです。
比較的しっかりした作りのモデルですが、ヒンジ隠し部の亀裂・液晶パネルへのトラックポイントボタンの当たり傷・バックライトの輝度低下といった部分は要チェックです。- メモリーは 144p EDO-DIMMでの増設となります。メーカー保証では32MB増設までとなっていますが、BIOSのアップデートで64MB増設も可能です(但し、メモリーと本体との相性により、うまく認識できないこともあります)。
- HDDは E-IDE対応で、内ネジで12.7mm以下のドライブが比較的簡単に換装できます。
(2001/10/14 記)